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●中日平和友好条約締結45周年記念イベントが東京で開催 日本
(中日和平友好条約締結45周年記念活動在東京挙行 日本)
人民網日本語版 2023/09/20
中日平和友好条約の締結45周年を祝う記念イベントが9月19日、日本の東京都にある板橋区立文化会館で行われた。新華網が伝えた。(編集KS)
©中新網 記念イベントのプログラム (撮影・朱晨曦) 左から右
*愉快なカンフーパンダ
*彝族の民族舞踊「雲水伊人」
*「生生息まず 梨園の情」のパフォーマンス
*新疆維吾爾(ウイグル)自治区の民族舞踊「石榴の花開く」
●中国民営企業トップ500社ランキング発表、京東が2年連続で首位
(中国民営企業500強排行榜発表、京東2年連続首位)
Jetro ビジネス短信 2023/09/19
中華全国工商業連合会は9月12日、2023中国民営企業トップ500社ランキング外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。京東集団は2022年の売り上げが1兆462億元(約20兆9,240億円、1元=約20円)で、2年連続で首位となった。同ランキングは、同連合会が年商5億元以上の民営企業8,961社を対象に行った調査の結果をまとめたもの。同調査は今回で25年目となった。
上位10社は、京東集団、アリババグループ、恒力集団、正威国際集団、浙江栄盛ホールディンググループ、テンセントホールディングス、山東魏橋創業集団、万科企業、レノボホールディングス、比亜迪(BYD)となった(詳細は添付資料表参照)。また、トップ500社のうち、28社が2023年版の「フォーチュン・グローバル500」にランクインしている。
同日に発表された「2023中国民営企業トップ500社調査分析報告」PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によれば、上位500社の売上高の合計は前年比3.9%増の39兆8,300億元、総資産が11.2%増の46兆3,100億元となった。一方で、税引き後利益は4.9%減の1兆6,400億元だった。
また、上位500社の納税額は前年比8.4%減の1兆2,500億元で、全国税収入の7.5%を占めた。12位の大手自動車メーカー、浙江吉利ホールディンググループの納税額が最も多く473億6,200万元だった。雇用については、500社の就業者数は計1,097万2,100人で、全国の就業者数の1.5%を占めた。うち、BYDが57万100人で最多だった。
同ランキングには、製造業から322社がランクインした。上位10業種には303社が含まれ、鉄鋼精錬・圧延加工業、電気機械・機器製造業、卸売業が上位を占めた。
また、研究開発投入強度(売上高に対する研究開発費の比率)が3%を超える企業は86社、10%を超える企業は8社で、テンセントホールディングスの研究開発投資額が614億元で1位となった。
このほか、上位500社の輸出総額は前年比12.6%増の2,763億6,400万ドルとなり、中国の輸出総額に占める割合は7.7%と、前年より0.39ポイント拡大した。対外投資を行った企業は188社、対外投資案件は2,436件となり、それぞれ前年比20%減、9.8%減となった。(張敏)
●日本の女性に「中国風メイク」が人気に 中国発コスメが爆売れ
(日本女性中「中国風化粧」人気 来自中国的化粧品暢銷)
人民網日本語版 2023/09/18
3年ほど前から、中国のコスメ商品が日本で販売されるようになり、売り上げを急速に伸ばしている。日本輸入化粧品協会の2022年のカラーメーキャップ化粧品輸入実績統計によると、中国からの輸入が前年比約44%増の104億円と、フランスと韓国に次いで3位となっている。さらに、今年上半期、中国からのカラーメーキャップ化粧品の輸入は、前年同期比約45%増の約61億円に達し、その順位を2位に上げた。うち、アイメーキャップ類は前年同期比51%増の34億円でトップに立っている。新華社が報じた。
中国のコスメブランド「心慕与你(INTO YOU)」は、2020年に日本に進出して以来、リップグロスの販売数が43万本以上に達している。日本における「心慕与你」の商品販売を手掛けている麗知株式会社の楊茜社長は、新華社の取材に対して、「今年は売上高倍増が目標」と語った。
東京に住む20代の女性・豊珍さんは銀座にある百貨店で中国のコスメブランド「完美日記(パーフェクトダイアリー)」のアイシャドウを購入し、「CMのモデルのメイクがとてもかわいかったので、ちょっと派手な中国風メイクを試したくてたまらなくなった」と話した。
中国で近年、誕生から間もなく中国国内市場で高い人気を集めるようなコスメブランドが登場している。そして、多くのブランドがその目を海外市場へと向けるようになっている。中国税関総署の統計によると、今年上半期、中国のコスメ商品・スキンケア用品の輸出額が前年同期比23.7%増の30億3000万ドル(1ドルは約147.1円)に達した。
中国のコスメ商品を使ったことがあるという日本人女性からは、中国風メイクに対するイメージについて、「華やか」、「カラフル」、「テンションが上がる」といった声が寄せられている。
英誌「エコノミスト」が最近掲載した「日本の若者の間で人気の中国人女優のメイク」というタイトルの記事は、「日本のメイクの達人は今、中国風メイクにはまっている。以前のファッションブームと言えば、日本から中国へと波及することが多かった」としている。
日本では2019年から、中国風メイクがブームとなり、日本のネットユーザーは完璧な顔立ちの中国人女性を「チャイボーグ」と呼ぶようになった。「チャイボーグ」とは、「中国(China)」と「サイボーグ(cyborg)」を組み合わせた造語。今では、輪郭がはっきりとし、真っ赤な唇の中国風メイクが日本の若い女性の間で人気になり、日本のファッション文化のラインナップをさらに充実させている。
日本で美容系ユーチューバーとして中国風メイクを紹介している「鹿の間」さんの中国風メイクのメイクアップ動画はその再生回数が100万回を超えている。毎日新聞は、鹿の間さんの「中国メイクは内面の強さや自信が表れていて新鮮」というコメントを紹介している。
天津科技大学外国語学院・日本語学科の趙俊槐主任は、「中国風メイクが日本で流行しているということは、民間友好交流の有力な裏付けとなっている。このような流行や傾向により、両国の国民の感情や心理的な距離が縮まるのは確実で、その踏み込んだ交流に積極的な影響を与えるだろう」との見方を示す。
ウェブサイト・日経アジアの記事には、「中国風メイクが日本で流行しているということは、若者の世代は常に外来文化やブームを受け入れることができることを示している。この点について、全ての世代の人が学ぶべき価値がある」としている。(編集KN)
©人民網日本語版
中国のコスメブランド「完美日記(パーフェクトダイアリー)」のアイシャドウを手にする消費者
●中国・新疆ウイグル自治区の物流拠点を取材 現代版「シルクロード」の要衝
(採訪中国・新疆維吾爾自治区的物流中心 現代版「糸綢之路」的要塞)
テレ朝news 2023/09/18
現代版「シルクロード」の要衝とされる中国・新疆ウイグル自治区にある国際貨物ターミナルにANNのカメラが入りました。
「ウルムチ国際貨物ターミナル」は2015年に着工し、現在は中国とヨーロッパを結ぶ陸上の物流拠点=ハブとなっています。
「中欧班列」と呼ばれる国際貨物列車がこのターミナルを経由する形で運行され、中国の各都市とアジアやヨーロッパの19カ国、26都市を結んでいます。
中欧班列は中国が主導する経済圏構想「一帯一路」の中核として位置付けられています。
ウルムチ国際貨物ターミナル担当者:「海上輸送ではヨーロッパへ貨物を運ぶのに45日から2カ月ほどかかりますが、『中欧班列』の陸上輸送では時間を3分の1に短縮できます。15日ほどです」
担当者によりますと、青島で陸揚げされた日本の化粧品などが中央アジアに運ばれているといいます。
日本にとってはヨーロッパとの物流について、これまでの「船便」か「航空便」かの選択に加えて陸上輸送という選択肢が増えるという見方も出ています。
●四川省が外国人専門家 5人に「天府友誼賞」を授与
(四川省授与外国人専家 5人「天府友誼奨」) 人民網日本語版 2023/09/15
四川省人民政府はこのほど「Alessandro Pasuto氏ら外国人専門家5人への『天府友誼賞』授与に関する決定」(以下、「決定」)を発表した。人民網が報じた。
「決定」によると、各市(州)や省直の関連当局、及び在四川中共中央機関の推薦、専門家の審査を経て、四川省政府は中国科学院、水利部成都山地災害・環境研究所が招聘したイタリア人専門家のAlessandro Pasuto氏や、四川音楽学院が招聘したフィリピン人専門家のJoseph Perez Mirandilla氏、西南交通大学が招聘した日本人専門家の渡辺荘太郎氏、四川省医学科学院·四川省人民病院が招聘した米国人専門家のWeldon Lee氏、四川大学が招聘した米国人専門家のMingking K.Chyu氏の外国人専門家5人に「天府友誼賞」を授与することを決定した。(編集KN)
●中国1号店が好調な金子眼鏡に聞く
(採訪開業順利的金子眼鏡中国1号店) Jetro ビジネス短信 2023/09/13
福井県鯖江市の眼鏡製造販売企業、金子眼鏡は4月に中国初となる直営店を上海市にオープンした。同社は、中国のゼロコロナ政策の最中に進出を準備。SNSは公式アカウントにとどめ、積極的な宣伝活動を行っていないものの、購入体験が高く評価され、来店客数と売り上げの最高値を更新し続けている。ジェトロは8月30日、同社の中国進出について金子眼鏡(上海)の秋田徹董事長最高経営責任者(CEO)に話を聞いた。
(問)中国進出の経緯は。
(答)日本国内では順調に出店してきたが、今後の事業成長・拡大を考える際に海外市場に目を向ける必要性があった。海外各国の小売店への卸売りに加え、ニューヨークやパリに直営店を出店してきた中で、市場規模の観点から中国は出店候補国として最優先であった。また、新型コロナ禍以前、国内店舗でご購入いただいたインバウンド客のうち、およそ半数が中国大陸からであり、さらにその半数が上海からの顧客だったことから、2021年から進出について具体的に検討を開始した。現地法人の設立を経て、2023年4月28日に中国1号店となる直営店を上海市に開設することになった。店舗選定にあたっては、半年前から常駐し、上海市内外から感度の高い人が多く集まるエリアの路面店を探していたところ、旧フランス租界の武康路に理想的な物件を見つけ、開店するに至った。
(問)店舗の位置づけと重視していることは。
(答)出店の最重要目的は中国でのブランディングだ。ブランド哲学・ストーリーを、商品、人、店舗環境を通じて消費者に正しく伝えていく。そのため、店舗を最重要メディアとして捉え、消費者に来店いただくことを第一としている。眼鏡は適切なカウンセリングと検眼、骨格に沿ったフィッティングが重要であることから、EC(電子商取引)の展開はしておらず、SNSは微信公衆号(注1)のみ運営。KOL(Key Opinion Leader)などのインフルエンサーの起用は一切行っていない。「大衆点評(注2)」には、スタッフの丁寧な接客など好意的な書き込みが多く、高い評価を得ている。また、既存の眼鏡店の概念を取り払い、普段、眼鏡に関心がない方にも入店いただくため、2階のベランダにはパラソルを置き、写真映えする休憩スペースを設け、気軽に立ち寄ってもらう仕掛けづくりをしている。
(問)消費行動の特徴は。
(答)日本国内のインバウンド客の客層と購買データを参考にしたものの、あえてターゲットを狭めてはいないが、より良いライフスタイルを目指す富裕層を第1ターゲットとしている。来店客は女性が多く、日本国内の日本人客より10歳若い、感度の高いお客様が中心。日本の2倍を超える単価の商品を購入している。半数が上海市以外のお客様で、一度に複数本の眼鏡を購入することもある。金子眼鏡を知る来店客は2割程度だが、知名度にかかわらず、新しい店舗やブランドにも高い受容性を持っており、積極的に試し、どこの国のブランドか関係なく良いと思ったものを購入する点も特徴的だ。(消費が振るわないとの見方に対し、)冷静な買い物をするようになっただけで、落ち込みとまでは感じていない。また、嗜好(しこう)についても、中国の消費者は目立つロゴや派手なデザインや色を好むといわれていたが、われわれの商品への受容度からみても今は違うのではないかと感じている。
(問)直面した課題は。
(答)店舗展開に重要な2つの商標が冒認登録されていた。当地の弁護士事務所と共に対応を進め、幸運にも、冒認登録商標の取り消しと取得を約1年の短期間のうちに実現できた。また、新型コロナ禍の進出となったため往来の制限が多く、現地法人設立、日本からの人材派遣、資金送金、物件の交渉・確保などは平時以上の苦労があった。一方、逆境下だからこそ、良い人材を確保することができ、好立地および好条件の契約を実現することもできた。
(問)今後の展望は。
(答)上海市の店舗では、初月から売り上げ目標を超え、月を追うごとに来店客数と売り上げの最高値が更新されており、順調に伸びている。今後もターゲットを変えず、中国一線都市への出店拡大を検討していく。複数都市・複数店舗の展開にあたっては、人材の育成と管理体制の構築が課題になる。
ゼロコロナ政策撤廃後の街は活気づき、空き区画も週を追うごとに埋まっている。不安定な状況下で、良い立地とその他の明暗が分かれつつあると感じる。人気エリアやモールの家賃は、日本やアジアの先進国地域に比べても同等か高い。内装投資や給与も日本よりまだ安いとはいえ、今後も上昇すると見込まれることから、「中国だから安い」との感覚は過去のものだ。ネガティブな事象や変化が多い時代だが、失敗を恐れずに取り組むことが必要。日本の成功体験にとらわれ過ぎぬよう、海外のことは海外のプロフェッショナルに任せつつも、現地の状況を正確に日本本社と共有し、現地と国内が一丸となって挑戦することが肝要だ。
(注1)WeChat内に開設する企業の公式アカウント。
(注2)生活情報プラットフォーム。口コミの投稿も可能。
(岸本優子)
© Jetro business短信 写真 金子眼鏡提供
*金子眼鏡(上海)の秋田徹董事長CEO
*金子眼鏡中国1号店(上海市)店舗外観
*金子眼鏡中国1号店(上海市)店舗内装
*金子眼鏡中国1号店(上海市)店舗スタッフ
●中国の「頭髪医療」を牽引するのは2000年以降生まれの若者
(牽引中国「頭髪医療」的是2000年後出生的年軽人) 人民網日本語版 2023/09/11
中国科学院上海栄養・健康研究所と中国新聞網がこのほど共同で発表した「2023中国健康な髪ライフスタイル青書」(以下、「青書」)は、新時代における消費者のライフスタイル、髪の健康知識、消費行為と動向、消費能力と姿勢、髪の健康関連の業界の発展の動向、頭髪医療の新スタイルなどにスポットを当て、髪の健康に役立つライフスタイルを求める人に、ソリューションを提供している。中国新聞網が報じた。
「青書」の調査研究によると、髪の健康に注目しているのは、「00後(2000年以降生まれ)」や二・三線都市の消費者、女性、高所得者などで、頭髪医療の消費と需要の高まりを牽引している。
調査研究の結果によると、髪の健康に注目しているグループは若年化の様相を呈している。例えば、「90後(1990年代生まれ)」と「00後」の97%が「髪の健康」に注目していた。また、「髪の健康状態に悩んでいる」と答えた「90後」と「00後」の割合は、それぞれ74%と73%で、髪の健康関連の業界の急速な発展を促進している。
「青書」は、「現時点で、中国の『90後』の大部分には一定の可処分所得があるほか、『00後』も続々と社会に進出している。『90後』と『00後』の52%が、専門の医療機関で髪に関する悩みを解決することを望んでいる。若者は髪の健康のためにお金を使うことを厭わない。『80後(80年代生まれ)』や『90後』、『00後』は、いずれも半数以上が髪の健康のためにお金を使ったことがあると答えている。そして、『90後』は、髪の健康のための消費の主力軍となっており、各種頭髪関連の支出は年間平均9979.66元(1元は約20円)となっている」としている。
現在、女性のイメージに対する注目度や要求はどんどん高くなっている。「青書」によると、女性の96%が髪の健康に注目している。育毛や抜け毛予防などに対する注目度は、男性より女性のほうが高く、女性の56%が「抜け毛」に悩んでいた。また、女性の30%以上が「髪のパサつき」や「細毛」、「切れ毛」などに悩んでいた。
また女性の植毛は、「改善型」が多く、生え際、眉毛、頭頂部、前髪の生え際、富士額、つむじなどの植毛が人気となっている。女性の26%が植毛のデザイン性に注目しており、その割合は男性を大きく上回っていた。
「青書」によると、現時点で、中国国内の市場主体は、民間のチェーン経営のクリニックや個人系のクリニック、メディカル美容クリニックの植毛部門、公立病院の頭髪科などで、民間企業が全体の63%を占め、主流となっている。
テクノロジーが進歩し、社会が発展するにつれて、頭髪医療に対するイメージも大きく変わり、植毛は多くの人にとって、「最終手段」ではなく、「イメチェン」の第一歩となっている。また、多くの若者にとって、植毛や育毛といった頭髪医療の手段が、日常的な美容の選択肢の一つとさえなっている。(編集KN)
©中新網
●中国のサービス輸出入規模は約8900億ドル
(中国的服務進出口規模約8900億美元) 人民網日本語版 2023/09/05
中国国際サービス貿易交易会2023で開催される10のサミットフォーラムの1つである「サービス貿易発展サミットフォーラム」がこのほど、北京国家会議センターで開催された。同フォーラムでは、商務部(商務省)が中心となってまとめた「中国サービス貿易発展報告書2022」が発表された。
報告書によると、中国のサービス輸出入総額は8891億ドル(1ドルは約147.1円)に達して過去最高を更新し、9年連続で世界第2位となった。サービス貿易の国際競争力は高まり続けており、デジタル化可能なサービスの輸出はサービス輸出全体の50%近くを占め、オフショア・サービス・アウトソーシングの規模は着実に拡大しており、モデル転換と高度化の成果が著しい。国務院発展研究センターの隆国強副主任は「中国はサービス貿易の革新的な発展を堅持しており、サービス貿易の試行地はすでに28ヶ所に拡大され、サービス貿易の制度とモデルの革新のために、新たな道筋とノウハウを模索している」と語った。
商務部国際貿易交渉代表兼副部長の王受文氏によると、サービス貿易は国際貿易の中で最も活力ある重要な構成分野であり、経済のグローバル化の重要な原動力だ。今年上半期(1-6月)、サービス業は中国の国内総生産(GDP)の56%を占め、中国の経済成長率に66%寄与した。外資導入面では、中国の外資導入全体に占めるサービス業の割合は70%以上に達した。(編集NA)
●中国で新卒者の入社シーズン到来 人気の業界トップ3は?
(中国迎来新生入職季節 人気行業前3位是?) 人民網日本語版 2023/09/01
中国では今年の大学卒業生が8月になると、一斉に入社シーズンを迎えた。「2023年度新規卒業者就職データ報告」によると、主要14業界のうち、製造業を志望した新卒者は8.1%と、増加幅が最大だった。では、なぜ製造業が新卒者に人気となっているのだろうか?また新卒者の採用状況はどのようになっているのだろうか?
広東省深セン市のあるテクノロジー製造企業ではこのほど入社式が開かれ、新卒者約900人が入社した。同企業はこれまで新卒者1900人を採用してきた。うち、スマート製造関連のポストが約40%を占め、ポスト全体において最多を占めている。
あるテクノロジー集団股份有限公司の呉嵐副総裁によると、スマート製造関連のポストを志望し、履歴書を送ってきた新卒者は今年度目に見えて増加し、その数は合わせて前年比約30%増の4万4000人だったという。基数や割合を見ると、スマート製造関連のポストの人材ニーズが増加の一途をたどっており、今年は合わせて約2800人の新卒者を採用したという。
安徽省合肥市のあるスマートファクトリーでは、自動化された生産ラインが24時間態勢で稼働している。入社して1ヶ月という新卒者の梁建航さんの主な業務は実験室で故障解析を行い、製品の質を改善し信頼性を高めることだ。この業務を始めて、梁さんは製造業に対するイメージを大きく変えたという。
安徽合肥通用職業技術学院の新卒者である梁さんは、「よくある流れ作業」というのが製造業に対する元々のイメージだったものの、就職後は、「イメージと全く違う。生産ライン1本につき、必要な作業員は数人で、その業務も設備のメンテナンスだけ」と話す。
「2023年度新規卒業者就職データ報告」によると、新卒者から送られてきた履歴書の増加幅が最も大きかった業界トップ3は、スマート製造(前年比303.12%増)、AI生成コンテンツ (AIGC、同比297.27%増)、AI基盤モデル(同比235.25%増)となっている。
中国(深セン)総合開発研究院地域発展計画研究所の時鯤所長は、「国は、中央企業(中央政府直属の国有企業)から地方に至るまで、先進製造業を主体とした戦略的新興産業の発展に大々的に力を注いでいる。その種の産業は複合性と先進性を備えており、さらに多くの雇用を創出できる。また、学生の需要も一層多元化しており、ハイエンド製造業は今後、さらに多くの新卒者を受け入れる業界となるだろう」との見方を示した。(編集KN)
●ペットに対する健康意識高まる中国の若者 新たな職業も誕生
(対寵物健康意識高漲的中国年軽人 新職業也誕生) 人民網日本語版 2023/08/31
手術後のゴールデンレトリバーを水中で散歩させたり、過体重のコーギーのダイエットをサポートしたり、動けなくなっている野良猫に脊椎矯正を施したりというのが最近、中国の動物理学療法士の日常的な仕事となっている。
中国では近年、ペット医療業界が急速に発展し、動物理学療法士といった新しい職業が若者の間で人気を集めている。
90後(1990年代生まれ)の動物理学療法士である覃翀豪さんは2009年以来、イヌやネコ約500匹のリハビリをサポートしてきた。今でも、一般診療のほか、1週間に動物約5匹のリハビリをサポートしているという。
そんな覃さんは、動物理学療法士になった理由について、「子供の頃から小動物が好きだった。自分が飼っていた小動物が病気になり、ペットショップに治療の方法を聞きにいった。その時の治療の結果はあまりよかったとはいえず、そこから動物の治療に興味を持つようになった。それで、大学では動物医学を専攻することにした」と話す。
ペットのリハビリに長年携わっていく中で覃さんは、「治療やリハビリのためにペットを動物病院に連れて来るのは、ほとんどが比較的高い教育を受けた若者であることに気付いた」といい、「飼い主自身もフィットネスやヨガをしていて、ペットのリハビリの重要性をよく理解している。また若者はソーシャルメディアでペットのリハビリに関して意見や経験を交換している」とした。
「2023年中国ペット健康消費白書」によると、ペットの健康関連の消費の主力軍となっている一線・二線都市に住む20代の若者は、高学歴と高収入という特徴があるほか、3人家族、または子供のいない夫婦のケースが多い。その消費ニーズは主に、ペットの栄養・ヘルスケア、医療サービス、医薬・医療機器に集中している。
今の若者がペットの健康を守るためにお金を使うことを厭わないのはなぜなのだろうか?中南大学・社会学部の盧娜娜氏と李桂平氏の研究によると、今の若者とペットの関係には変化が生じているとしている。例えば、若者のペットフードに対する考えは、「適当にあげればいい」から「理に適った方法であげなければならない」へと変化し、遊ばせる理由も、エネルギー発散からメンタルケアへと変化しているという。(編集KN)
⇒ペット産業の展示会「PET FAIR ASIA 2023」
●31日夜に今年最大の「スーパームーン」
(31日夜晩 今年最大的「超級月亮」) 人民網日本語版 2023/08/30
天文現象情報によると、今月31日午前9時36分、今年地球に最も近づく満月となり、今年最大の「スーパームーン」となる。新華社が報じた。
天文学専門家によると、満月の発生は31日午前であるものの、天文ファンは30日と31日の夜に「スーパームーン」を鑑賞することができる。
中国天文学会の会員である天文学普及専門家・修立鵬氏によると、今回は地球から35億7341万キロの位置で満月になり、今年の13回の満月の中で最大の満月となる。今年最も小さい満月(2月6日)と比べると、見ための直径(視直径)は約13.5%も大きいという。
地球を挟んで太陽と月の黄経差が180度(正反対)になると、地球からは満月が見え、それを「望」ともいう。旧暦では、毎月14日、15日、16日、17日のいずれかに満月を見ることができる。(編集KN)
●中国のネットユーザーが10.79億人に ネット普及率が76.4%に
(中国網民達10.79億人 網絡普及率達76.4%) 人民網日本語版 2023/08/29
中国インターネット情報センター(CNNIC)が28日に発表した第52回中国インターネット発展状況統計報告によると、2023年6月末時点で、中国のネットユーザーは22年12月に比べて1109万人増の10億7900万人に達し、ネット普及率は76.4%に達した。
同報告によれば、ネットワークの基礎資源については、23年6月末現在、中国のドメイン名の登録数が3024万件に達したほか、IPv6アドレスは6万8055個/32、IPv6のアクティブユーザー数は7億6700万人、ブロードバンド接続ポートは11億1000万個、光ファイバーケーブルの総延長は6196万キロメートルに達した。
モバイルネットワークの発展状況を見ると、6月末現在、中国の移動電話基地局数は1129万ヶ所に達し、そのうち完成して開通した5G基地局は累計293万7000ヶ所あり、移動体通信基地局の26%を占めた。モバイルインターネットの累計データ通信量は前年同期比14.6%増の1423億GBに達した。
モノのインターネット(IoT)の発展状況を見ると、6月末現在、基礎的電気通信業務を提供する事業者3社が開拓しているセルラー版IoT(CIoT)の端末ユーザーは22年12月比2億7900万純増の21億2300万に達し、モバイルインターネットの端末接続数に占める割合は55.4%になり、万物のインターネット(IoE)の基礎が固められ続けた。
全国の5G業界における仮想プライベートネットワーク(VPN)は1万6000を超えた。インダストリアル・インターネット識別マーク解析システムは全国31省(自治区・直轄市)をカバーした。一定の影響力を備えたインダストリアル・インターネットプラットフォームは240を超え、中国は総合型、特色型、専門型の多層的インダストリアル・インターネットプラットフォームシステムをほぼ構築した。
応用を見ると、上半期には中国のインターネットの各種応用が発展を続け、複数種類の応用のユーザーが一定程度増加した。リアルタイム通信のユーザーは10億4700万人、ネット動画は10億4400万人、ショート動画は10億2600万人に達し、サービスの利用率は順に97.1%、96.8%、95.2%だった。
オンライン配車サービス、オンライン旅行予約、ネット文学などのユーザーも急増した。6月末現在のオンライン配車サービスのユーザーは22年12月末比3492万人増加して、成長率は8.0%となった。オンライン旅行予約は3091万人増加して、成長率は7.3%、ネット文学は3592万人増加して、成長率は7.3%だった。この3ジャンルのユーザー成長率が最も高かった。(編集KS)
●急成長期を迎える中国の一般向けのARメガネ市場
(迎来快速成長期的中国面向普通市場的AR眼鏡市場)人民網日本語版 2023/08/25
5G高速通信、モノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)、クラウドレンダリングなどの技術が絶えずブレークスルーを達成するのにともなって、AR(拡張現実)技術が再びスポットライトを浴びるようになり、中国でも多くのメーカーが事業展開を加速させている。中国の一般向けのARメガネ市場は今、急成長期を迎えている。
業界では、2022年が中国の一般向けのARメガネの発展元年、23年が発展の鍵となる年とされている。市場調査会社CINNO Researchが発表した最新の統計データによると、23年第2四半期(4-6月)の中国AR一般向けの製品市場の売上高は前年同期比251%増、前期比19%増の5万2000台に達し、AR産業は急速に成長した。
また、コンサルティング会社の艾瑞諮詢によれば、23年に中国の一般向けのARメガネの出荷量は数十万台を超える見込みだ。30年頃になると、AR産業は既存技術のボトルネックを打ち破り、サプライチェーンが成熟に向かうよう推進し、デバイスの単価がさらに値下がりし、エンドユーザーの購入意欲を喚起し、最終的に消費市場の規模拡大を達成するという。(編集KS)
©中新網 資料写真
●第5回中国オーダーメイド・チャイナドレス芸術大賞を開催 遼寧省瀋陽
(第5届中国定制旗袍藝術大奨在遼寧省瀋陽挙行) 人民網日本語版 2023/08/25
遼寧省瀋陽市の中国工業博物館で8月23日、「第7回瀋陽旗袍(チャイナドレス)文化祭・第5回中国オーダーメイド・チャイナドレス芸術大賞」が開催された。中国新聞網が報じた。(編集KM)
©中新網 様々なチャイナドレス姿でランウェイを歩くモデルたち(撮影・于海洋)
●バイオリン製造世界一の江蘇・黄橋鎮 どのようにして躍進したか
(小提琴製造世界第一的江蘇・黄橋鎮 如何躍進的?)人民網日本語版 2023/08/24
あなたが弾いているバイオリンは、「焼餅(パン)」で有名な小さな街・江蘇省泰興市黄橋鎮で作られた可能性がある。
あなたが弾いているバイオリンは、「焼餅(パン)」で有名な小さな街・江蘇省泰興市黄橋鎮で作られた可能性がある。
黄橋は小さな街だが、バイオリン生産量は年間95万本に達し、中国の総生産量の70%を占め、世界市場の30%を占める。
黄橋のバイオリン輸出量は年間72万本で、中国の総輸出量の53%を占め、生産高は年間で10億元(1元は約19.9円)に上る。
1960年代に黄橋鎮の小規模な楽器部品製造現場で、上海の楽器メーカーのためにバイオリンのヘッドと弦を作っていたバイオリン製作者たちは、黄橋のバイオリンの音色が世界中に響き渡る日が来るとは全く予想していなかっただろう。
発展の初期段階に、黄橋は低コストモデルを打ち出して、中国の国内市場を急速に占拠した。しかし当時の製造水準が低く、国際市場に進出できず、産業全体がボトルネックにぶつかった。
この局面を変えたのは、期間10年間の共同経営の契約だった。
1985年、上海提琴廠有限公司の泰興工場が設立された。当時の工場長だった李書さんは共同経営の経験を総括する中で、「私たちは上海提琴廠と共同経営を行い、先方は技術、供給、販売を担当し、私たちは製造、品質管理を担当するというように、実際には相手方の製品製造拠点だった。この共同経営で、私たちは脇役のように見えるが、実は先方の持つ資源の優位性をよりどころにして、自分たちの工場を製造技術と企業管理の面で一気に20年分も進歩させたのであり、さらに市場とチャンスも手に入れた」と振り返った。
郷鎮企業の力強い発展が追い風となり、1995年にはこの黄橋の小さなバイオリン工場の年間生産量は全国一に躍進した。
それだけでなく、国際市場に進出するため、黄橋鎮のバイオリン業界は材料と技術で絶えず研鑽とイノベーションを行い、材料の木材の処理に関する新技術を初めて開発し、効率と音質を向上させた。
技術のブレークスルーにより、バイオリンの品質を大幅に向上させた。長年にわたる発展の結果、黄橋はバイオリン製造の総合的な全産業チェーンを形成し、周辺の郷鎮でも塗料と型枠関連分野の企業が誕生した。黄橋のバイオリンの市場シェアは急速に上昇して世界一になった。
今では、黄橋鎮は楽器加工企業200社余りを擁し、生産高が24億元を超える楽器製造拠点へと発展した。バイオリン製造関連の企業は230社余りあり、人口20万人あまりのうち3万人以上がバイオリン製造業に従事している。(編集KS)
©中新網
●23日は二十四節気の14番目「処暑」
(23日是二十四節気的第14番個「処暑」) 人民網日本語版 2023/08/23
23日午後5時1分に二十四節気の14番目で、秋の2番目の節気「処暑」を迎えた。暑さが峠を越えて涼しくなり始める。絵に描いたような秋の景色が徐々に広がるほか、秋の収穫が始まって、穀物の香りが漂い始め、秋の気配がそこかしこで感じられるようになる。
「処暑」になると秋を迎え、ガンの群れは越冬のために北方エリアから南方エリアへと移動し、セミの声も少しずつ秋の虫たちの声に変わっていく。樹木の葉は次第に色づき始めるものの、この時期はまだ緑も多く残したままだ。空に広がっていた積乱雲は少なくなっていき、空の青さはますます深まる。そしていわゆる「天高く馬肥ゆる秋」となる。
処暑の頃になると、少しずつ涼しくなり、空気も乾燥し始めるため、それに合わせて飲食や日常生活も次第に変化していく。中医学的に体の熱を冷ます「涼性」の鴨肉は脂がのり、栄養補給に適しているため、中国の多くの地域にはこの頃に鴨肉を食べる習慣がある。
また青空が広がり、空気が澄みわたる時期ではあるが、中国では「処暑は残暑が厳しい」とも言われるため、天気の変化に合わせて、服を調整し、適度な運動をして体を鍛えることを心掛けよう。(編集KN)
©人民網日本語版
*左:広大な田畑で収穫作業をするコンバイン(撮影・陳家楽)
*右:トマトを収穫する新疆維吾爾(ウイグル)自治区昌吉回族自治州瑪納斯(マナス)県の村民(撮影・馬瑜)
●旧暦の「七夕」に一泊約32万円のホテルに泊まるカップルも
(農暦「七夕」也有住一晩約32万日元酒店的情侶) 人民網日本語版 2023/08/22
旅行サイト・携程網が今月21日に発表した、旧暦の七夕(今年は8月22日)に合わせた旅行のデータによると、「七夕特需」が今年も活況で、さまざまなタイプのホテルのコンセプトルームの予約数が前年同期比で倍増している。七夕当日となる22日のホテルの予約が人気となっている都市ランキングを見ると、湖南省長沙市がトップ10入りしている。瀟湘晨報が報じた。
美しい景色が見えるホテルの部屋は七夕のロマンチックなムードを盛り上げてくれる。携程のデータによると、中国国内のホテルの七夕の日にチェックインする予約の状況を見ると、最高料金は8万2400元(1元は約20円)となっている。ホテル・バンヤンツリーの美しい景色が見える風呂付きのツインルームに5泊する予約で、静かな部屋で満天の星空を見ながら、ロマンチックな時間を過ごすことができる。
また、特色あふれるコンセプトルームを予約しているユーザーも多い。携程を見ると、映画の視聴に特化したコンセプトルームの七夕の予約が前年同期比196%増となっている。また、子供と一緒に過ごすことのできるファミリールームの予約が前年同期比71%増、エレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)に特化したコンセプトルームの予約が同比267%増となっている。
全体的に見ると、七夕当日のホテルの予約が人気となっている都市トップ10は北京、上海、青島、西安、杭州、成都、南京、広州、長沙、重慶となっている。その多くは、夏休み期間中に人気となっている観光地だ。七夕に泊るホテルを選ぶ面で、「意思決定者」となっているのは女性となっているようで、予約を入れているユーザーの62%が女性だ。
七夕前の周末となった19日から22日までの、中国国内線の予約状況を見ると、上海から約4200キロ離れた新疆維吾爾(ウイグル)自治区喀什(カシュガル)に向かうユーザーもいる。また、国際線の予約状況を見ると、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスから約2万キロ離れた上海に向かうユーザーが、最も長い距離を移動するケースとなっている。途中で2度の乗り換えが必要で、所要時間は30時間以上。予約をした男性・馬さんは、「アルゼンチンで仕事をしていて、妻と娘が中国にいる。今回は、家族と一緒に七夕を過ごすために、特別に帰国する」としている。(編集KN)
●成都市でパンダ国際美食フェアが開催
(成都市挙行大熊猫国際美食節) Jetro ビジネス短信 2023/08/14
8月1日から6日まで、中国の四川省成都市で「2023年成都パンダ国際美食フェア」(以下「フェア」)が開催された。フェアには、日本のほかに、マレーシア、カナダ、チリ、韓国、イスラエル、シンガポール、オーストラリアが参加した。フェアの期間中は、各国の総領事館が成都市内にある自国の料理店と各店のおすすめ料理を紹介した。また、成都市内の観光地に特設ブースを設置し、日本、マレーシア、カナダ、韓国、イスラエルが日替わりで各国の食と文化を紹介した。
5日は「ジャパンデー」で、和食レストランチェーン店、ビールメーカー、日本産のコメと日本酒のインポーター・卸売業者、和菓子店が出展した。試食・試飲を実施し、来場者に商品をPRしながら販売を行った。会場内のステージでは、高田真里駐重慶日本総領事が成都市内の和食レストランをショート動画で紹介しつつ、日本食の特徴について解説した。そのほか、日本政府観光局成都事務所による日本の観光案内や、生け花の実演、和菓子作りなどが行われた。
ジャパンデーには約2,000人(推計)の来場者が訪れた。来場者からは、「総領事の成都市内和食レストランの紹介がたいへんおもしろく、紹介されたレストランにぜひ行きたくなった」「和菓子はとてもきれいで、見るだけで楽しかった」との声が寄せられた。出展者からは、「会場が観光地内にあり、来場者の多くが観光客だった。物販よりも認知度向上を目的としており、成果としてはまずまずだった」「来場者の多くは日本酒を飲みなれていないようで、果実酒を好んでいた」との声が聞こえた。
成都市内には約1,500店の和食レストランがあるが、2023年4月以降、多くの和食レストランの売り上げが落ち込んでいる。今回のジャパンデーのような機会を通じて、より多くの消費者に日本食を知ってもらい、体験してもらうことにより、成都市における日本食レストランの売り上げ回復につながることが期待される。
(内田剛)
© Jetro business短信 (Jetro撮影) 左から右
*高田総領事による日本食の紹介
*来場者でにぎわう様子
*和菓子を提供する様子(在重慶日本国総領事館提供)
●中日平和友好条約締結45周年記念集会が東京で開催
(中日和平友好条約締結45周年記念集会在東京挙行)人民網日本語版 2023/08/11
中日平和友好条約締結45周年記念集会が10日、東京で開催された。中国の呉江浩駐日大使が集会に出席し、スピーチを行った。集会には日本の友好関係者300人余りが参加した。新華社が伝えた。
呉大使は「中日平和友好条約は両国の恒久的な平和友好の発展を双方の共同義務として法的に決定し、内政に対する相互不干渉、全ての紛争の平和的手段による解決、いかなる国による覇権確立の試みにも共同で反対するという核心的原則を定めた。しかし45年後の今日、日本国内の一部の人々はまるで歴史の教訓を忘れたかのように、『中国の脅威』を誇張し、抑止力強化の必要性を主張している。これは危険な言論であり、これに惑わされれば、日本は再び誤った道に誘い込まれるだろう」と指摘した。
集会では、日本の専門家、学者、友好関係者らが中日関係や中日間の経済・貿易関係について講演し、中日平和友好条約の初心と精神に立脚して両国関係の健全な発展を促進する必要性を呼びかけ、強調した。(編集NA)
●イオンモール中国、売り上げトップ店舗を拡張リニューアル
(永旺商城中国、銷售額首位店舗拡建新装) Jetro ビジネス短信 2023/08/09
ショッピングモールの開発・運営を手掛けるイオンモール(中国)投資は7月28日、湖北省武漢市の「イオンモール武漢経開」を増床リニューアルオープンした。同店舗は、中国に21店舗を構える「永旺夢楽城(イオンモール)」の中でも最大の総賃貸面積(GLA)、売り上げ・利益を誇る旗艦店で、今回のリニューアルではGLAを約2万平方メートル増床した。売り上げは20%増を見込んでいるという。
ジェトロは7月28日、今後の湖北省での小売りビジネスの展望などについて、永旺夢楽城(湖北)商業管理の酒井俊郎総経理と、イオンモール武漢経開の茅島義秀ゼネラルマネジャーに話を聞いた。
(問)中国事業での湖北省武漢市のモールの位置づけは。
(答)現在、中国国内に21のモールを展開する中で、湖北省の3つのモールはいずれも好調を維持している。中でも今回リニューアルオープンした「イオンモール武漢経開」は、中国最大の総賃貸面積と売り上げ・利益を誇る中国の旗艦店だ。今回のリニューアルでは、モール4階(もともとは駐車場スペース)を店舗化することで、店舗面積を2万平方メートル拡張。既存エリア(1階~3階)も改装し、売り上げは20%増を見込んでいる。
(問)リニューアルの特色は。
(答)中国の旗艦店として、一日中楽しめる場所、新しい商品やサービスが体験できる店舗づくりに注力した。リニューアルによる専門店は28店舗(店舗総数約290)増加し、食品エンターテインメントゾーン「江城食集夢工場」は、地元武漢食品ブランドの工場をイメージし、ベーカリー教室やオリジナル調味料作りなど、お子さまから大人まで楽しめる体験ゾーンとなっている。また、サバイバル体験やゴーカートなどが楽しめる「スポーツ体験&エンターテインメントゾーン」や、1,000平方メートル以上の広さを持つ大型レストラン3店舗を含む「武漢スタイル飲食街」などを設置した。大人から子供まで、一日中楽しんでもらいたい。
(問)今後の小売りビジネスの見通しは。
(答)湖北省のモール事業は現在好調を維持しているが、中国全体で消費が伸び悩んでいる状況にあり、油断はできない。高価な宝飾品やアパレルの売れ行きが回復するのは2024年以降と思われる。一方で、軽食や旅行などは好調を取り戻しており、当社でも、魅力ある体験型サービスの提供や新たな人気レストランを配置している。業績を伸ばしていくことはもちろんだが、当地の人々の憩いの場として親しまれ、地元にも貢献できる商業施設として成長させていきたい。
(佐伯岳彦)
© Jetro business短信 (Jetro撮影) 左から右
*開業式典での総経理あいさつ
*開業式典の様子(イオンモール提供)
*新フロアの様子
*新フロアの様子
●リアルなバリアートで人気の理髪師、成都ユニバマスコットや楽山大仏もお手の物
(発型藝術人気理髪師、成都大運会吉祥物和楽山大佛也拿手)
人民網日本語版 2023/08/09
四川省楽山市の80後(1980年代生まれ)の理髪師・熊偉さん(39)は、バリアートが評判のキッズカット専門理髪師。客の希望に合わせて熊さんがバリカンで「描き」だした成都ユニバの公式マスコット「蓉宝(ロンバオ)」はとてもリアルで、その腕の良さが話題になっている。紅星新聞が報じた。
楽山市出身の熊さんは、同市の市街地にある万達金街でキッズカット専門店を経営している。一般的な理髪師と違い、熊さんはバリカンやカミソリで様々なキャラクターを描き出すバリアートを得意としている。
「蓉宝」のほか、熊さんは楽山大仏やトランスフォーマー、ドラゴンボール、孫悟空、中国のアニメキャラクター・熊大(Briar)、ウルトラマンなどのバリアートをすることができ、子供たちの間で大人気となっている。
そんな熊さんは、「理容業界で仕事をして約20年になる。バリアートを特別に勉強したわけではなく、子供の頃から絵を描くのが好きで、それをヘアカットと合わせてみただけ。子供向けにバリアートをするようになって3年になる。少しずつ改良を重ねて、今ではいろんな絵のイメージが頭に入っており、何かを見なくてもバリアートにすることができるようになった」と話している。(編集KN)
©紅星新聞
●ここ5年で最も活況!夏の中国ドライブ旅行市場
(近5年最盛行的!夏季中国自駕游市場) 人民網日本語版 2023/08/09
中国では今、ドライブ旅行が、最も人気の旅行の選択肢の一つとなっている。旅行サイト・携程がこのほど発表した「2023年夏休み期間中のレンタカードライブ旅行報告」によると、同期間中、中国国内でレンタカーを利用するドライブ旅行の予約数が前年同期比で8割以上増、2019年同期と比べると352%増となっている。また、中国人旅行者が利用する海外のレンタカーの売上高は前年同期比164%増となっている。このように、ドライブ旅行市場は今年の夏、ここ5年で最も活況となっている。
今年の夏休み期間中のドライブ旅行には、若年化、パーソナライゼーション、テクノロジー化という特徴がある。レンタカーを利用してドライブ旅行する旅行者は、80後(1980年代生まれ)と90後(90年代生まれ)がメインで、00後(2000年以降生まれ)の割合が前年比10%増となっている。ドライブ旅行で人気の旅行先は各年齢層によって異なり、80後や70後(70年代生まれ)の間では成都が人気となっている。また、90後の間では、三亜のビーチリゾートを楽しむというのが人気となり、00後の間では烏魯木斉(ウルムチ)をドライブ旅行するのが人気となっている。
ドライブ旅行を楽しむ女性もどんどん増加している。今年の夏休み期間中、レンタカーを利用してドライブ旅行をしている旅行者の男女比は6対4で、女性のレンタカー利用数が前年同期比14.9%増となっている。
今年の夏休み期間中は、各地で厳しい暑さとなっているのを背景に、「エアコンの効いた車で移動し、そよ風の気持ちいい山間部に行く」というスタイルが流行している。ドライブ旅行で人気の避暑地は煙台、大連、承徳、香格里拉(シャングリラ)、阿爾山(アルシャン)、林芝(ニンティ)、昆明、麗江、哈爾浜(ハルビン)となっている。
旅行サイト・途牛旅游網の関係責任者は取材に対して、「夏のオンシーズンが到来し、キャンプカーを利用したドライブ旅行が子供のいる家庭で特に人気。また、レンタルしたキャンピングカーを利用して、中国の西北エリアの『青海+甘粛』や『青海湖』をドライブ旅行するというのが、とても人気となっている」と説明した。
海外でレンタカーを利用してドライブ旅行するというのも中国人観光客の間で人気となっている。その人気の旅行先は、バンコクやロサンゼルス、プーケット、ロンドン、ニューヨーク、メルボルン、ドバイなどだ。
旅行情報メディア・馬蜂窩を見ると、中国からカザフスタンやウズベキスタンに向かうドライブ旅行についての書き込みが最も人気となっている。その他、オーストラリアのグレートオーシャンロード、カリフォルニア州道1号線をドライブするコースも、中国人旅行者の注目度が高いドライブ旅行コースとなっている。(編集KN)
●8日は「立秋」 残暑厳しく、空気が乾燥しやすい時期に
(8日「立秋」 残暑厳酷、空気易乾燥時期)人民網日本語版 2023/08/08
今月8日午前2時23分、二十四節気の13番目「立秋」を迎えた。ただ、一年の中で一番暑い「三伏」の期間が19日まで続き、「立秋」は二十四節気の11番目の「小暑」と12番目の「大暑」に続いて暑い時期でもあるため、残暑がしばらく続きそうだ。
「立」は始まりを意味し、「秋」は稲などの穀物が熟す頃だ。つまり、「立秋」は作物が実をつけ始めることを意味している。この頃になると、「陽気」が次第に弱まり、万物が熟して、収穫期へと向かう。
「中国全国残暑マップ」
「立秋」は秋入りを意味するわけではない。中国は領土が広大であるため、南方エリアと北方エリアでは、秋入りする時期に大きな差がある。
中国天気網が作成した「立秋」の時期の「全国残暑マップ」を見ると、例年、中国でこの頃に秋入りし、本当に「天高くさわやかな秋」になるのは、黒竜江省や内蒙古(内モンゴル)自治区、山西省、西蔵(チベット)自治区、青海省、甘粛省、雲南省北部、四川省北西部の一部の地域などだけだ。また、吉林省や陝西省、寧夏回族自治区などでは秋入りへと向かい、涼しくなり始める。一方、その他のほとんどの地域は、「立秋」の時期もまだ厳しい残暑が続く。
立秋の頃の風習
中国の民間では「立秋」の日にご馳走を食べて栄養補給をしたり、スイカなどウリ科の果物や野菜を食べたり、農作物を天日干ししたりする習慣がある。夏は食欲が落ち、汗をたくさんかくため、体調を崩しやすくなっており、秋に栄養あるものを多めに食べて、スタミナを付け、免疫力を高めようというわけだ。
中国の多くの地域では、夏に体内に蓄積した「暑気」払いをするために、「立秋」の日にスイカやマクワウリといったウリ科の野菜や果物を食べる習慣がある。
また、「立秋」を迎えてからは、残暑が厳しく、空気も少しずつ乾燥するようになる。人の体も自然環境に基づいて調節されるため、体調を崩しやすい時期ともなる。そのため、この時期はヘルスケアが特に重要となる。この頃は、体内の熱邪を取り除き、潤いを与えてくれるシロキクラゲやユリ根、ナシなどを食べると良い。(編集KN)
©人民網日本語版
●ジェトロ、上海市で梅酒のプロモーションイベントを開催
(日本JETRO在上海市挙行梅酒宣傳活動) Jetro ビジネス短信 2023/08/07
ジェトロは7月29日、中国・上海市で日本の梅酒のPRや販路開拓を目的とした「お酒で巡る日本~第1弾 日本の梅酒大集合」イベントを在上海日本総領事館と共催した。イベントには、梅酒の販売を行っている日系企業やその代理店など16社が参加し、上海の一般消費者250人以上が参加した。ジェトロが中国で梅酒に特化したイベントを開催したのは今回が初めてとなる。
今回のイベントでは、約100SKU(注)の梅酒が集まった。会場では、日本の梅酒の伝統、技術、楽しみ方について来場者の理解を深めることを目的とし、講座、試飲・試食イベントを行った。オフラインでのイベント実施に加え、ジェトロ中国公式SNSなどからのライブ配信により会場の様子や商品の紹介を実施した。
試飲・試食に先立ち、蝶矢梅酒(上海)の管佳龍氏が「とどけ、梅の力」と題して、日本の梅酒の歴史と製法に関する講演を行った。また、中田食品の田畑茂樹氏からは和歌山県の梅農家の紹介が、上海で和菓子店を経営する金田峰男氏からは梅酒を使ったスイーツの作り方の紹介もあった。講座中には質疑応答も実施し、来場者と双方向での交流が行われた。
イベントの参加者からは、「多数のブランドのさまざまな味の梅酒を一度に飲めるのは初めて」「梅酒をよく飲むが、今回のイベントで梅酒の歴史、作り方に対する理解が深まった」「アルコール度の低い梅酒は友達の間で大人気なので、今回のイベントに参加した」などという声が上がった。
ジェトロは、日本産酒類の中国での消費拡大を目的に、今後は梅酒以外の酒類のプロモーションイベントについても継続して実施する予定だ。
(注)SKUは、Stock Keeping Unitの略で、受発注や在庫管理を行う際の最小単位。 (江碧清)
© Jetro business短信 (Jetro撮影) 左から右
*質疑応答の様子
*試飲会場の様子
●毎年200億足の靴下を生産する浙江省の街
(毎年生産200億双襪子的浙江省街市) 人民網日本語版 2023/08/04
浙江省諸暨市大唐鎮は、戸籍人口がわずか7万6000人であるにもかかわらず、毎年、200億足の靴下を生産している。世界人口が80億人として概算すると、大唐鎮で生産された靴下を一人当たり2.5足持っていることになる。そのため、大唐鎮は「世界の靴下の都」と称されており、その生産能力は中国全土の約70%、世界の3分の1を占めている。
初めの頃、大唐鎮の村民は靴下を1足ずつコツコツと作らなければならず、1足当たりの利益はわずか約1角(約2円)余りだった。しかし、靴下産業がモデル転換・高度化するにつれて、その利益はかつての数十倍に膨れ上がった。
世界最大の靴下生産拠点としての大唐鎮の靴下産業は、モデル転換・高度化が避けられない。近年の発展を経て、大唐鎮の靴下工場は、近代化・スマート化設備を導入しており、一体化靴下編機とスマートファクトリーネットワーク管理システムが工場にもたらしたのは、製法の改善だけでなく、各種コストの大幅削減もある。
縫いしろを例にすると、一体化靴下編機が導入されるまでは、従来的な手作業で処理しなければならず、効率が悪かった。しかし、最新の靴下編機が導入されると、コストが少なくとも50%削減された。一方で、スマートシステムデバイスには、機械の作業効率が大きなスクリーンに数量化されて映し出されており、どの靴下編機による損失を減らすことができるようになっている。さらに、デジタル化により、コンピューターが自動で生産手順を立てるため、納期遅延を避けることができ、手作業で手順を立てる場合の効率が悪いという従来の問題が解決されている。
ハンドルを手で回すタイプの靴下編機から、スマートファクトリーへと進化し、テクノロジーイノベーションを通して、従来産業にエンパワーメントするというのが、大唐鎮の靴下メーカーが進歩して、生き残り続けるために必要な道となっている。(編集KN)
©中新網
●咬まれてV字形になったパンダ「阿宝」の耳がハート形に変化!陝西省
(被咬成V字形的大熊猫「阿宝」耳朶変化成心型!陝西省)
人民網日本語版 2023/08/02
秦嶺四宝科学公園のジャイアントパンダ「阿宝(アーバオ)」は3ヶ月前、耳を「七仔(チーザイ)」に噛まれ、耳がV字形になってしまった。しかし今では、耳がV字形からだんだんとハート形に変化。「阿宝」は一目見てすぐわかる特徴あるパンダになった。ただ、耳の形にかかわらず、「阿宝」はこれまで通り活発で可愛らしく、水遊びや運動を楽しんでいる。(編集KM)
©人民網日本語版
●上海の崇明島から日本の広島へ 1100キロをつないだ「電波の架け橋」
(上海崇明島到日本広島 連結1100km的「電波架橋」) 人民網日本語版 2023/08/02
上海の崇明区放送局が放送するFMラジオの朝番組「生活直通車」は、放送開始から間もなく5年を迎える。番組には毎日リスナーからメッセージやメールが届くが、およそ1ヶ月前、1100キロ離れた日本から一通の手紙が届き、スタッフを驚かせた。上海テレビ「中日新視界」が伝えた。
差出人は、日本の広島県東広島市に住むアマチュア無線愛好者の桧山良直さん(61)。手紙には、「5月30日午前9時ごろ、家のアンテナが偶然、上海・崇明の『生活直通車』という番組を拾いました。長さは約15分でした。記念として、私が作った『聴取証明書』に放送局の公印を押していただければうれしいです」と書かれていた。
崇明区放送局の番組は、FM88.7ヘルツとFM102.5ヘルツで、高さ120メートルのラジオタワーから発信され、通常、崇明三島や浦東、江蘇省南部など半径約100キロの範囲しかカバーできない。では、1100キロも離れた広島市の桧山さんが電波を拾えたのは、一体なぜなのだろう?放送局のエンジニアによると、当時、ほぼ夏にしか起こらない電離層の反射で、電波が反対側の海の方向に飛び、桧山さんが偶然にも、受信機を102.5ヘルツに合わせ、この不思議な「縁」が結ばれたのだという。
上海の放送を聞いたことの証拠として、桧山さんは、録音した「生活直通車」の音声を記録したCDを手紙に同封していた。また、厚紙で作られたCDのカバーには、天気予報、ニュース、音楽など、番組の内容が書かれていた。
手紙や聴取証明書を中国語で書くというのは、桧山さんにとって簡単なことではない。桧山さんは最初ネット上の翻訳ソフトで訳してみたものの、きちんとした中国語で書かなければ中国の人たちに失礼だと思い、わざわざ本屋に行き、「中国語入門」や「中国語・手紙の書き方辞典」など5冊の本を買って、2日間かけて何度も書き直したという。そして、日本の銀行で両替した10元(1元は約19.8円)を同封し、「返信の郵便代として使ってほしい」とのメッセージを添えた。
桧山さんの熱心な思いに、「生活直通車」の番組スタッフは感動し、返信することにした。スタッフは返信を日本語で書き、さらに、放送局の公印を押した「聴取証明書」のほか、崇明島の歴史と文化が伝わるようにと、地元の記念グッズを選んで同封した。
その他、上海放送局の番組「中日新視界」のスタッフも桧山さんにメールを送った。すると、驚くことに、桧山さんから返事が届いた。そこには、ぜひ上海メディアの大きな反響に面と向かって感謝を示したいと、動画が添付されていた。
桧山さんは動画の中で、「こちらは、日本広島県東広島市。私は、ラジオを聞くのが好きな桧山といいます。この度、上海の崇明ラジオという放送局の電波を偶然こちらで受信し、そのことを手紙に書いて、送ったところ、たいへんな反響があったようで、昨日、たくさんの記念品が届きました。崇明ラジオを聞いたのは、本当に数分間だけだったんですが、たいへんな反響があって、びっくりしています」と語っている。
「無線捜しは、不確定さが最大の魅力ですが、発信した人は、心の何処かで返事を待っているはず」というのが、アマチュア無線愛好者の共通の思いとなっている。夏に起こる電離層のおかげで、上海の崇明島と日本の広島の間に、虹のように消えてしまう束の間の「電波の橋」が架けられた。そして、中国・上海の番組スタッフと日本・広島の桧山さんが積極的に交流する「民間交流劇」は、見る人を温かい気持ちにさせてくれる。これこそが、「山川域を異にすれども、風月天を同じうす」という言葉の真意なのかもしれない。(編集KN)
©人民網日本語版
●2023年中国国内の観光収入は5兆元超の見込み 19年の8割以上に回復
(2023年中国国内観光収入予測超5兆元 恢復至19年的8成以上)
人民網日本語版 2023/08/01
今年に入り、中国経済が回復・好転を続け、人々の旅行需要が高まるにつれ、観光経済が全面的回復という新たな段階に突入した。中国観光研究院が7月28日に発表した情報によれば、今年は通年で国内旅行者数が延べ55億人に達して新型コロナ感染症前の2019年の9割を回復し、国内観光収入が5兆元(1元は約19.9円)を超えて同8割以上を回復することが予想されるという。
中国文化・観光部(省)ウェイブサイトのデータによると、上半期の国内旅行者数は前年同期比63.9%増の23億8400万人に上り、国内観光収入は同95.9%増の2兆3000億元だった。同研究院の戴斌院長は、「個人の旅行に対する意欲、企業家の信頼感にしても、観光経済運営総合景況指数にしても、どれも過去3年間で最高の水準に達している」と述べた。
戴院長は、「夏休みシーズン、国慶節(建国記念日、10月1日)連休、中秋節(旧暦8月15日、今年は9月29日)連休の旺盛な旅行ニーズ及び供給側と政策面の積極的な影響ということを考えると、下半期観光経済についてより楽観的な予測をする理由がある。中国観光研究院の予測では、今年は通年で国内旅行者数が延べ55億人に達して19年の9割を回復し、国内観光収入が5兆元を超えて同8割以上を回復するだろう」と述べた。(編集KS)
●月餅祭りに巨大月餅登場!みんな笑顔で舌つづみ 広西・合浦県
(月餅節上巨大月餅登場!人々笑顔張嘴称賛 広西・合浦県)
人民網日本語版 2023/07/31
広西壮(チワン)族自治区北海市合浦県で7月29日、「月餅文化祭り」が開催された。会場には、最大重量144キログラムの巨大な月餅が展示され、イベントに訪れた人々にふるまわれた。合浦県は「中国大月餅グルメの里」と称えられており、「合浦大月餅」は2018年、「国家地理的標示保護(PGI)産品」に認定された。中国新聞網が伝えた。(編集KM)
©中新網 左から右
*イベント会場に展示された巨大月餅(撮影・翟李強)
*イベント会場で、月餅をもらうために列に並ぶ人々(撮影・林啓波)
*巨大月餅の入刀式(撮影・林啓波)
●2500年前の「越王・勾践の剣」が語る事とは―発掘作業主要参加者が紹介
(2500年前「越王・勾践の剣」叙述的是―発掘作業主要参加者介紹)
Record China 2023/07/30
中国では遠い昔から、発生した出来事を記述して後世に残すことが極めて重視された。歴史の記述だ。2000年以上も前の人の物語が、生き生きとした筆致で描かれている。ただし、そんな歴史上の有名人でも、持ち物などが現在に伝わっていることは、当然ながらほとんどない。ただしここに、極めて特別な例外がある。越王勾践(在位:紀元前496-同464年)が所持していた青銅製の剣だ。現在は湖北省博物館が「館の宝」として所蔵している。どのような経緯で現在まで伝わったのか、越王勾践の剣だたと断言できるのはなぜなのか。2001年4月まで湖北省文化財考古研究所の初代所長を務め、越王勾践の剣が発見された考古学調査の主要なメンバーの一人でもあった陳振裕氏はこのほど、中国メディアの中国新聞社の取材に応じて、越王勾践の剣について説明した。以下は陳氏の言葉に若干の説明内容を追加するなどで再構成したものだ。
考古学の発見を念頭に用水路建設を進めた結果…
湖北省江陵地区では1960年代前半、干ばつの被害が深刻だった。そこで政府は灌漑用水路をいくつか建設することにした。考古学上も重要な土地なので、学術調査隊も用水路建設隊に加わった。水路が紀南城の北西北西7キロに達したところで、古墳群が見つかった。古墳群は望山楚墓と呼ばれることになった。「楚墓」とされたのは、当時の楚の領土内だったからだ。
越王勾践の剣は望山1号楚墓から出土した。驚くべきことに、剣には8文字が刻まれていた。特異な字体だった。他にも豪華な副葬品が見つかったことから、被葬者や被葬者は貴族や王族だったことは間違いない。
刀身に刻まれた8文字の解読が実施された。多くの歴史家や考古学者、古文字学者が加わった。まず、刀身銘文は「鳥虫書」と呼ばれる当時の特殊な書体で書かれていることが分かった。8文字のうち「越王」の2文字と、「自作用剣」、すなわち「自ら作り用いた剣」であることを示す4文字が解読された。残りの2文字の解読のために、さらに多くの第一線の研究者が参加して2カ月余りも意見交換をして、最終的に「越王勾践自作用剣」の8文字と断定された。
出土した越王勾践は保存状態も良好で、「驚異の発見」とされた。手元部分は円盤形で、11の円環を鋳造により同心円状にまとめている。手元は太く、刃の部分に近づくと細くなる。また、剣には宝石の装飾があり、刃の部分には幾何学的模様が描かれている。
越王の剣なのに異国の楚で発見された謎を推理
当時、呉や越で作られた青銅製の剣は、他の諸侯国と友好関係を保つための重要な贈答品だった。また、戦利品として他国に持ち出される場合もあった。越王の剣はこれまでに数十点が出土しているが、贈答品として楚に伝わった剣もあり、楚が越を滅ぼした際の戦利品もある。
越王勾践の青銅剣は、楚の墓に埋葬された理由について、学界にはさまざまな説がある。大別すれば戦利品説と贈答品説だ。私は贈答品説に傾いている。すなわち、楚の昭王は越王勾践の娘を妃にしたので、その際にこの剣も楚に持ち込まれたとする考え方だ。
春秋戦国時代に政略結婚は多かった。楚の昭王が越王勾践の娘を夫人にしたのは、越と連係して呉に対抗する意図があったからだ。勾践にとって呉は恨み重なる宿敵だった。勾践も、楚とは是非、手を結びたかった。なので、自らが大切にしていた剣を嫁入りする娘に持たせて昭王に贈った可能性が高いと考える。
越王勾践剣は二千数百年を経ても腐食がないなど、保存状態がよい。まず、出土した望山1号墓は盗掘されておらず、深さ10メートル以上の墓坑には固められた漆喰などが充填されていた。つまり密封性が高かった。また、剣が墓室の土壌と直接接触ないように置かれていて、黒漆を施された木の鞘に納められていた。酸素との接触が避けられたために腐食をまぬがれた。
越王勾践剣は今も切れ味が抜群だ。1977年に撮影されたドキュメンタリー映画の中での切れ味を確かめる実験では、紙を30枚余り重ねて、切ったところ、20枚以上を切り裂くことができた。
日本でも関心集め称賛された「越王勾践剣」
越王勾践剣は造形が美しく、高い芸術的価値を持つ。同時代の青銅剣で、装飾が施されているものは極めて珍しい。さらに、他の青銅剣は刃が直線的的であるのに対して、越王勾践剣では刃が微妙に丸みを帯びている。この曲線が美しさをもたらしている。青い瑠璃がちりばめられている剣も、極めてめずらしい。
越王勾践剣には、古代中国の鋳剣職人の高度な技術がよく反映されている。1977年には上海の復旦大学に送られて非破壊検査が行われたが、剣の刃と刀身の成分には、錫が16%から17%含まれていることが明らかになった。これは青銅剣の強度を最も強くする比率だ。刀身に含まれる鉛や鉄の含有量は比較的低い。鉱石の選別や融解時の処理で、鉄などの不純物を低減させたのだろう。
越王勾践は歴史上、重要な役割りを演じた人物であり、「臥薪嘗胆」の言葉が現在も使われているように、文化面での影響も大きい。従って、越王勾践剣の歴史的価値が極めて高いことは言うまでもない。
文化財には、人と人の心を通わせ友情を育む力がある。越王勾践剣はこれまで、海外で3回展示された。それぞれ日本、メキシコ、シンガポールだ。いずれも、特別な価値を持つ文化財として扱われた。
例えば日本での展示では、目立つ場所にある特別の展示ケースに納められた。多くの日本人が見学した。やはり注目されたのは刃が薄くて鋭利で、今も輝く光沢を保っていること、また剣格の表には青い瑠璃、裏には緑松石で美しい模様がちりばめられていること、剣に精密な模様が描かれていることだ。日本人は古代中国の労働者の偉大な創造と称賛し、2000年以上前の中国の冶金工芸の水準を高く評価した。
日本側は越王勾践剣の模型を特別に作成し、展覧会の記念品として朝日新聞社内で展示するようにした。ある日本人の友人は武漢を訪問した時に、「日本の民衆は越王勾践剣をとても歓迎し、非常によく知るようになった。多くの人が新聞や雑誌に専門的な記事を掲載して紹介した」と言ってくれた。
1975年にメキシコで開催された「中華人民共和国出土文化財展覧会」でも、越王勾践剣は大歓迎された。1993年にシンガポールで開催された「戦国楚文化展」では、越王勾践剣を、よく位置を考えた特別展示ケースに納め、4つの異なる角度から観賞できるようにした。来場者は大いに称賛した。シンガポールは華僑華人の多い国だ。彼らは父祖の地で出土した文化財を見てとても親身に感じて、大いに興味を持った。彼らは精巧で美しい越王勾践剣と多くの楚の文化財の珍品を見て、中国の2000年以上前の歴史文化の奥深さに深い感慨を覚えた。
(構成 / 如月隼人)
©Record China 左から右
*中国では紀元前の多くの人物の行為や心情が生き生きと伝えられている。しかしそれらの人物の「ゆかりの品」は極めて少ない。ここに一つの例外がある。越王の勾践が所持していた青銅製の剣だ(写真)
*2500年前の「越王・勾践の剣」が語ることとは―発掘作業の主要参加者が紹介
*同上
●ジェトロ、河南省洛陽市で高齢者産業交流会を開催
(日本JETRO在河南省洛陽市挙辨高齢者産業交流会)
Jetro ビジネス短信 2023/07/28
ジェトロは7月11日から2日間、中国河南省洛陽市で「日中(洛陽)高齢者産業交流会」(以下、交流会)を開催した。交流会には介護用品やサービス、人材育成などの分野の日系企業計21社が参加し、現地の高齢者産業関連施設の見学会をはじめ、日系企業と現地バイヤーや高齢者施設関係者との商談会などを開催した。
交流会では、河南省洛陽市民政局の斉成喜副局長や在中国日本大使館の福田夏樹一等書記官による基調講演が行われた。来場者は計150人に上り、100件以上の商談が行われた。
冒頭、河南省商務庁の郭海燕巡視員副庁長は「河南省は人口が多く、高齢者も多い。高齢者産業をさらに発展させ、高齢者に質の高い、尊厳のある生活を享受してもらうことは私たちの重要な問題であり、責任でもある。日本企業が培ってきた高齢者産業に関する経験は、学ぶ価値があり、交流会を通じて河南省と日本の協力により大きな成果が生まれることを期待する」と述べた。また、洛陽市民政局の斉副局長も、基調講演で「世界で最も高齢化が進む日本で培われてきた高齢者介護の経験を、洛陽市としても学んでいきたい」と述べた。
参加した日系企業からは「洛陽市などのエリアで新規取引先を開拓できた」「ターゲットとしている企業と商談ができた」「今回の交流会は大成功だった。洛陽市の高齢者関連施設も見学できて、現地企業との情報交換もできた」といったコメントが聞かれた。
洛陽市民政局によると、2022年における同市の60歳以上の人口は全人口の18.7%に当たる約132万5,000人、80歳以上の人口は17万6,000人となっており、要介護高齢者は18万人に達するという。高齢者の割合は増加傾向にあり、高齢者産業市場の拡大が見込まれることから、洛陽市での日系企業のビジネスチャンスも拡大することが予想される。(李成一)
*左:交流会の様子
*右:交流会での商談の様子
●第1回中国(北京)アニメーションフェスティバルが開幕
(第1届中国(北京)動漫節開幕) 人民網日本語版 2023/07/24
第1回中国(北京)アニメーションフェスティバルが7月20日、5日間を会期として北京展覧館で開幕した。「アニメとともに、より素晴らしく」をテーマとする同アニメーションフェスティバルには、ハイテク・インタラクティブ作品、名作アニメ作品、人気アニメ作品、視聴覚作品などの展示エリアが設けられている。人民網が伝えた。
©人民図片 第1回中国(北京)アニメーションフェスティバルの会場で(撮影・陳暁根) 左から右
*展示された影絵を見学する親子連れ
*ロボットと交流する子供
*アニメ・キャラクターに変身できるコーナーを体験する女性
●涼山彝族たいまつ祭りが四川省普格県で開幕
(涼山彝族火把握節在四川省普格県開幕) 人民網日本語版 2023/07/21
四川省涼山彝(イ)族自治州普格県で今月20日午前、2023年第8回涼山彝族たいまつ祭りの開幕を告げる「点火」が行われた。たいまつ祭りと涼山避暑観光シリーズイベントは8月30日までの約50日間にわたり、開催されることになっている。
イベントは主に伝統行事を中心にしており、「たいまつ祭り」や「広場ダンスショー」、「スペシャル演目」、「開幕式・たいまつカーニバル」、「彝族伝統ミスコンテスト」の5大テーマイベントが計画されている。なかでも、開幕式・たいまつカーニバルは特に重要なメインイベントで、8月10日に盛大に行われ、大型テーマ文芸ショー、点火儀式、篝火の周りで踊る彝族の達体舞、たいまつパレードなどが開催される。
また普格県たいまつ祭り螺髻山サブ会場では今月19日からイベント開催がスタートした。同日午前11時には、点火儀式が始まり、黄色い傘をさした彝族の少女が列を作って、歌を歌いながら登場したほか、伝統的な踊り「朵洛荷」を披露し、会場を盛り上げた。そのほかにも闘牛や闘羊、競馬、格闘技の摔跤、闘鶏なども開催され、会場は応援する声や歓声などで大いに盛り上がりを見せていた。たいまつ祭り関連の伝統行事のなかでは、ミスコンテストも大きな目玉イベントとなっており、美しい伝統衣装を身にまとい、ゴージャスな銀のアクセサリーで着飾った若く美しい女性たちが人々を魅了していた。(編集KN)
©人民網日本語版
●発展が期待される中国の「預制菜」市場
(期待発展的中国「預制菜」市場) Jetro ビジネス短信 2023/07/20
中国国営メディア「人民網」の研究機関「人民網研究院」は7月11日、「預制菜業界発展レポート外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表した。このレポートでは、2022年の中国の「預制菜」(注)の市場規模が4,196億元(約7兆9,724億円、1元=約19円)に達し、2023年に5,165億元、2026年には1兆720億元に達する見込みとした。また、2022年の預制菜関連の企業数を省別で見ると、山東省が8,654社で最多、次いで広東省(6,700社)、河北省(5,209社)、河南省(4,562社)、湖南省(4,141社)、安徽省(4,071社)、福建省(3,951社)、江蘇省(3,374社)、吉林省(3,333社)、四川省(3,104社)と続いた。山東省政府は2022年11月16日、「全省預制菜産業の質の高い発展の推進に関する意見外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表し、2025年までに山東省の預制菜関連の企業数を1万社超とし、産業チェーン全体の生産額を1兆元超とする目標を示した。この達成に向け、預制菜に係る産業チェーンの強化や、多方面の市場開拓、標準体系の構築、イノベーション能力の向上、支援・保障の強化を掲げ、16項目の具体的な措置を挙げた。
レポートでは、預制菜業界の発展のトレンドと展望として、政策的な後押しによる質の高い発展へのモデルチェンジ、技術イノベーションによる製品の多様化・差別化などが挙げられた。また、提言として、政府に対しては標準体系を構築した上での地域産業レイアウトの計画、企業に対しては食品の安全を保障した上での消費者満足度の向上を示した。
(注)「預制菜」とは、あらかじめ加工・調理された食品を指し、包装後に直接または簡単な調理のみで食べることができる、日本での惣菜や半加工食品、調理済み食品などを指す。(赤澤陽平)
●中国商務部が日本企業と円卓会議
(中国商務部和日本企業開園卓会議) 人民網日本語版 2023/07/19
王文涛商務部長(商務相)は17日に北京で、日中投資促進機構の佐藤康博会長と会談した他、日本企業との円卓会議を開き、みずほ銀行、パナソニック、トヨタ、日立、YKKなど日本企業から、中国での生産・経営状況について意見や提案を聞くと共に、企業が特に関心を寄せる問題について逐一回答した。商務部(商務省)ウェブサイトが伝えた。
王部長は、日中投資促進機構が長年にわたり日本企業の対中投資を促進し、両国間の経済・貿易協力の推進において貢献を果たしてきたことを肯定的に評価。「対外開放は中国の基本国策であり、中国の開放の扉が閉じられることはなく、大きく開かれていくのみだ。日中投資促進機構が引き続き懸け橋や紐帯としての役割を果たし、双方間の経済貿易交流・協力を促進することを希望する」と表明。
また王部長は、「現在中国は中国式現代化を推進し、新たな発展の形の構築を加速している。人口14億人を超える国の現代化プロセスは、世界に多大な発展の原動力をもたらし、日本企業を含む各国の企業に広大な市場空間と協力機会を提供する。商務部(商務省)は外資系企業との円卓会議制度の役割を積極的に発揮し、外資系企業や業界団体と常態化した交流を行い、企業の意見や提案を聞き、企業の懸念に適時応えて解決し、外資系企業の対中投資のためにより良い環境を築き、より多くの条件を創造し、より良いサービスを提供する」と強調した。
佐藤会長は「中国は世界第2の経済大国であり、日本企業にとって重要な海外市場だ。圧倒的多数の会員企業は対中投資の拡大と継続を望んでいる。日中投資促進機構は日中間の経済的結びつきの強化のために絶えず力を捧げていく。中国側が引き続き外資系企業や業界団体との意思疎通や交流を強化し、企業の抱える問題や困難に耳を傾け、調整や解決を推進することも希望する」とした。
(編集NA)
●上海で「村上春樹ワールド」を体感できるポップアップ・ストアがオープン
(上海開業可体験「村上春樹世界」的Pop-up Store) 人民網日本語版 2023/07/17
日本の作家・村上春樹が描く現代の都市の物語はこれまで、中国の読者に新世界への扉を開き、「村上ファン」のライフスタイルに影響を与えて来た。20年近くにわたり、大衆文化のベンチマークとして、村上春樹の影響力は高まるばかりとなっている。そして、その独特な都市生活の描写は、今も若者の間で人気となっている。
「改訂版村上春樹ハードカバーシリーズ」出版に合わせて、1ヶ月期間限定のポップアップ・カフェストアが7月14日、上海でオープンした。「村上ファン」はそこで、仕事の前に飲む1杯のコーヒー、冬でも欠かせないロックのウィスキー、ジョギングをしながら聞く音楽、各地の中古レコード店で見つけて来たレコードといった、お馴染みの「村上春樹のトレードマーク」を見つけることできる。また、愛用するイエローの鉛筆が何本も入ったコップが置かれた「ムラカミデスク」コーナーなどもあり、村上春樹が好きな流行の要素や著作に描かれた人物のライフスタイルなどを堪能することができる。(編集KN)
©中新網
●祇園祭の1席40万円プレミアム観覧席が好評、8割近く売れる 山鉾巡行を目の前で
(祇園祭1席40万日元的上等観覧席得好評、近8成售完 山鉾巡行就在眼前)
朝日新聞社 2023/07/17
日本三大祭りの一つ、京都・祇園祭で前祭(さきまつり)の山鉾(やまほこ)巡行が17日、京都市内であった。山鉾巡行を見る1席40万円の「プレミアム観覧席」は全84席中、8割近い65席が売れた。売り出した京都市観光協会は「これだけたくさんのお客様にお買い求めいただき、とても手応えがあった」としている。
訪日外国人観光客らの富裕層をターゲットにした初の試み。購入した人は京料理を食べながら、山鉾に手を振るなどして楽しんだ。
プレミアム観覧席は、河原町御池交差点(京都市中京区)に設けられた。3段の階段状で、高さは60センチ~1メートルあり、山鉾の巡行や辻回しを目の前で見やすくなっている。観覧席は、外国人が座りやすいようにいす席にしつつ、畳や座布団を用意して和風に仕上げ、日よけのパラソルもある。お酒を含む飲み物や京都のおばんざいなどを食べ飲み放題で味わえる。英語と中国語のイヤホンガイドの解説もある。
各地のまつりでも外国人観光客らを対象に、高額の特別席を設ける動きがある。青森市で8月に開かれる「青森ねぶた祭」では、100万円の「VIPシート」を販売。徳島市で開かれる「阿波おどり」では、1席20万円のプレミアム桟敷席を売り出した。(鈴木康朗)
© 朝日新聞社 大勢の人が見つめる中、辻回しをする函谷鉾=2023年7月17日午前10時10分、
京都市下京区 新井義顕撮影
●京都・祇園祭 前祭の山鉾巡行始まる 長刀鉾先頭に23基
(京都・祇園祭前祭的山鉾巡行開始 長刀鉾打頭陳 共23座)
京都新聞社 2023/07/17
疫病退散を祈る京都市東山区の八坂神社の祭礼、祇園祭は17日、前祭(さきまつり)の日を迎え、京都市中心部で山鉾巡行が始まった。
真夏の強い日差しが注ぎ、市内は午前8時台で気温30度を超えた。巡行が出発する下京区の四条烏丸交差点では、「くじ取らず」で先頭を進む長刀鉾に、稚児の瀧光翔(ひかる)さん(11)が、強力(ごうりき)の男性に担がれてはしごを上り、路上に顔を向けると沿道の観客から大きな拍手が起こった。
午前9時、鉾の前面に乗った音頭取りが、扇子を手に「エンヤラヤー」の声を高らかに発すると、路上に並んだ曳(ひ)き手が綱を引いた。鉾は車輪をきしませて動きだし、四条通を東へ進んだ。
巡行では、くじ取り式で今年の「山一番」となった山伏山が長刀鉾に続き、しんがりを務める船鉾まで計23基が都大路を進む。
今年の巡行順は以下の通り。【】はくじ取らず
【1】長刀鉾(2)山伏山(3)白楽天山(4)芦刈山【5】函谷(かんこ)鉾(6)郭巨(かっきょ)山(7)四条傘鉾(8)木賊(とくさ)山(9)鶏鉾(10)油天神山(11)孟宗山(12)霰天神(あられてんじん)山(13)菊水鉾(14)保昌(ほうしょう)山(15)綾傘鉾(16)太子山(17)月鉾(18)伯牙(はくが)山(19)蟷螂(とうろう)山(20)占出(うらで)山【21】放下鉾【22】岩戸山【23】船鉾
© 京都新聞社 長刀鉾を先頭に出発する祇園祭の山鉾巡行(17日午前8時59分、京都市下京区四条通烏丸付近)
●中国、世界最大の車載電池関連技術保有国に パッドスナップ
(中国、成為世界上最大的車載電池相関技術擁有国 PatSnap)新華社2023/07/16
【新華社北京7月16日】知的財産情報の検索・分析サービスを手掛けるシンガポール企業パットスナップ傘下のイノベーション研究センターは12日、「2023年世界車載電池イノベーション力座標報告書」を発表し、中国はすでに車載電池分野で最大の技術保有国とターゲット市場国となり、世界の特許出願の約74%を占めていると明らかにした。
車載電池関連特許を出願したことのある国は世界に94カ国・地域あり、中国、日本、米国、ドイツ、韓国の5カ国が上から順に主要な技術保有国となっている。中国は08年に世界一の技術保有国に躍進し、30%前後の年平均成長率を保っている。
中国車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)のテクノロジービル前に設置されたスマート充電スタンド。(2022年6月24日、小型無人機から、福州=新華社記者/林善伝)
電池セルの技術変遷をみると、リチウムイオン電池のイノベーションは勢いを増し、ナトリウムイオン電池の発展も加速期に突入した。特に21世紀に入って以降、リチウムイオン電池技術の発展は「指数関数的」な成長を示し、他の技術路線を大きく引き離している。
パットスナップはまた、世界で過去1年にイノベーション力が最も突出していた車載電池企業として、「2023年の車載電池イノベーションの主要企業上位50社」を発表した。国別では、中国が20社、日本が17社それぞれランクインし、合わせて全体の70%を超えた。企業タイプ別では、完成車メーカーが半数に迫る24社と、電池メーカーの16社を大きく上回った。
●「2023世界木材・木製品大会」が山東省日照市で開催
(「2023世界木材・木製品大会」在山東省日照市挙行)
Jetro ビジネス短信 2023/07/14
中国木材・木製品流通協会(以下、協会)と山東省日照市政府は7月4~6日、新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)感染拡大後の木材貿易活性化を目的として、「2023世界木材・木製品大会(以下、大会)」を山東省日照市で開催した。日照港は現在、中国で最大の木材輸入港で、木材の関連産業が集積している。大会では、世界の木材・木製品業界の発展方向について各種講演がなされたほか、サイドイベントとして中国企業と外国企業間のビジネスマッチングなどが開催された。
大会には、中国国家林業草原局、日照市政府、商社やメーカー、林業事業者、学術機関、技術開発者のほか、日本、ニュージーランド、米国、ロシア、オーストラリアなど14カ国の政府機関と外国企業を含む約600人が出席した。
協会による基調講演では、新型コロナの感染拡大の影響で中欧班列(注)の輸送量が減少したことを受け、ロシアから中国への木材輸出が減少したと説明。このため、2022年の中国木材輸入量は前年比24.07%減の7,017万立方メートルで、輸入額は17.39%減の160億6,600万ドルだったとした。また、2023年も主要輸入国からの木材輸入量が依然減少している中、日本からの輸入量は大幅に増加したため(2023年1~5月は前年同期比14.6%増)、今後、日本産木材は中国市場でのシェア拡大が期待できるとの発言もあった。
大会では、各国状況の紹介もあり、日本については日中経済協会北京事務所副所長兼農林水産・食品室室長の山田智子氏が「木材・木材製品の輸出拡大に向けた中国への取り組み方針」と題して講演を行った。
協会とジェトロは大会のサイドイベントとして7月4日に、ビジネスマッチングイベント「中外木材企業意見交流会」を開催した。交流会には日本企業の責任者のほか、中国木材事業者、ロシア、ニュージーランド、カナダなどの企業の責任者、政府機関の代表を含む約30人が参加し、外国企業と中国企業などの間で活発な商談が行われた。また同日には、木材企業向けの法規解説セミナーが開催され、中国林業科学院の研究者などが講演した。講演では、環境保護が世界的な課題となる中で、日本のクリーンウッド法を含め各国でさまざまな森林保護の法規整備が進んでおり、こうした環境規制に対応していくことの重要性などを説明した。
大会に参加した長谷川萬治商店の技術開発室室長の鈴木康史氏は「初めての参加だったが、中国木材企業や協会の幹部の方と面識を得ることができた。具体的な商談の話もあり、帰国後早速検討していきたい。日照市の木材輸入量は日本全体の製材などの輸入量に匹敵すると聞いている。そのような同市の大規模な工場・港湾などを見学でき、さらには大会でさまざまな講演を聞けたことも有意義だった」と感想を述べた。
なお、例年秋に開催される世界木材・木製品貿易大会は、2023年11月に広西チワン族自治区の南寧市で開催される予定だ。
(注)中国と欧州やロシアなどの「一帯一路」沿線国を結ぶ国際貨物列車。
(朱琳)
© Jetro business短信 (Jetro撮影) 左から右
*世界木材・木製品大会全体の様子
*中国木材・木製品流通協会による講演の様子
*日中経済協会による日本産木材プレゼンの様子
*「中外木材企業意見交流会」の様子
●三国志ゲームのベテラン愛好家・八木太さんの四川・蜀漢文化をたどる旅
(三国志游戯老愛好者・八木太的四川・蜀漢文化探索之旅)
人民網日本語版 2023/07/14
日本では漫画の「三国志」が累計7000万冊以上売れ、「三国志」ゲームは38年前に登場してから衰えを知らない人気が続いている。高い「三国志」人気が続く日本に、「三国志」の漫画とゲームに毎日没頭し、それを研究する「80後(1980年代生まれ)」の男性がいる。今回の主役の八木太さんだ。八木さんは今回、三国時代の蜀漢文化をめぐる幻想的な旅へと出かけ、歴史の地図をたどった。
成都の武侯祠、徳陽の落鳳坡、広元の昭化古城をめぐり、閬中で張飛の足取りを没入型で体験する……三国文化の熱心なファンの八木さんは、「ファンにとってみれば、漫画でもゲームでもテレビドラマでも、歴史的遺跡を実際に訪れて感じるインパクトにはかなわない」と話す。
世界中の三国志ファンたちも、鉄筋コンクリートに囲まれた都市のジャングルから脱け出し、このインスピレーションにあふれた地図を手に、リアルな三国志の世界を訪れてみてほしい。(編集KS)
©人民網日本語版
●「中国山水を見るなら九江へ」 東京で九江市文化観光日本プロモーション
イベント
(「欲看中国山水 可去中国九江」 東京九江市文化観光日本宣伝活動)
人民網日本語版 2023/07/14
江西省九江市と日本の文化観光をめぐる協力と友好交流をさらに深めるべく、「中国山水を見るなら九江へ」をテーマとした「江西省九江市文化観光日本(東京)プロモーション会2023」が今月12日、東京で開かれた。人民網が報じた。
プロモーションイベントでは、九江市の文化観光資源や観光ルート、優遇政策などが紹介され、日本の旅行業界協会や旅行会社、メディアなどから参加したゲストに九江市の美しい自然の景色や豊富な漢詩文化、独特な人的・文化的風情をPRした。
九江市人民政府の杜少華副市長は挨拶の中で、「当市は、長江沿いに152キロの沿岸線を有する長江経済ベルトにおいて重要なポイントとなる都市。2200年以上の歴史を誇る江南エリアの名城でもある。当市は近年、豊富な文化観光資源や国家歴史文化名城という輝かしい名誉を活用し、文化と観光を融合させる発展の道を模索し続けている。そして、中国国内外から来る観光客に、豊富な観光体験を提供している。日本の方々が当市に来て、そこでしか味わうことのできない山水の旅や文化の旅、風習の旅、グルメの旅を楽しんでほしい」とした。
中国駐東京観光代表処の欧陽安首席代表は挨拶の中で、「九江は悠久の歴史を誇り、数々の著名人ゆかりの地となっている。例えば、魏晋南北朝時代の東晋末から南朝宋にかけて活躍した詩人・陶淵明は日本の文化に大きな影響を及ぼし、浄土宗の発祥の地である東林寺は、日本の浄土宗や浄土真宗からも教えの発祥地である『祖庭』と見なされている。また、李白や白居易、蘇東坡の九江をテーマにした漢詩も日本では有名だ。今回のプロモーションイベントを機に、日本と九江市が文化や観光交流、協力を深化させ、共に文化観光発展の新たな章を刻むことを願っている」とした。
プロモーションイベントでは、九江市と日本の旅行会社が、複数の戦略的協力意向書を締結し、2023「日本人九江観光」イベントが始動した。九江市と、重要なインバウンド客送り出し国である日本との人的・文化的交流は長年続いている。九江市は、「今回のプロモーションイベントを機に、日本の旅行業界との協力を強化し、共に文化観光消費市場を深く発掘したい」としている。
プロモーションイベントは、江西省文化・観光庁、九江市人民政府が主催し、九江市文広新旅局が催行し、中国駐東京観光代表処が協力した。(編集KN)
©人民網日本語版 写真提供・中国駐東京観光代表処 左から右
*プロモーションイベントの様子
*挨拶する九江市人民政府の杜少華副市長
*挨拶する中国駐東京観光代表処の欧陽安首席代表
*プロモーションイベントの様子
*プロモーションイベントの様子
●山東省でアルコール飲料関連のイベント開催
(山東省挙行酒飲料相関宣伝活動) Jetro ビジネス短信 2023/07/12
中国・山東省青島市で「酒類業界イノベーション新トレンド大会・投融資フォーラム」(以下、大会)が7月8日に開催された。3日間の会期で8日に閉幕した「2023(第7回)中国高級酒展覧会」(以下、展示会)のイベントの1つの位置付けだ。
大会では、中信農業産業基金管理の孔夢遥総監、中国共産党貴州赤水経済開発区工作委員会委員兼管理委員会副主任の羅定宇氏、貴州省平壩酒廠(集団)の戴頴董事長兼総経理らが講演した。そのほか、日本産酒類のPRを目的に、ジェトロ青島事務所の赤澤陽平副所長がアルコール飲料の日本から中国への輸出状況や中国における日本料理店の分布状況、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定による段階的な関税撤廃、ジェトロの取り組みなどについて紹介した。
具体的には、日本の農林水産省が2023年6月に発表した「2022年農林水産物・食品の輸出実績(品目別)」を用いて説明。2022年のアルコール飲料の国・地域別の輸出額は、中国がトップで前年比23.2%増の394億7,000万円、次いで米国が12.5%増の267億8,000万円、台湾が29.3%増の120億3,000万円、香港が21.4%減の115億9,000万円、シンガポールが62.6%増の82億4,000万円となったことを紹介した。また、これまで中国で日本酒が消費される飲食店は日本料理店が中心だったところ、新たに日本酒を取り扱いたいという意向を示す高級中華料理店も少しずつ現れ始めている状況を示し、中国において今後さらなる日本酒市場の拡大可能性があることを指摘した。
なお、展示会には、白酒、ワイン、クラフトビール、黄酒を取り扱う企業などが主に出展し、アルコール飲料関連企業の来場は3日間で4万2,600社に及んだ。
山東省は1億人を超える人口を有している。中国のアルコール飲料専門メディアである雲酒伝媒の報告書によると、省別で2022年の酒類卸売業者数が最も多いのは山東省で12万9,487社、次いで広東省6万1,383社、河南省3万8,233社、福建省3万3,788社、湖南省3万3,031社、河北省3万1,872社、江蘇省3万1,862社、陝西省3万251社、四川省2万9,881社、貴州省2万8,431社となった。山東省はアルコール飲料の市場としても大きな存在感を示している。(赤澤陽平)
© Jetro business短信 (Jetro撮影)
●「蚕桑フルコース」を食べたことはある? 四川省
(「桑葉全席」吃過嗎? 四川省) 人民網日本語版 2023/07/07
「中国蚕桑の里」として知られる四川省宜賓市高県では、地元の人々が桑の枝や葉、実、蛹などを食材として使用し、味に優れ、栄養価も高い「蚕桑フルコース」を作り上げた。桑の葉の新芽を熱湯にさっと晒して、トウガラシにショウガ、ニンニクと和えると、サッパリとした味わいの桑の葉の和え物が出来上がる。また濃い緑色の桑の葉に小麦粉と卵液をまぶし、熱した油で揚げれば、パリパリとした食感が楽しめる桑の葉揚げとなる。桑の枝と鶏を煮込んだ料理は美容と健康におススメの一品。桑の実を加えて作ったリキュールは濃厚な甘みが特徴で、揚げた蛹は香ばしい味わいとなっている。中国新聞網が伝えた。(編集KM)
©中新網 撮影・羅景萍 左から右
*桑の葉の豚肉巻
*桑の葉の揚げ物
*桑の葉とキノコのフリッター
*桑の葉入り魚の煮込み
*桑の葉の和え物
*桑の葉もち
●7日は二十四節気の11番目「小暑」 中国の「サウナ日マップ」が発表
(7日是二十四節気第11的「小暑」 中国的「桑拿日地図」発表)
人民網日本語版 2023/07/07
今月7日、二十四節気の11番目「小暑」を迎えた。一般的に、「小暑から大暑にかけては、上から蒸され、下からは煮られている」ような気分になると言われている。「小暑」到来は、1年のうちで最も暑い「三伏(初伏・中伏・末伏)」が間もなく到来することを意味している。この頃になると、涼しいそよ風が吹くことはなくなり、風と言えば、「熱風」ばかりになる。
季節の変化に伴い、食べるものも変化し、中国では小暑の頃に、レンコンを食べる習慣がある。レンコンには体内の熱を冷まし、血の質を良くする働きがある。タウナギ、レンコン、もやしは、小暑の「三宝」と称され、暑さをしのぐのに役立つ。また、この時期の羊の肉は脂がのっていて柔らかく、とてもおいしいとされ、山東省南部や江蘇省北部には小暑に羊肉を食べる習慣もある。
「小暑」期間の「全国サウナ日マップ」が発表
「小暑」を迎えると、万物が繁茂し、夏本番に突入する。中国天気網が作成した「全国サウナ日天気マップ」を見ると、例年、「小暑」の頃になると「サウナのような蒸し暑い天気」になりやすい江西省や福建省、浙江省といった地域は、向こう15日間のうち半分以上、非常に蒸し暑くなり、不快感がピークに達しそうだ。広東省や広西壮(チワン)族自治区中部、海南省、湖南省、湖北省、河南省、河北省中・南部、陝西省南部、重慶市北部といった地域でも、「サウナのような蒸し暑い天気」の日が5日から8日ほどになるとみられている。西南エリア東部や華北エリア、黄淮エリア東部といった地域では、「サウナのような蒸し暑い天気」の日が5日以下で、東北エリアの大部分、山東半島、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の一部の地域では2日以下となっている。その程度の蒸し暑さならなんとか我慢できるかもしれない。一方、西蔵(チベット)自治区や青海省、甘粛省などは「小暑」の期間中、「サウナのような蒸し暑い天気」の日とは「無縁」と予想されており、多くの人を羨ましがらせている。ただ新疆維吾爾自治区南部や内蒙古(内モンゴル)自治区西部などは、「サウナのような蒸し暑い天気」の日こそないものの、乾燥した厳しい暑さに耐えなければならない。(編集KN)
©人民網日本語版
●李強総理が日本国際貿易促進協会訪中団と会談
(李強総理和日本国際貿易促進協会訪中団会談) 人民網日本語版 2023/07/06
李強総理は5日、河野洋平会長率いる日本国際貿易促進協会訪中団と北京の人民大会堂で会談した。新華社が伝えた。
李総理は「両国は昨年、国交正常化50周年を祝った。今年も中日平和友好条約締結45周年を迎え、中日関係は承前啓後の重要な節目にある。双方は両国民の心に沿い、時代の潮流に沿うことを多く行い、友好的に付き合い、互いに支持し合い、協力・ウィンウィンを図り、新しい時代の要請にふさわしい中日関係の構築により多くの安定性とプラスのエネルギーを与える必要がある」と指摘。
また李総理は「中日間の実務協力は基盤が堅牢で、相互補完性が高く、潜在力が大きく、両国は広範な利益を共有している。中国は質の高い発展を全面的に推進し、高水準の対外開放を揺るぎなく推し進め、市場化、法治化、国際化された一流のビジネス環境を積極的に築いている。我々はこれまでと同様に、日本企業による対中投資協力の拡大を支持する。日本国際貿易促進協会が両国の互恵協力と民間の友好交流を牽引する役割をさらに発揮することを希望する」と表明した。
河野会長は「日本国際貿易促進協会は日中間の経済・貿易関係の推進、日中友好の増進に尽力し、中国の発展を支持しており、中国側と相互尊重・相互信頼の精神を堅持し、日中友好協力のたゆまぬ前向きな発展を後押しすることを望んでいる」とした。(編集NA)
©新華社
●4日はパンダ界のビッグ3「萌蘭」、「和花」、「和葉」の誕生日!
(4日是大熊猫中的3傑「萌蘭」、「和花」、「和葉」的誕生日!)
人民網日本語版 2023/07/04
北京動物園で暮らすジャイアントパンダの「萌蘭(モンラン)」が今月4日、8歳の誕生日を迎えた。夏休み期間に入っているため、同動物園を訪れる観光客も増えており、秩序と安全を確保すべく、動物園は「萌蘭」の誕生日を記念する限定スタンプをオンラインでも提供する措置を講じている。同措置は、ネットユーザーの間で「とてもいいと思う。他の地域に住む人もゲットできる」や「北京動物園のおもてなしは最高」と好評だ。
スタンプを見ると、「萌蘭」は得意の必殺技「横開脚」を決めているほか、周りには「萌蘭」の「お友達」である小鳥もデザインされている。
ちなみに4日は、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地で暮らすジャイアントパンダ界の人気者である双子パンダ「和花(ホーファ)」と「和葉(ホーイェー)」の3歳の誕生日でもある!
パンダ界のビッグ3、お誕生日おめでとう!(編集KN)
©人民網日本語版
*左から2枚目:「萌蘭(モンラン)」の誕生日限定スタンプの電子版スタンプ
*右:双子パンダの和葉と和花
●日本登山文化体験イベントが北京で開催
(日本登山文化体験活動在北京挙行) 人民網日本語版 2023/07/04
新星出版社が主催し、在中国日本国大使館が後援する「日本登山文化体験イベント」が今月2日、北京で開催された。イベントには登山愛好家や日本文化に興味を持つ中国人の若者120人余りが参加した。人民網が報じた。
©人民網 撮影・趙雯博
*イベント会場の様子
*イベント会場の様子
*イベントで挨拶する在中国日本国大使館の永森沢吾参事官
*日本での登山体験を紹介するアウトドアの達人
*日本での登山に欠かせない「キャンプ飯」を紹介するグルメブロガー
*おにぎり作りを体験する中国の若者たち
*おにぎり作り体験で作ったおにぎり
●日本を抑え込んだように中国を抑え込むのは難しい―ブラジル元大統領
(象圧制日本一様圧制中国是困難的―原巴西総統)Record China 2023/07/04
2023年7月3日、観察者網は、ブラジルの元大統領が今後の国際秩序について「日本を抑え込んだように中国を抑え込むのは難しい」と述べたことを報じた。
記事は、清華大学主催の第11回世界平和フォーラムが7月2日午前に北京で開幕し、「形成中の国際秩序」をテーマとしたセッションでBRICSの新開発銀行総裁を務めるジルマ・ルセフ元ブラジル大統領が講演したと紹介。ルセフ氏が世界貿易と資本市場取引における新興国の割合が高まる中で米ドルの優位性がさらに低下しており、世界の通貨システムがより多様化・多極化して途上国通貨の重要性が高まりつつあるとの認識を示したことを伝えた。
また、ルセフ氏が「覇権国はイノベーションを推進するために新興国を封じ込める一連の政策を採ってきた」と述べた上で「新興国の台頭を抑制し続けることは不可能」だと指摘したことを紹介している。
さらに、ルセフ氏が現在の中国について「ルールを設定する能力を持つ非常に大きな経済大国」とし、「これまで関係国が日本を抑え込むためにやってきたことを、中国に対して行うのは非常に難しいだろう。私たちは世界の問題を解決するため、世界平和の発展を促すために協力することができる。少なくとも私に言わせれば、中国は発展の面で非常に効率的であり、グローバル化に向けて開拓、貢献し続けている」と語ったことを伝えた。(翻訳・編集/川尻)
●なぜ世界の製造業の多くがまだ中国を拠点にしているのか―豪メディア
(為何世界製造業多数還以中国為据点-澳大利亜媒体)Record China 2023/07/01
中国メディアの環球網は「なぜ世界ではまだ多くの製造業が中国にとどまっているのか」と題した、豪メディア「ザ・カンバセーション」の14日付文章を紹介した。
文章は、中国経済の目覚ましい台頭が地政学的に多くの課題を生み出し、米国を中国との貿易戦争に駆り立ており、これまで中国に生産拠点を築いてきた多国籍企業は、ベトナム、バングラデシュ、インドなど、アジアの低コスト生産地に製造拠点を移す必要に迫られていると紹介。また、新型コロナによる世界的なサプライチェーンの混乱を受け、製造業の本国回帰、あるいは本国に近い拠点への移転を呼びかける声も出ているとした。
一方で、多くの企業はいまだに中国からの生産移管を進めていないと指摘。その原因について「中国が製造業を掌握していることが実際に証明されているからだ」とし、 他の新興国と比べて中国の労働力は割高であるものの、その生産性は労働コストのデメリットを打ち消して余りあるほど高いと説明した。
その上で、あるグローバル・ソーシング企業の幹部がパーカーの生産を例にとって中国の製造業がいかに発達、充実しているかを解説し、パーカー生産において中国が紡績から裁断縫製、トリミング、染料、ジッパー、ひもに至るまでサプライチェーン全体、工程の各セクションを一手に掌握する戦略を取っていると説明したことを伝えた。
さらに、中国は米国産を含む世界のウールや綿花のほとんどを輸入、加工して生地を作り、さらに染色や縫製などを施した上で、米国を含む世界各地に輸出しており、繊維生産のシステム全体が中国にあるとし、これは繊維産業だけでなく、他のほとんどすべての製品についても当てはまると指摘した。
文章は、米国やカナダの小売業者が繊維製品の生産を中国から移そうと思えば、生態環境全体を移さざるを得なくなるため、中国から撤退するコストは非常に高くなると紹介。製造業の生態環境が中国に残り続ける限り、世界の製造業に占める中国のシェアも大きいままだろうとの見解を示している。(翻訳・編集/川尻)
© Record China 16日、環球網は「なぜ世界ではまだ多くの製造業が中国にとどまっているのか」
と題した豪メディアの文章を紹介する記事を掲載した。
●中国の富豪が27回目の大学受験 結果に世界が注目
(中国富豪27回次高考 結果受世界注目) Hint-Pot 2023/07/01
中国での過酷な受験戦争の象徴として有名な、全国統一大学入学試験「高考」。何度不合格になっても挑戦し続けてきた、56歳の富豪が世界中から注目を集めています。27回目の不合格となった今年、男性の心境に大きな変化があったようです。
不合格になり続けても諦めず挑戦 しかし…
不屈の挑戦で話題を集めたのは、中国の実業家リアン・シさん。56歳にして名門・四川大学への入学を目指し、6月に中国で一斉に行われた「高考」を1300万人の高校生に混じって受験しました。リアンさんの挑戦について、英紙「インディペンデント」が報じています。
同紙の記事で「世界でもっとも困難な試験のひとつ」と評されている高考。受験生たちは国語(中国語)、英語、数学などでさまざまな難しい設問に挑みます。最高点は750点。四川大学など、一流大学への入学には600点以上が必要です。ところが、リアンさんは一流校どころか、大学入学が可能となる足切りの基準点にすら、34点届きませんでした。
「結果が届く前から、エリート大学入学に十分な高得点を挙げる自信はなかったんです。でも、普通の大学にも入学できないなんて……想像もしていませんでした」と、リアンさんは厳しい現実に落胆していたそうです。
建材ビジネスで大成功したリアンさんですが、名門大学への入学は還暦が近づいても叶えたい夢でした。初めて高考にチャレンジしたのは、16歳のとき。その後、年齢制限に直面するまで悲願は達成できず、一度は夢を諦めたそうです。
しかし、2001年に受験の年齢制限が撤廃され一念発起。試験に16回も挑み続けました。新型コロナウイルスの感染拡大で行動に厳しい規制がかかる状況でも、不屈の闘志を燃やし続けましたが、結果は毎年不合格。今年はお酒を飲まず、趣味も我慢して、一日12時間の勉強していたそうです。
それでも夢は叶いませんでした。「正直、もうそこまで伸びしろがあるとは思えないので、もう一回チャレンジする意味が見えない。本当に毎日頑張ったのに……。来年の高考に向けた準備を続けるか、明言することは難しいです」と、すっかり心が折れてしまったリアンさん。再び挑戦する日は来るのでしょうか。
*ほかの関連情報にご興味あればbunka@jpjccb.comまでお問い合わせください。
●中国2022年の賃金水準表が発表 最も高い業種は?
(中国2022年工資水準表発表 最高職業是?) 人民網日本語版 2023/06/30
人的資源・社会保障部(省)は今月25日に2022年の企業の賃金に関する調査結果を発表し、業種別、ポジション別の企業で働く人々の賃金水準のデータを発表した。
賃金水準が高い業種は何か。高水準の業種上位3位を見ると、トップは企業・事業機関の責任者で31万2000元(年収ベース、以下同。1元は約20.0円)、2位は金融サービススタッフの25万7500元、3位は情報伝送・ソフトウェア・情報技術(IT)サービススタッフの21万6400元だった。中央値を見ると、上位3位には金融サービススタッフの11万8800元、企業・事業機関責任者の9万9000元、情報伝送・ソフト・ITサービススタッフの8万7200元が並んだ。
賃金水準が高いポジションは何か。管理職の中央値を見ると、上級管理職は11万5000元、中間管理職は9万4600元、下級管理職は7万8000元となり、管理業務担当者は6万1800元だった。技術職の中央値を見ると、上級技術者は11万4800元、中級技術者は8万3200元、初級技術者は6万5800元。技能職の中央値を見ると、上級技能者は8万400元、中級技能者は6万8000元、初級技能者は5万4900元だった。(編集KS)
©中新網
●中国で“踊ってみた”6億回再生 日本人アーティスト 人気の理由
(在中国“想跳的”6億次回放 日本藝術家 人気的理由) テレ朝news 2023/06/30
中国で日本人アーティストのある楽曲が大流行しています。“踊ってみた動画”の累計再生回数は数億回。なぜ今、彼らは中国で時の人となっているのか。本人たちに聞きました。
子どもから大人まで。中国の動画サイトで「極楽浄土」という楽曲に合わせて市民が踊る動画が、この1カ月間で累計6億回、再生されています。
この曲は何を隠そう日本人アーティストの作品なのです。
2010年から活動を続ける音楽ユニット「GARNiDELiA」です。
なぜ今、中国で爆発的な人気が出ているのか。本人たちに聞きました。
GARNiDELiA・MARiAさん:「あまりにも大きな数字すぎて現実味が自分の中でもない。夢みたいな感じになっている。誰も予想できない展開だった」
デビューからしばらくは高い知名度はなかった彼らでしたが、2016年ごろから中国での活動に力を入れ始め、地道なライブ活動を続けて少しずつ人気を集めていきます。
しかし。
GARNiDELiA・MARiAさん:「中国の皆さんに会いに行くライブも4年間ストップして、何もできない状況だった。このまま続けられるかどうかというところまで疲弊していた」
中国ではコロナの影響で撤退する日本企業が相次ぎ、去年には中国で活動する企業の数は過去10年間で最低にまで落ち込みました。
日本人の音楽活動も大幅に制限されたといいます。
そんな逆風のなか、転機が訪れたのは5月のことでした。
ボーカルのメイリアさんが中国のオーディション番組に出演し、代表曲「極楽浄土」を披露すると“踊ってみた動画”が次々とネット上に投稿されたのです。
この短期間で、中国では誰もが知る存在となりました。
中国ではゼロコロナ政策が終了した3月以降、コンサート市場も急速に回復。
5月の連休には去年の10倍以上の人がライブ会場に足を運びました。まさに今、追い風が吹いています。
GARNiDELiA・MARiAさん:「今までずっとブレずに自分たちがやり続けてきたことがオーディション番組がきっかけで、たくさんの人に受け入れていただいている。自分たちの諦めなかった過去を認めてあげて、自分たちに誇りを持って信じる音楽を歌い続けていきたい」
●日本の観光客が自らの目で見たリアルな新疆とは?
(日本観光客自己親眼看到的現実新疆是?) 人民網日本語版 2023/06/30
「新疆またね!」と渡部優美さんと一行の人々は27日正午、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の旅を終え、名残惜しさをにじませていた。9日間にわたる日本人20人からなる今回のツアーでは、烏魯木斉(ウルムチ)や吐魯番(トルファン)、庫爾勒(コルラ)、喀什(カシュガル)といった地域を巡り、新疆の風土や人情、民族文化をじっくりと楽しんだ。ツアー参加者たちは旅の途中、SNSを通してライブ配信を行い、「とてもきれい!」、「驚愕!」、「ここの人たちはとても親切」といったメッセージを世界のネットユーザーに発信し、彼らがシェアした新疆での見聞にたくさんの「いいね!」が寄せられた。
新疆とは一体どんな所なのだろうか?在大阪中国総領事館が企画した「新疆は良いところ--コロナ後の中国新疆ツアー」の募集が2021年12月2日から始まり、自費での参加であるにもかかわらず、日本国内の1028人から応募があった。第一陣となったツアー参加者20人は出発前、日本メディアの新疆に関するネガティブな報道を見て、「新疆は本当にそんな所なのだろうか?」と感じていたという。
充実したスケジュールの同ツアーで、参加者は企業や名所旧跡、古城・旧市街地を巡り、リアルな新疆を肌で感じた。ハイテクが導入されている綿花畑を見学し、約20ヘクタールの畑に種をまくのに2日しかかからず、農薬散布作業を専用のドローンが5時間で終わらせることを知った井上昭彦さんは、「驚愕。新疆では高度な機械化がすでに実現されていているため、日本メディアが報道しているようないわゆる『強制労働』はありえない」とした。また、紡績工場を見学し、自動化された効率的な紡績設備や自信にあふれた表情を浮かべる作業員を見た渡部さんは、日本メディアが報道しているいわゆる「新疆の人権」問題に懐疑的な見方を示し、「SNSで事実を伝え、一人でも多くの人にありのままの新疆を是非知ってもらいたい」とした。
またツアー参加者の多くは、新疆の地元の人々と早朝に運動したり、結婚式に参加したり、歌を歌ったり、踊ったりするなど、その日常生活を体験した。ツアーに参加したある高齢男性は今回の旅行で新疆をすっかり気に入ってしまったようで、帰国前にわざわざナイトマーケットに行き、忘れられない思い出となった旅の記念に維吾爾族の「花帽」を購入していた。またツアー参加者の杉山俊三さんは、「今回、新疆を訪問して、昔のシルクロードを歩いたような気分を味わえた。歴史の重みを感じることができ、とても有意義だった」とした。参加者たちのSNSの投稿には多くの日本のネットユーザーから、「一部の西側メディアの描写する新疆とリアルな新疆は全く異なる。いずれ中国に行って見てみたい」といったコメントが寄せられおり、その目で確かめたいと考える人が増えていることが見て取れた。ここ数年、100ヶ国・地域から来た外交官や記者1000人以上が新疆を訪問し、その美しさや調和、発展を体感してきた。フランスの作家で記者のマキシム・ビバス氏は、新疆を3度訪問し、書籍「ウイグル族フェイクニュースの終結」を執筆。ビバス氏は、「西側メディアの報道に偽りがあることに気付く人が増えてきている。西側メディアが中国を『悪者扱い』するのは政治的目的からだ」との見方を示している。
また、データも新疆の繁栄と発展を力強く証明している。例えば、2020年末の時点で、新疆は絶対的貧困から完全に脱した。また、今年第1四半期(1-3月)における新疆の域内総生産は前年同期比4.9%増の4149億52万元(1元は約20.0円)に達した。1-5月期、新疆を訪問した観光客は前年同期比34.91%増の延べ7270万4600人に達した。現在、新疆の経済は発展し続け、社会は安定し、人権事業は歴史において最も良い状態となっている。
日本にも、中国にも、「百聞は一見に如かず」という言葉がある。今回、日本のツアー参加者たちは自分の目で見て、実際に体験し、リアルな新疆が西側メディアが報道している新疆とは全く異なることを確認した。こうしたことを通じて悪意ある新疆に関するデマは反論することなく霧散していくことになるだろう。中国は一人でも多くの外国人が新疆を訪問し、自分の目で見ることを歓迎している。美しく、豊かで、調和のとれた平和な新疆、それこそがリアルな新疆だと言える。
(編集KN)
©人民網日本語版
*左:写真提供・在大阪中華人民共和国総領事館
*右:阿克蘇(アクス)の綿花畑や紡績工場を見学するツアー参加者(在大阪中国総領事館の
薛剣総領事のツイート)
●成都市と重慶市のセブン-イレブンで「日本美食紀行」を実施
(成都市和重慶市的7・11便利店実施「日本美食紀行」)
Jetro ビジネス短信 2023/06/29
中国の成都セブン-イレブンと重慶セブン-イレブンは、四川省成都市と重慶市のセブン-イレブン全店舗において、期間限定で日本の各地にちなんだ商品を販売する「日本美食紀行」を実施すると発表し、その第1弾として6月26日から、日本の郷土料理の味を再現した3種のおにぎりの販売を開始した。
具体的には、スパムとゴーヤ玉子焼を具材にかつお節をトッピングした沖縄風味スパム大口おにぎり、チキンカツにタルタルソースを使用した宮崎風味チキン南蛮おにぎり、唐揚げとポテトサラダを合わせた名古屋風味唐揚げ大口おにぎりが販売された。
成都セブン-イレブンによると、日本美食紀行は今後も継続し、引き続き日本各地の郷土料理の味を再現した商品の販売を続けたいとのことであり、その中で日本産の食材の使用も検討していくとのことだ。
成都セブン-イレブンは、セブン-イレブン(中国)の直接投資により、2010年から成都市に進出し、2023年6月時点で82店舗となっている。一方、重慶セブン-イレブンは、現地企業、日系企業、セブン-イレブン(中国)の合弁企業として、2013年から重慶市に進出し、2023年6月時点で46店舗となっている。
日本から中国向けの農林水産物・食品の輸出は年々増加しており、2022年の輸出額は前年比約25%増の約2,782億円と、中国は日本にとって世界1位の農林水産物・食品の輸出相手国になっている。中国の西南地域で、コンビニエンスストアチェーンが日本の郷土料理を伝えていくことによって日本食の認知度が向上し、消費者が日本産の食材に興味を持ち、日本から中国向け農林水産物・食品の輸出がさらに伸びることが期待される。(内田剛)
●第14回夏季ダボス会議が27日に開幕
(第14届夏季達沃斯会議27日開幕) 人民網日本語版 2023/06/27
第14回夏季ダボス会議が27日から29日まで天津市で行われる。4年ぶりの中国でのオフライン開催となる。今回のテーマは「企業家精神:世界経済の駆動力」で、政界、ビジネス界、学術界、社会団体、国際機関からグローバルリーダーとイノベーション人材が1500人以上出席する。
世界経済フォーラム(WEF)のボルゲ・ブレンデ総裁は、「今年の夏季ダボス会議では多国間主義とグローバル協力の強化に力を入れる。来賓は中国の発展とチャンスに大きな期待を寄せている」と述べた。
WEFによると、今年の夏季ダボス会議の規模と人数はほぼ新型コロナウイルス感染症発生前の水準に戻ったという。ブレンデ総裁は、「今年の会議の大きな特徴は海外からの来賓が中国で引き続き開催される夏季ダボス会議に極めて大きな関心を寄せていることだ」と述べた。
現在、世界経済は複数の挑戦に直面し、国際社会は早急にグローバル協力を強化する必要があり、分裂した世界の中でどのように信頼を構築し、経済成長を高めるかが出席者の広く関心を寄せる話題だ。
夏季ダボス会議は2007年に初めて中国で開催され、これまで13回中国で開催され、中国と世界を結ぶ重要なプラットフォームにもなっている。中国の経済回復の「原動力」を示し、世界経済への「中国の貢献」に焦点を当てることも、今回の夏季ダボス会議の重要な内容となっている。(編集KS)
©央視新聞 世界経済フォーラム(WEF)のボルゲ・ブレンデ総裁
●中国、今年の宅配便取扱個数が600億個に到達
(中国今年的宅急配便処理個数将達600億個) 人民網日本語版 2023/06/27
国家郵政局のモニタリングデータによると、6月24日現在、今年の中国全土の宅配便取扱個数が600億個に到達した。600億個到達は2019年より172日、22年より34日早かった。新華社が伝えた。
6月に入ってから、中国全土の複数のECプラットフォームが年の中頃の販売促進キャンペーンを相次いで開始し、宅配便取扱個数が新たな成長サイクルに入った。データによると、6月1-18日のECショッピングイベント期間中に、宅配便の1日あたり取扱個数は4億個に達し、市場規模もさらに拡大した。
宅配便企業は発展のチャンスを着実につかまえ、デジタル化運営の水準を大幅に引き上げ、中継・配達プロセスを最適化し、全自動仕分け、無人倉庫、自動運転車、ドローンなどの設備・技術の運用を加速して、ECビッグセールを支えるとともに生産能力の高度化を達成した。
宅配業は良好な運営状況を保ったと同時に、積極的に新業務を開拓し、新たな需要を発掘し、消費の回復・拡大を後押しした。海外ハブ、地上ネットワーク、海外倉庫の展開を持続的に改善し、新型対外貿易物流ネットワークシステムを構築し、越境消費市場に積極的にサービスを提供した。大まかな統計によると、現時点で宅配便企業の海外倉庫の展開は北米、欧州、東南アジア、中東、オセアニアなどの地域をカバーし、また海外での幹線輸送と末端配送をつなぐことによって、世界の各国・地域に広がる国際サプライチェーンネットワークを構築した。(編集KS)
●2022年の中国越境EC輸出入額が初めて2兆元突破
(2022年中国越境EC進出口額首次突破2兆元) 人民網日本語版 2023/06/26
税関総署の関係責任者はこのほど行われた第40回中国・廊坊国際経済貿易商談会国際越境EC発展フォーラムで、「2022年には中国の越境ECの輸出入額が初めて2兆元(1元は約20.0円)を上回って、2兆1000億元に達し、21年より7.1%増加した。越境ECは中国の対外貿易に新たな原動力を注ぎ込んでいる」と説明した。
ここ数年、中国の越境ECは急速な発展を遂げ、「世界中から買い、世界中へ売る」ことを巡る優位性とポテンシャルが持続的に発揮され、世界中のますます多くの消費者が越境ECのもたらすより多くの選択肢と利便性を享受するようになった。
税関がまとめた統計によると、22年の中国越境EC輸出入額が全国の物品貿易輸出入総額に占める割合は4.9%で、ほぼ21年の水準を保った。そのうち輸出は同10.1%増の1兆5300億元となり、全国輸出総額の6.4%を占めた。
中国の越境ECの輸出先のうち、米国が34.3%を占め、英国は6.5%だった。輸入相手国を見ると、日本が輸入総額のうち21.7%を占め、米国が17.9%だった。輸出商品のうち、消費財が92.8%を占め、そのうち衣類・アクセサリー・靴類・カバン類が33.1%、携帯電話などの電子製品が17.1%だった。輸入商品では消費財が98.3%を占め、そのうち化粧品・スキンケア製品が28.4%、生鮮食品が14.7%を占めた。(編集KS)
●日本の競争力は世界35位 アジアで後塵拝し過去最低
(日本競争力位居世界第35 在亜洲歩後塵為過去最低) 共同通信社 2023/06/26
スイスの国際経営開発研究所(IMD)がこのほど発表した2023年版「世界競争力ランキング」で、日本の競争力は経済実績の悪化などが響き、前年から順位を一つ下げ、世界35位だった。順位は2年連続で低下し、過去最低となった。
IMDは世界の主要な64カ国・地域を対象に、「経済実績」「政府の効率性」「ビジネスの効率性」「インフラ」の4項目で、競争力を評価している。日本は「ビジネスの効率性」を除く3項目が軒並み、前年よりも順位を落とした。
アジアでは世界4位のシンガポールが最高。6位の台湾、7位の香港とともに世界のトップ10に入った。中国(21位)や韓国(28位)も日本を上回った。
© KYODONEWS 「世界競争力ランキング」の順位
●とりわけ人気が高い顔真卿の書の魅力とは―専門家が日本との関わり含めて紹介
(特別人気高的顔真卿書法的魅力是―専家介紹包括和日本的関連)
Record China 2023/06/25
顔真卿(709-85年)は中国の書の歴史を代表する人物の一人だ。東京国立博物館が2019年に開催した特別展「顔真卿 王羲之を超えた名筆」も大きな話題になった。顔真卿の書はなぜ、多くの人を魅了してきたのか。瀋陽師範大学書道教育研究所の楊宝林元所長はこのほど、中国メディアの中国新聞社の取材に応じて顔真卿の書の特徴を説明した。以下は楊所長の言葉に若干の説明内容を追加するなどで再構成したものだ。
書き手の高潔な人格を感じさせる顔真卿の書
顔真卿は唐代の有名な書家だ。楷書の筆画は肥沃で、造形は飾り気がなく、豊かさと雄渾さを備えている。書家としても名をなした文人の蘇軾(1036-1101年)や朱長文(1039-98年)も顔真卿の書を絶賛している。歴史を通じて顔真卿に匹敵するのは「二王」と呼ばれる王羲之(303-61年)と王献之(344-86年)の父子ぐらいとも言われるほどだ。
中国の歴史上、書の流派の開祖になったと言えるのは王羲之と顔真卿の二人だけだ。王羲之を孔子に例えるならば、顔真卿は孟子に相当する存在と言える。顔真卿に欧陽詢(557-641年)、柳公権(778-865年)、趙孟頫(1254-1322年)を加えて「楷書四大家」と称するが、顔真卿は行書も実にすばらしく、例えば「祭侄文稿」は極めて高く評価されている。
顔真卿は儒教文化を体現した人物であり、その楷書は規範や秩序を重視している。一方で、個性を強調することない楷書は「老子」の「大巧若拙」、すなわち「極めて巧みなものは、少し見ただけでは稚拙に思える」の境地でもある。行書の「祭侄文稿」や「争座位帖」は極めて素直で無邪気であり、道教が尊ぶ「自然」を思わせる。
古人が書を論じる際には「人柄」をきわめて重視した。歴史的な書家の中で、顔真卿は書の品格を通じて書き手の人格のすばらしさを感じさせる典型だ。顔真卿は公明正大な人生を貫いた。剛直でもあり、最期は国のために命を捧げた。
日本に顔真卿の書を紹介したのは空海
顔真卿の書が中国国外に与えた影響は唐代にまでさかのぼる。日本人の中でも最初に顔真卿の書を学び伝えたのは空海(774-835年)だ。空海は804年に遣唐使の一員として唐に渡り、仏法を学んだ。空海は中国の書に興味を持ち、特に顔真卿の書を好んだ。空海は日本を代表する書家の一人ともされるようになったが、その「灌頂歴名」には顔真卿の影響が明らかに見て取れる。
朝鮮半島出身者で顔真卿の書道を最初に学んだのは新羅の崔致遠だ。崔致遠は868年に留学生として唐に派遣され、帰国後には書を含めて中国文化を広めた。
日本では2019年開催された特別展の「顔真卿 王羲之を超えた名筆」が話題を呼んだ。漢文化圏の日本と韓国では顔真卿の書が好まれてきた。その人気が衰えない主な理由は、一つは顔真卿の書が日本と韓国で「書の規範」になり、顔真卿の書を学ぶ伝統が形成されたからだ。日本では井上有一(1916-85年)のように、近現代になっても顔真卿を心から崇拝した書家がいる。二つ目は顔真卿の人間的魅力だ。顔真卿は唐の忠臣であり、多くの人に尊敬された。
中国国外ではこのところ、顔真卿の書の人気が大いに高まった。このことは中国の書そのものに対する注目の度合いが高まったことを示す。中国の国力が強まるにつれ海外で中国語を学ぶ人が増え、書道を学ぶ人も増えている。
書は中国のものであり、世界のものでもある
もちろん、アジアの漢字文化圏は、長い歴史を通じて中国から伝わった書が重視されてきた。日本では書道を学ぶ人が多く、全国規模の品評会も行われている。また、小学校から大学に至るまで書道の授業があり。書道を専攻する大学の学科もある。韓国では小中学校で書道の授業が行われており、書を好む人はやはり多い。私は発展途上国を対象とした教員養成コースで、中国の書を教えている。生徒はインドネシアとマレーシアから来た高校の教師だ。彼らは皆、中国の書が大好きになった。
中国の書道が西洋に伝わったのは比較的遅かった。英国やフランスに「書の文化」を持ち込んだのは中国人留学生で、20世紀初頭のことだった。ただし、西洋にも中国の書に特化したコレクターが出現して、1971年には米国のフィラデルフィアで中国書展が開催された。その後、欧米では中国の書がさらに認められるようになり、多くの大学が書を学ぶ授業を開設した。欧州のかつての印象画派は中国の書の要素を参考にしていたが、西洋芸術は将来、中国の書からより多くのインスピレーションを得ることになるかもしれない。
書は中国文化の重要な構成部分であり、世界が中国文化を理解する窓口の一つだ。中国の書に触れたことがきっかけで、中国語を学び始める外国人もいる。
書は中国のものであり、世界のものでもある。書は視覚芸術だ。「美しい線で心を表現する」ことが好きなのは中国人だけではない。素晴らしい書の作品は、世界の人々の審美基準に合致する。
近年では、中国の書の研究に力を入れる外国人研究者も増えている。多くの学術著作が出版されており、中国の書は世界が注目する研究分野の一つになった。(構成 / 如月隼人)
© Record China
*左:長い歴史を通じて「書の大家」を多く輩出した中国でも、顔真卿の作品はとりわけ多くの人を
魅了してきた。なぜなのだろう。写真は顔真卿が残した「西亭記残碑」
*右:とりわけ人気が高い顔真卿の書の魅力とは―専門家が日本との関わり含めて紹介
●中日の青年が共に「海の未来を考える」ワークショップ 静岡で第2回「日中未来創発」ワークショップ
(中日青年共同「思考海洋未来」研討会 静岡第2届「日中未来創発」研討会)
人民網日本語版 2023/06/25
笹川平和財団の日中両国のための特定基金「笹川日中友好基金」が主催し、公益財団法人日本科学協会、学生団体「京論壇」、学生団体「茶話日和」が協力する「日中未来創発ワークショップin沼津~海の未来を考える」が今月17日、日本の静岡県で行われた。東京大学や早稲田大学などで学ぶ中日両国の大学生約30人が参加した。人民網が報じた。
今回のワークショップのテーマは「海洋プラスチックごみ問題」で、海岸清掃体験や海洋ごみ問題について考えるゲーム型のアクティブラーニング学習教材「CHANGE FOR THE BLUE」、専門家レクチャー、グループ対話などを通して、参加者たちは海のゴミ問題に対する理解を深め、中日両国の民間レベルで実施できる協力の可能性を検討した。
2022年から行われている「日中未来創発ワークショップ」は、中日の青年が交流や対話を通して理解を深め、一層安定した両国関係をいかに築くかについて考えることを目的としている。
「青い地球を守る」
海岸清掃を通して海のプラスチックごみ問題の深刻さを痛感した学生たちは、「海ごみの量の多さに驚いた」や「非常に細かいプラスチックごみが堆積していて、人の手で拾うしかない。ボランティアの大変さが分かった」、「海はとてもきれい。この青い地球を守らなければ」といった意見をだしていた。
笹川日中友好基金の尾形慶祐特任グループ長は、「新型コロナの影響で、日中両国の人員交流の機会は近年、激減していた。日中の青年を代表とする民間交流活動を継続的に促進すべく、笹川日中友好基金は『日中未来創発ワークショップ』を企画している。これを機に、両国の青年が相互理解し、その親睦を深め、中日世代友好発展のために、多くの青年の力がストックされることを願っている」と語った。
笹川平和財団・海洋政策研究所の塩入同主任研究員は、身近な実際の例を通して、学生たちに、日常生活の至る所で見られる海ごみ問題について説明したほか、瀬戸内海に面した瀬戸内4県(岡山県、広島県、香川県、愛媛県)と日本財団が共同で海洋ごみ対策における広域でのモデル構築を目指した共同事業「瀬戸内オーシャンズX」を紹介。「海ごみは世界的な問題。日中両国が今後、協力を強化し、一人でも多くの若者が環境保護や日中友好交流事業に参加することを願っている」と語った。
学生らはブレインストーミングを通して、海岸清掃体験、カードゲーム、専門家レクチャー等を通じて得られた理解や発想、気づきなどをベースに対話したほか、グループごとにアイデアを出し合って、海ごみ削減のためのアクションプランづくりに臨んだ。
「商品開発をする時に廃プラスチックの回収と再利用を考慮に入れるよう、政府は企業に働きかけ、相応の資金サポートを提供して、サーキュラーエコノミーの発展を促進すべき」や「企業や研究機関は、ボランティア団体と協力して、中日環境保護フォーラムを定期的に展開し、民間の環境保護意識をさらに高め、根本的にゴミの発生を減らさなければならない」、「海辺にゴミ箱を設置すべき」、「生分解性素材を開発しなければならない」など、学生たちは熱心、かつ真剣に対話し、国際的な視野と構造、革新的発展のあふれる原動力を示し、中日友好事業に若い活力を注入した。(編集KN)
©人民網国際 撮影・許可 左から右
*海岸清掃を体験する学生たち
*海のごみや汚れを減らす行動のシミュレーションができるカードゲーム
「CHANGE FOR THE BLUE」
*積極的に対話や投票に参加した学生たち
*ワークショップの様子
*対話の成果を発表する参加者
●端午節連休、観光者数1.06億人!2019年同期を上回る
(端午節連休、観光人数1.06億人!超過2019年同期) 人民網日本語版 2023/06/25
文化・観光部(省)データセンターの総合的推計によると、今年の端午節(端午の節句、今年は6月22日)連休には、全国で国内旅行に出かけた人の数が前年同期比32.3%増の延べ1億600万人に達し、比較可能なデータで計算すると2019年同期の112.8%まで回復した。国内観光収入は前年同期比44.5%増の373億1000万元(1元は約20.0円)に達し、19年同期の94.9%まで回復した。
複数の旅行サービスプラットフォームによると、多くの観光商品は売り上げが19年同期を上回ったという。
オンライン旅行サービスの携程旅行網のデータによれば、一部の旅行業態の回復・進展状況はすでに新型コロナウイルス感染症発生前の水準を上回り、中でも国内の観光地入場券などの予約量が19年同期の2倍になった。
オンライン旅行予約プラットフォームのQunar.Comのデータでは、今年の同連休には、国内人気都市への航空券の予約量が19年同期より20%増加し、国内人気都市のホテル予約量は19年同期より160%以上増加した。(編集KS)
©中新網
●端午節3連休の1日あたりの出入国(境)者が平均128万人に達する見込み
(端午節3連休出入国(境)人数1天平均達128万人) 人民網日本語版 2023/06/21
端午節(端午の節句、今年は6月22日)に合わせて、今月22日から24日までが3連休となる中国。国家移民管理局は、3連休中、中国全土の通関地で出入国(境)者が増加し、その数は1日当たり最多延べ140万人以上、平均128万人に達すると予測している。これは昨年の端午節と比べると約2.2倍、2019年の端午節と比べると63%に当たる数字だ。出入国(境)者が最も多くなるのは22日と23日と見られている。大型国際空港の出入国(境)者数は安定して回復しており、北京首都国際空港や上海浦東国際空港、広州白雲国際空港の出入国(境)者数は1日平均でそれぞれ2万8000人、5万1000人、2万3000人に達する見込みだ。香港、澳門両特別行政区と繋がる陸路の通関地の出入境者も増加の一途をたどり、広東省珠海市の拱北通関地の通関者数は延べ32万人、深センの羅湖通関地と福田通関地の通関者数は延べそれぞれ17万8000人と15万2000人に達する見込みだ。
国家移民管理局は、3連休中の通関地の出入国(境)手続きをスムーズに行えるよう特別措置を講じ、十分な数の通関ゲートを開設し、必要な職員を手配し、中国人が出入国(境)手続きのために並ぶ時間が30分以内になるよう取り組み、通関地の安全で円滑、かつ秩序に基づいた運営を確保できるよう全力で準備を進めている。(編集KN)
●21日に二十四節気の10番目「夏至」到来 中国には麺類を食べる風習
(21日 二十四節気第10個「夏至」到来 中国有吃麺類的習俗)
人民網日本語版 2023/06/21
今月21日午後10時58分、二十四節気の10番目「夏至」を迎える。 北半球では1年で昼が最も長く、夜が最も短くなる日となる。草木が生長し、万物が茂る頃で、焼けつくような日差しとなり、セミの鳴き声が賑やかになり、気温が次第に上り、夏本番を迎えることになる。
「夏至」は二十四節気の中で、一番初めに確定した(夏至と冬至が最も早くに確定した節気)という点でも特別な節気だ。紀元前7世紀、当時の人が「土圭」と呼ばれる緯度測定器を使って、棒の影の長さを測り、影が最も短い日を「夏至」と確定した。
「夏至」の日には麺を食べる風習
「冬至」の日は餃子を食べ、「夏至」の日は麺を食べるというのが中国の多くの地域で受け継がれている風習となっている。陽春麺や三鮮麺、ジャージャン麺、打鹵麺といった麺類を食べて、収穫されたばかりの新麦を使った麺を味わおうという訳だ。
広東省では、「夏至」の日にライチを食べるのが流行している。ちょうど旬を迎えているライチを食べると口いっぱいにジューシーな甘い果汁が広がる。
また厳しい暑さの日には、スイカやゴーヤ、エンダイブといった体のほてりをとり、暑気を払う果物や野菜を食べると、乾燥を避け、余分な水分を取り除く作用もあるほか、さっぱりとしていて口当たりもよく、食欲が増進する。
「夏至」の頃は、消化機能が低下するため、さっぱりしたものを食べたり、飲んだりすると良い。中医学では、「夏にはウリ科の野菜や苦いものを食べると良い」と言われており、ゴーヤといった苦味のある食べ物を食べることを心がけたほうがいいだろう。(編集KN)
©人民網日本語版
●中国船籍の豪華クルーズ船が日本に向かって上海から出航
(中国船籍豪華游輪上海出航前往日本) 人民網日本語版 2023/06/20
中国の招商維京遊輪(バイキングクルーズ)初の国際クルーズ船が18日、上海港国際客運中心碼頭(フェリーターミナル)から出航した。テーマは「和の魅力を巡る15日間日本周遊クルーズ」で、14泊15日の旅となる。中国交通運輸部(省)が3月に「国際客船」の「試験運航再開プラン」を発表して以降、中国船籍の豪華クルーズ船が海外の寄港地に向けて出港するのはこれが初めてとなる。新民晩報が報じた。
今回出港したのは、初の中国船籍の豪華クルーズ船「招商伊敦号(チャイナ・マーチャンツ・エデン)」。上海を出発し、大阪、高知、鹿児島、名古屋など9ヶ所に寄港した後、上海に戻る計画だ。
このクルーズは、中国人観光客にとって非常に快適な豪華クルーズ船「自由旅行」となりそうだ。クルーズ船が寄港地に到着した後、乗客は自由に観光することができる。また、出国手続きをした後、船内でお得なツアーや現地の特色ある体験を旅行会社に申し込んで、「自由旅行」を存分に楽しむこともできる。これまで中国から日本に向かっていた国際クルーズ船と違い、「招商伊敦号」は、「海の上での人と文化の体験」をテーマにしており、カジノは設置されておらず、8歳以下の児童の乗船も受け付けていないため、非常に静かでゆったりとした雰囲気を楽しむことができる。招商維京遊輪は、オリジナルの劇場パフォーマンスや、至る所に設置されているアート作品と書籍、興味深い人文講座などを提供して、旅客に快適な「スロートラベル」を楽しんでもらえるよう工夫している。
その他、船の客室465部屋全てにプライベートバルコニーが設置されており、旅客は自分の部屋から海の景色を楽しむことができる。また、旅客2人に付き1人の乗組員が対応し、中国語でサービスが提供されている。レストラン・ダイニングバーは7ヶ所あり、中国人観光客の飲食の習慣に合わせた料理を含めた世界のグルメ800種類以上が提供されており、さまざまな味を存分に楽しむことができるようになっている。(編集KN)
©北外灘(バンド)にある上海港フェリーターミナルに停泊するクルーズ客船「招商伊敦号」
画像は取材対応者が提供
●外交部 外資企業の中国市場での投資や市場開拓に期待示す
(外交部 期待外資企業在中国市場的投資和市場開拓) Record China 2023/06/18
外交部の汪文斌報道官は16日の定例記者会見で、今年に入り、多くの多国籍企業の幹部が相次いで中国を訪れていることを受け、「外資企業が中国で投資活動や事業展開を行い、中国市場を開拓し、中国の発展のチャンスを共有することを喜ばしく受け止めている」と述べました。
汪報道官は、「中国経済は年初から回復基調が続いており、中国市場は強い粘り強さと大きな吸引力を示し続けている。最近、一部の国々の在中国商会が発表した報告書は、回答を寄せた外国企業の多くが依然として中国経済の発展の見通しを楽観していることを示している。中でも、ドイツ企業の半数以上が今後2年間で対中投資を増やす予定であり、米国企業の6割近くが中国経済の回復を前向きにとらえており、英国企業の86%が中国市場の長期的なポテンシャルを楽観しており、日本企業の9割以上が中国での事業拡大または維持を考えている」と紹介しました。
汪報道官はさらに、15日に公表された中国商務部のデータを引用して、今年1~5月の実質対中投資が、フランスは429.7%、イギリスは179.2%、カナダは170.1%、日本は63.3%と、それぞれ増加したことを紹介し、「中国経済の発展は各国企業に幅広い市場と発展のチャンスを提供している」と述べました。さらに、「それと共に、われわれも引き続き国内外のあらゆる企業の中国での革新と発展をサポートし、市場志向で、法に則した、国際化された一流のビジネス環境を積極的に構築していきたい。われわれはハイレベルな対外開放を揺るぎなく実行し、扉を大きく開いて建設に取り組み、各国と協力して、ウィンウィンの実現をめざしていく」と表明しました。(提供/CRI)
●泉州駅の待合ホールで無形文化遺産を披露 中国福建省
(泉州站候車大庁披露非遺 中国福建省) 新華社 2023/06/18
【新華社泉州6月18日】中国福建省の泉州駅にある待合ホールで17日、泉州花灯(ちょうちん)や安渓竹籐(とう)編み、泉州操り人形など地元の無形文化遺産が披露され、乗客らを楽しませた。
©新華社 17日、泉州駅の待合ホールで (泉州=新華社記者/邱虹) 左から右
*同市蟳埔(じんほ)村に伝わる花かんざし「蟳埔女簪花圍」を体験する女の子
*展示された泉州花灯
*無形文化遺産の泉州操り人形を披露する伝承者
*陶磁器の絵付けを披露する職人
*行われた伝統楽器の演奏
*展示された安渓竹籐編み
●訪日促進へ魅力発信=政府や自治体、北京で旅行博
(促進訪日傳達魅力=政府和自治体、在北京旅博会上) 時事通信 2023/06/18
【北京時事】国際旅行博覧会が18日、北京市内で開かれ、中国客の訪日促進に向け、日本の自治体などが地元の魅力をアピールした。日本政府観光局(JNTO)のほか、愛知県を中心とした東海地方のチーム、沖縄県や神戸市などがブースを出店。旅行博には16日からの3日間で計約10万人の来場を見込んでいる。
JNTOのブースでは、沖縄の伝統楽器「三線」の演奏が披露されたほか、風鈴の絵付け体験が行われ、多くの家族連れが訪れた。旅行博ではロシアやフィリピン、中国の地方自治体も各地の特産を紹介した。
© 時事通信 提供 18日、北京で行われた旅行博で、
*左:三線の演奏を聴く来場者
*右:風鈴の絵付け体験をする中国の子ども
●「美に出会おう」日本文化サロンが東京で開催
(「相遇美麗」日本文化沙龍在東京挙行) 人民網日本語版 2023/06/15
中国の伝統文化の継承と普及、中日の文化交流促進を目的に、中国メディアグループ(CMG)アジア太平洋総局と東京中国文化センターおよび山東省濰坊市政府は6月16日、「美に出会おう」日本文化サロンを日本の東京で共催した。中国の濰坊無形文化遺産展を活用して、中国メディアグループの優れた番組展示、中国の無形文化遺産の交流、無形文化遺産の制作体験などの活動が行われた。また日本の政界や学界、国家級無形文化遺産継承者、各メディア代表なども参加。参加者たちはこのイベントを通じて、日本人が中日の文化交流の歴史の長さや中国の伝統文化についてより深く理解することができると評価していた。
中国の優れた文化作品を海外に紹介し、中日の文化交流を促進するため、中国メディアグループアジア太平洋総局は今回のイベントにおいて、多くのオーディオ作品を提供した。会場入口には、中国メディアグループの優れたオーディオ作品の展示と中国の伝統文化を特徴とした文化クリエイティブグッズが人々の注目を集めていた。大型スクリーンでは、「征程」や「故宮」、「シルクロード」など、中国メディアグループが制作した優れた作品が上映され、訪問者は興味津々といった様子で鑑賞し、中国メディアグループスタッフから作品の詳細に関する説明を受けていた。またアジア太平洋総局東京支局はより多くの日本人が中国文化を深く理解できるように、今回「故宮」や「征途」などのオーディオ作品シリーズを中国文化センター図書館に寄贈した。
中国の濰坊非物質文化遺産展では、「匠石運金・濰坊篆刻芸術」、「筆歌墨舞・濰坊書画芸術」、「天工巧芸・濰坊民間芸術」という3つのブースが設けられ、濰坊市の無形文化遺産から厳選された代表的な作品が展示された。凧や年画、篆刻、切り絵、土塑、木の実彫り、漆器、布製のおもちゃなど、伝統的な民間無形文化遺産作品を通じて、無形文化遺産の歴史と民俗を展示している。
会場に設けられた無形文化遺産の制作体験コーナーでは、参加者たちが国家級の無形文化遺産継承者のデモンストレーションを見学した後、職人の指導を受けながら切り絵や凧、年画などを手作りし、中国文化の独特な魅力を体験していた。
中日友好協会の常務理事であり、長年にわたり中日の友好交流に取り組んできた永田哲二氏は、「『美に出会おう』展示会で中国メディアグループの優れたオーディオ作品の展示を見ることができてとても嬉しい。『征程』には、中国文化を伝承する芸術家や他の分野の代表者の物語や、感動的なストーリー、素晴らしい瞬間があり、中国がここ10年間で達成した非凡な成果が示されている。中国への交流の機会がさらに増えることを期待し、中国の文化と発展を近くで理解できることを願っている」とした。
Record Chinaのニュースサイトの主筆で、日本のベテランメディア関係者である八牧浩行氏は、「文化交流が中日友好を促進する上で非常に重要だと考えている。中国メディアグループアジア太平洋総局が開催したこのイベントは重要な意義を持ち、日本の人々が中国の伝統文化と現代社会の発展をより深く理解するのに役立つ。現代において、伝統文化は現代社会と結びつくことで新たな活力を発揮する必要がある。中国メディアグループアジア太平洋総局が中華文化の使者として、中国の優れた文化番組や芸術形式の普及に引き続き取り組むことを期待している。そしてメディアの力を通じて、中国の文化の魅力をより多くの人々に伝え、異なる文化間の交流と融合を促進することができると思う」とした。
日中文化制作センターの代表取締役である工藤圀房氏は、「中国メディアグループアジア太平洋総局が報道を適切に行うと同時に、積極的に中国の文化を広めていることを称賛している」とした上で、「中国は悠久の歴史をもつ文明国で、中国の伝統文化は極めて豊かだ。こうした活動をさらに多く行い、交流のプラットフォームを打ちたて、相互理解を深め、友好を促進し、文化の力を共に探求し、中日両国の友好的な協力により広い舞台を提供することを望んでいる」とした。
©人民網日本語版
●形成されつつある中国独自のコーヒー文化
(正逐漸形成的中国独自珈琲文化) 人民網日本語版 2023/06/15
西側世界にはコーヒー文化の長い伝統がある。早くも18世紀のフランス・パリの街には300軒以上のカフェがあったという。
一方、現在の中国大陸部では多くの人がコーヒーについて体系的に認識するようになったのは、およそ1980年代以降だった。米国のスターバックスや香港のお茶レストランの中国大陸への進出から、現在の国内生まれのコーヒー新勢力まで、現地化を遂げたカフェがより多くなり、人々のライフスタイルを少しずつ変えている。中国人自身のコーヒー様式がゆっくりと形成され、中国独自のコーヒー文化が育まれている。
北京のカフェオーナーの張一芃さんはコーヒーについて、「中国はこれまでずっと茶文化が中心の国だったので、コーヒーを飲む時に、何か一定の決まりがなければならないということはなかった。自分はコーヒーが好きだが、コーヒーの香りや味わいにこだわりすぎることはない。数多くの香り・味わいの中から、自分にぴったり合うものを見つけるあの感覚こそが、コーヒーのあるべき姿だと思う」と話した。
2021年4月、瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)の大人気商品となった「ココナツラテ」が登場し、ドリップコーヒー業界全体の売り上げを伸ばしただけでなく、中国の消費者はコーヒーを飲み慣れないのではなく、「西洋式」のコーヒーに慣れないだけで、中国人は中国現地化したテイストのコーヒーを求めているのだということをよりはっきりと証明した。コーヒーの酸味と苦味を味わう欧米の消費者と異なり、中国の消費者はコーヒーとミルク、ココナツジュースが一体となった豊富な味わいをより好んでいる。
現在、中国の消費者がコーヒーに求めるものは頭をスッキリさせるといった副次的なものから、コーヒーの味そのものへと回帰している。23年3月、ラッキンコーヒーは世界中でコーヒー豆を探し求めるようになり、ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(WBC)優勝者のアンソニー・ダグラスさんが率いるチームのコーヒー豆バイヤーが、コーヒー豆生産の第一線に直接出向いて豆を仕入れるようになった。このことは供給源から品質をコントロールし、中国の消費者の口に合うコーヒー豆を選ぶ上でプラスになり、またグローバル産業チェーンにおける競争力を構築する上でもプラスだ。
パナマのコーヒー豆は価格が高く、生産量が少ないため、大衆的コーヒーブランドにとってこれまでは高嶺の花だった。しかしラッキンコーヒーはパナマ産コーヒーを自社にとっての重要なステップであると考えている。そこでダグラス氏とラッキンコーヒーのバリスタがコーヒー農場を訪れ、工場を視察するなどして、高品質のコーヒー供給源と接触し、仕入れルートの開拓を進めている。
ラッキンコーヒーはエチオピアで展開しているモデルはさらに一歩進んでいる。アフリカ大陸のエチオピアはコーヒーの主要生産地で、標高が2000メートル前後あり、昼夜の温度差が大きいことから、コーヒー豆の甘みが強くなり、高山地帯の肥沃な土壌がその栄養価を高めている。今年5月には、ラッキンコーヒーのエチオピア事務所が設立された。
コーヒーチェーンにとっても、独立系のニッチなブランドにとっても、品質が競争で勝利する要因になる。こうしたことを直接示しているのは、最高級コーヒーのゲイシャのコモディティ化(市場価格の低下)だ。ゲイシャは「伝説のコーヒー豆」と呼ばれ、独特な風味と生産量の少なさから、2019年にはコーヒー豆コンテストで1ポンド(450グラム)1029ドル(1ドルは約140.5円)というの驚くべき高値をつけたが、今年6月初めにラッキンコーヒーの厦門(アモイ)中山路旗艦店では異なる産地のハンドドリップ・ゲイシャコーヒー3種類がわずか20元(1元は約19.6円)で販売された。
ここから予測できるのは、将来は高品質のコーヒーが本当に一般庶民の手に届く可能性があること、中国のコーヒー産業も品質を競い合う時代に突入することだ。
今、形成されつつある中国式のコーヒー文化について、三頓半珈琲の創業者の呉駿さんは、「将来はより深みを増した広がりとより多くの可能性が備わり、急速に発展する社会のプロセスの中、ぶつかり合うことでより多くの新しい味わい、スタイル、楽しみ方、そして新しい消費習慣が生まれることになるだろう」との見方を示した。(編集KS)
●緑巣環境産業プラットフォーム、環境関連の訪日ミッションを派遣
(緑巣環境産業平台派遣環境相関訪日団) Jetro ビジネス短信 2023/06/12
緑巣環境産業プラットフォーム(以下、緑巣)(注)は5月24日~31日に、中国の環境関連の企業20社からなるミッション団を日本に派遣した。同訪日ミッションはこれまで15回実施されてきたが、2019年を最後に新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となっていたため、今回は3年半ぶりの実施となった。
ジェトロは、同訪日ミッション受け入れへの協力の一環として、2023年5月25日に東京ビックサイトで開催された「NEW環境展」で、同ミッション団員との商談・交流を希望する出展日本企業11社とのマッチングを実施した。ミッション団員からは、それらの日本企業の出展商品は興味深く有意義な商談・交流になったとの声が寄せられた。
ミッション団員はその後、東京都町田市の清掃工場や横浜市の汚泥処理施設などの公共施設や、水素情報館東京スイソミルなどの新エネルギー関連施設、東京臨海部にある東京スーパーエコタウンの廃棄物処理・リサイクル施設などを視察した。また、パナソニックや堀場製作所、JFEエンジニアリングなど環境事業に取り組む日本企業を訪問し交流を深めたほか、みずほ銀行主催の交流会で中国企業と日本企業の活発な議論が行われていた。
緑巣の王世汶理事長は、自社の分析データを用いて、「日本企業は低炭素化、資源循環分野でのソリューション、技術装備と実践経験において明らかな優位性を持っている。多くの中国企業は、日本を含む国外の先進的な技術装備などの導入に積極的だが、一部の製品は中国における環境ガバナンスのニーズに合致していないことや、ビジネス習慣、言語の壁などが原因で、日中間の環境分野に関連する連携が活発的だとはまだ言い難い」と述べた。
ミッション団員と交流した日本企業からは、「中国企業の既存分野での技術力向上をみて、省エネや新エネなどの低炭素化に向けた中国市場のニーズに対応できるよう、日本企業は中国事業に対する方針の転換を考えなければならない時期に入った」とのコメントがあった。ミッション団員からは、厳格化が進む中国の環境政策とごみ処理費用の負担に対応できる低コストでより効率的な設備を見つけることが大きな課題だとの声が聞かれた。また、今回のミッション派遣を受け、日本企業と中国企業の双方からは、あらゆるレベルでの交流機会の創出と推進、情報プラットフォームの構築および活用を期待しているとの感想が聞かれた。
(注)緑巣環境産業プラットフォーム(旧環境投資連盟)は、環境国際連携サービス、環境技術と製品の推奨、環境新技術インキュベーション、環境分野企業家育成などの業務を行う中国のサービス組織。(王瑩)
●上海国際映画祭が開幕
(上海国際電影節開幕) Record China 2023/06/09
第25回上海国際映画祭が6月9日から18日まで開催されています。
今回の上海国際映画祭の最高賞である金爵賞は、メインコンペティション、アジア新人、ドキュメンタリー、アニメーション、短編映画の5部門で構成されています。
今回の上海国際映画祭の応募期間には128の国と地域から約8800作品が寄せられました。うち、日本映画『こんにちは、母さん』『658km、陽子の旅』など、多くの国の映画、ドキュメンタリー、アニメ作品が金爵賞の候補に選ばれました。
(提供/CRI)
©Record China
●麦わらで作るユニークな工芸品 河南省清豊県
(麦稈制作的別出心裁的工藝品 河南省清豊県) 人民網日本語版 2023/06/09
麦の収穫シーズンの到来とともに、河南省清豊県では、麦わらを使って作り上げる伝統的な工芸品である「麦稈画」を作る工芸家たちも作品の制作に勤しんでいた。中国画や切り絵といった表現手法を取り入れ、麦わらの持つ自然の光沢や材質を活かし、様々な工程を経ることで、麦わらが生き生きとした花や鳥、虫や魚といった生き物や、人物、風景などを題材とした作品に仕上がっていく。河南省清豊県の民間手工芸である「麦稈画」は切り貼り絵の一種で、特色豊かな工芸品の一つ。無形文化遺産にも登録されている。中国新聞網が伝えた。(編集TG)
©中新網 6月8日撮影・紀全挙 左から右
*小麦の麦わらを使い、「麦稈画」を制作する工芸家
*小麦の麦わらを使い、「麦稈画」を制作する工芸家
*作りあげた金の竜の「麦稈画」を見せる工芸家
*「麦稈画」を制作する工芸家
*「麦稈画」を制作する工芸家
●CNN「世界で一番料理が美味しい国」 中国は2位、トップは?
(CNN「世界上料理最美味的国家」 中国第2位、首位是?)
人民網日本語版 2023/06/08
米国のニュース情報専門チャンネルCNNの旅行情報を伝えるチャンネル「CNN Travel」はこのほど、「世界で一番美味しい料理トップ10」を発表し、世界のネットユーザーの注目を集め、議論を巻き起こしている。中国日報が報じた。
この記事は冒頭部分で、「主観的なランキングであるものの、当チャンネルの飲食文化やグルメのメッカに関する見方が反映されており、旅行を計画する時の参考にしてもらいたい」と説明している。
トップ3はどこの国?
ランキング3位だったのはフランス料理。記事は、「フランス人にとっては、昼休みの2時間に3品コースのランチを食べるのが日常」と説明している。また、フランスのマカロンとバゲットを称賛し、エスカルゴについて、「フランス人は庭の害虫を料理にしてしまっただけでなく、とてもおいしい」と絶賛している。
2位は、多種多様なグルメ文化を誇る中国料理だった。「こんにちは」という代わりに「ご飯食べた?」と挨拶する中国人は、世界で最も美味しいものが大好きな国民と言えるだろう。CNNの記事は、「中国は地域によって特色あるグルメが異なる。その違いを見ると、同じ国とは思えないほどだ。中国料理の種類は非常に多く、その飲食文化を中国料理とひとくくりに表現することはできない」としている。
記事は、代表的な中国料理として、「糖醋里脊(Sweet and sour pork)」、「点心(Dim sum)」、「子豚の丸焼きと北京ダック(Roast suckling pig and Peking duck)、「小籠包(Xiaolongbao)」などを挙げている。
そして、「『糖醋里脊』を食べると、後ろめたい喜びを感じる」とし、広東省発祥の点心について、「ニューヨークにまで影響が拡大している」としている。また、「子豚の丸焼きと北京ダック」は、「中国の調理師がいろんなオーブンをうまく活用して作り出した奇跡だ」とし、「小籠包」については「肉汁が最高」と表現している。
では、CNNのランキングで、中国料理を抑えてトップに立ったのはどこの国の料理だったのだろうか?その答えは、ピザ発祥の地・イタリアだ。
CNNの記事は、「イタリアの食材はシンプルで、料理して、食べやすい。イタリア料理も、チーズリゾットやカラッと揚げた肉など、多種多様だ。イタリア料理は、料理は初心者という人にも人気で、世界中で愛されている料理だ」としている。
ランキングの4位以下は、上から順にスペイン、日本、インド、ギリシャ、タイ、メキシコ、米国となっていた。(編集KN)
©資料写真、撮影・趙雯博
●中国木材・木製品流通協会、訪日ミッションを派遣
(中国木材・木製品流通協会派遣商務訪日団) Jetro ビジネス短信 2023/06/07
中国木材・木製品流通協会(以下、協会)は2023年7月4~6日に、山東省の日照市で「世界木材・木製品大会2023」を開催する。木材・木製品の関連企業・団体とのネットワークを構築できる貴重な機会であり、世界各国からの参加が期待される。
それに先立ち、協会は4月17~23日に、中国木材企業・団体など11社18人からなるミッション団を日本に派遣した。ジェトロは、同訪日ミッション受け入れへの協力の一環として、同ミッション団員や林野庁、日本の木材事業者との意見交換に参加した。
林野庁との意見交換では、同庁から、2022年の中国向け木材輸出金額は217億円、うち約8割が丸太の輸出であるため、丸太だけではなく、付加価値の高い木製品や製材などの輸出を強化したいとの意向が示された。
協会からは、最近の日本からの木材輸入は主にスギの丸太で、主な受け入れ先は江蘇省や山東省、主な用途は梱包(こんぽう)用、パレット、フェンス、アウトドア用などだと説明があり、日本産スギの密度と強度は加工に適しているものの、含水量が高いため、同量に対する要求が厳しくない商品への使用にとどまっているとの指摘があった。また、中国市場では、欧州、米州、アジア、アフリカなどからの木材が流通しており、日本産の木材製品も多いが、他国の木材製品と比べ国際的な価格変動への対応が十分ではないため、日本産は他の木材に代替されやすい状況になっているとの指摘もあった。さらに、日本産は中国国内でブランドとして展開しているものが少ないため、そのブランディングを進めていくことが、中国における需要拡大のポイントだと述べた。
また、協会は中国の木材輸入の今後の見通しに関して、「中国の2022年の年間原木輸入量は1億立方メートル、国産木材の年間生産量は9,600万立方メートルだった。新型コロナ禍で輸入量が減った。具体的には、中国向けの中欧班列(注)による輸送量が減ったことでロシアからの木材輸入が減少し、昨今、新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)の感染拡大の影響が大きかった東南アジアや中東からの輸入も減少した。一方で、それ以外のフィンランドやオーストラリア、ウルグアイは中国への輸出を増やしている。新型コロナの流行終息後の2023年は、以前の主な木材生産国だったロシアや東南アジア、中東も中国への輸出を再開するだろう。その中で、日本産の競争力が高まることを期待している」と回答した。
(注)中国と欧州やロシアなどの「一帯一路」沿線国を結ぶ国際貨物列車。(朱琳)
© Jetro ビジネス短信 ジェトロ撮影
*林野庁での意見交換会の様子
*木材事業者訪問の様子
*日本の木材事業者との意見交換の様子
●世界水素技術会議が仏山市で開催
(世界氢技術会議在佛山市召開) Jetro ビジネス短信 2023/06/06
中国広東省仏山市で5月22日から26日にかけて、水素分野の国際会議「第10回世界水素技術会議(WHTC)」が開催された。WHTCは、世界水素エネルギー会議(WHEC)と並ぶ水素分野の主要な国際会議の1つで、国際水素エネルギー協会などが世界各地で隔年開催している。今回は、第5回(2013年)以来10年ぶりの中国開催となった。
今回は「水素エネルギーとダブルカーボン戦略:現在から未来まで」をテーマとし、中国を含む15カ国139人の学者や専門家らが出席する学術会議および産業フォーラムが開催されたほか、会場併設のホールで126社の関連企業が出展する展示会も催された。中国各地の関連企業のほか、日本、ドイツ、米国などの企業が出展した。
日本からは日置電機が燃料電池システム向けの電力計測器を、トヨタ自動車が2022年に中国で販売開始した燃料電池自動車「MIRAI」などを展示した。出展企業からは「中国では、日本の水素技術に定評があり、ぜひビジネスチャンスにつなげたい」と、同国でのビジネスチャンスに期待を寄せる声が聞かれた。
開催地の仏山市は中国国内有数の水素産業集積地だ。広東省内の他都市とともに、財政部など5部門が認定する燃料電池自動車モデル都市に選出されている。
2023年4月には、米国・カミンズと中国企業の合弁企業・康明斯恩澤(広東)水素エネルギーが水電解装置向けプロトン交換膜(PEM)の製造に着手する〔「康明斯(中国)投資ウェブサイト」4月28日)など、外資系企業の水素関連事業への投資事例が出てきている。(小野好樹)
© Jetro ビジネス短信 ジェトロ撮影
*WHTC会場に展示されたトヨタの燃料電池自動車「MIRAI」
*バイヤーでにぎわう展示会場
●海口産「ライチの王様」が1粒24万円で落札
(海口産「茘子王」1粒24万日元中標) 人民網日本語版 2023/06/05
海口市秀英区火山ライチ王コンテスト2023が2日、海南省海口市秀英区永興鎮で行われた。「ライチの王様」に選ばれたライチは1粒1万2000元(1元は約19.8円、約23万7600円)の高値で落札された。
火山ライチ王は紫娘喜とも呼ばれる品種で、甘みが強く、大きさはニワトリの卵ほどある。同区の永興鎮と石山鎮が主な産地だ。
ここ数年、同区はイベント「海口火山ライチ月間」を連続的に開催し、ブランドのPR強化、輸送販売ルートの構築、販路の拡大を踏まえた上で、ライチ王ブランド農産物の付加価値を高めてきた。果物栽培農家は現在、予約注文の量に基づき、食べ頃になるのを待ってライチを収穫し、ライチ王の生産サイドと販売サイドの情報のズレによってもたらされる損失を減らし、村民が特色ある産業を発展させることをブランドによって牽引している。(編集KS)
©中新網
●【私と中国】(1)中日関係の50年を経験した浜田和幸氏「両国はウィンウィンの実現に積極的に向かうべき」
(【我和中国】(1)経歴中日関係50年的浜田和幸「両国応積極面対実現双贏)
人民網日本語版 2023/06/02
浜田和幸氏は政治・経済学者であり、かつて参議院議員に当選したこともあり、さらには書道家でもあるという多様な顔を持つ。だが、浜田氏と中国の深い縁については知らない人が多い。
■ラジオが結んだ中国との縁
浜田氏は中国の友人と会うと、自身も「中国」生まれだという冗談を言うのを好む。この「中国」は実は日本の「中国地方」、つまり鳥取、島根、岡山、広島、山口の5県のことだ。浜田氏のふるさとは鳥取県だ。
東京や大阪といった大都市と異なり、日本海沿岸の鳥取県は人口が少ない。浜田氏の少年時代はまだテレビが一般家庭に普及しておらず、ラジオが数少ない娯楽だった。だが鳥取県では、日中はラジオの電波さえも届きにくかった。余暇を充実させるため、浜田氏はラジオを自作した。すると思いがけないことに、夜が更けて人々が寝静まる頃にラジオをつけると、流れてくるのは東京のラジオではなく、「北京放送」、つまり中国の国際放送であることがしばしばだった。中国は一体どんな国なのだろう?浜田氏は次第に興味を抱いていった。
その影響で、高校卒業後に東京外国語大学に進学し、中国語の学習を始めた。当時、中国を取り巻く国際関係は大きく変化していた。米国のニクソン大統領の訪中に続き、日本の田中角栄首相も訪中し、中日は国交を正常化した。日本と中国の関係は今後どこへ向かうのだろうか?浜田氏はこの問題をより深く考えるようになった。
■中国との貴重な思い出を持つ
大学卒業後、浜田氏は新日本製鉄所に入社した。当時、改革開放に重要な貢献をした新日鉄の稲山嘉寛会長が、新日鉄を率いて上海宝山製鉄所の建設を全力で支援していた。浜田氏も宝山製鉄から来た従業員への研修作業に参加した。当時、宝山製鉄から研修のため新日鉄に来た従業員は300人余りで、稲山会長が自ら新日鉄側の担当者に「皆さんは両国間の真の紐帯であり、経済協力と技術協力の最前線にいる」と語った。
中日国交正常化前後の当時を振り返ると、浜田氏は感慨深げに「国交正常化からすでに50年を迎える。両国間の長い友好の歴史において、50年は一瞬に過ぎないが、私の人生においては非常に貴重な歳月だ」と語る。
浜田氏は「私が研鑽に専念している書道の『漢字』も、別の側面から中日関係を体現し、象徴している。中日両国には長い歴史があり、互いに融け合い切り離せない」と指摘し、中日国交正常化後の50年だけでなく、中国との世々代々の相互信頼と協力、共存・共栄の関係をいかに確立するかが、日本にとって非常に重要だとの考えを示す。
■日本は「一帯一路」に参加してウィンウィンを実現すべき
中日国交正常化50年を経験し、その目で見てきた浜田氏は「経済だけを考えても、日本にとって中国との相互依存関係は米国を超える。したがって、中国の打ち出した『一帯一路』(the Belt and Road)イニシアティブは、中国だけの事業ではなく、日本を含む世界各国がいずれも参加すべき構想だ。日本は中国と『一帯一路』イニシアティブの実行において協力し、相互補完し、第三国市場の開拓の面で協力を実施し、ウィンウィンを実現すべきだ」とする。このため、浜田氏は自ら日本の民間団体「日中一帯一路促進会」の最高顧問に就任しており、自らの行動を通じて、「一帯一路」協力の持つ可能性をさらに拡大することを望んでいる。
浜田氏は「中日両国はもっと交流し、前向きに進み、双方間の協力によって生み出されるプラスの成果に焦点を合わせるべきだ。双方間の違いばかりに目を向けて、相手国を『信頼できない』と強調してはいけない。これは消極的だし意義がないことだ」とした。また「遠くない将来、新型コロナウイルス感染症のパンデミック前と同様に、中国での関連会議に度々参加し、中国の学者や専門家と直接意見交換し、中日関係の未来について議論できるようになることを期待する」と語る。(編集NA)
©人民視頻 動画 http://j.people.com.cn/n3/2023/0602/c94474-20027089.html
●エモい時は電子木魚?中国の若者の間で「電子木魚」が人気に
(情緒時電子木魚?中国年軽人中「電子木魚」受歓迎)人民網日本語版 2023/06/02
中国では最近、仕事や生活のストレスを解消するために「電子木魚」を利用する若者が増えており、「エモい時は発散が必要で、『電子木魚』を叩くと自分に優しくなれる」としている。あるショート動画プラットフォームでは関連する内容の動画再生回数が1億5000万回以上に達し、中国の動画配信サイト・ビリビリ(bilibili)で「電子木魚」と検索すると、再生回数が数十万回、ひいては100万回以上の動画までヒットする。
「電子木魚」とは、若者の間で人気になっているストレス解消系アプリのことだ。ネットユーザーからは、「木魚を叩くという儀式を通して、自分を見つめなおし、魂を救うことができるほか、功徳を積むことができる」といったコメントも寄せられている。もちろん、これは自分を慰める方法の一つにすぎない。実際のところ、多くのネットユーザーが「電子木魚」を叩いているのは、宗教儀式に興味があるわけでも、本当に功徳を積むことができると信じているからでもなく、仕事や生活のストレスのはけ口を求めていたり、または単純にそれを楽しんでいたりするだけだ。
「電子木魚」を叩く音は、ホワイトノイズで、単調な一定のリズムであるため、気分をリラックスさせたり、注意欠如・多動症(ADHD)を患う子供の症状を緩和させたりすることができ、心理療法でも活用されているという分析もある。「電子木魚」はネットユーザーが「病みつきになる」、「ストレス解消できる」と感じているのもそのためだろう。
ストレスやイライラを解消できるというSNSの話題やゲームはひっきりなしに登場している。過去にも広く人気を集めた幸運をもたらすとされた「錦鯉」、タロットや星座運勢といった占い、ミニゲーム「羊了個羊」、そして、今回の「電子木魚」などはどれも、新鮮さを求める若者の楽しみとなっている。
学校や職場、普段の生活といった現実の世界で激しい競争に巻き込まれている若者たちは、ますます大きなプレッシャーを感じるようになっており、「激しい競争にも追いつけず、寝そべってもすっきりしない」というジレンマに悩まされている。人間関係に気を遣いながら、将来のキャリアプランや人生の方向性も考えなければならず、若者たちは理想と現実のはざまでもがいている。こうしたことを背景に、心を落ち着けてくれる「電子木魚」が話題となったのかもしれない。
ネットユーザーは「電子木魚」を叩きながら、自嘲気味の書き込みをして、共感してくれる他のネットユーザーを見つけている。例えば、「『木魚』でも叩いていないと、1日だって仕事なんてやってられない」としているのは、「業績」のことばかり言われて、息のつまりそうな生活を送る社会人の声だ。そして、「毎日単語を暗記する前にまずは『電子木魚』を1-2分叩いている」としているのは、学歴や将来のことを考えて不安になっている大学院試験受験生の声だ。これらの若者たちは、個人としての存在感を示しながら、共感してくれる仲間を探して帰属感を得ようとしている。そして、ネット上のサブカルチャーにおいて、ストレスに耐えるための「サイバー空間」を作り出しているのだ。
こうした現象について、僧侶の延参法師は、「現実の世界で激しい競争に追いつけないと感じた時、電子木魚を叩きながら笑い、心を癒し、楽しい気分になり、木魚の音を通して、心を落ち着かせ、平安な気持ちを得るというのを、ライフスタイルの一つにしても良いだろう。誰かの善行を褒める時、よく『功徳は計り知れない』と言う。若者が電子木魚を叩いて、自分自身で心のジレンマを解消することは、天を怨み人を責めるわけでもなく、誰かに迷惑をかけるわけでもなく、混乱をもたらして誰かを傷つけるわけでもなく、まさにその功徳は計り知れないと言えるだろう」との見方を示している。(編集KN)
©人民網日本語版
●パンダの「国際子供の日」の過ごし方はバーベキュー! 重慶
(大熊猫過「国際児童節」是野外焼烤! 重慶) 人民網日本語版 2023/06/02
重慶動物園では「国際子供の日」だった6月1日、職員がトウモロコシやミニトマト、スイカ、カボチャ、バナナ、パイナップル、リンゴ、キュウリ、ニンジン、タケノコなど12種類の野菜や果物をバーベキュー風に串に刺し、ジャイアントパンダに「国際子供の日」特別メニューとしてプレゼントした。中国新聞網が伝えた。(編集KM)
©中新網 写真提供・重慶動物園
*重慶動物園で、6月1日「国際子供の日」を祝うバーベキューを味わうパンダ
*重慶動物園で、6月1日「国際子供の日」を祝うバーベキューを味わうパンダ
*パンダに「国際子供の日」特別メニューを準備する職員
●切り絵をドレスに!その美しい装いに称賛の声 浙江省杭州
(剪紙成女装礼服!称賛其之美 浙江省杭州) 人民網日本語版 2023/06/02
浙江省杭州市に住む若い女性がこのほど、紙を切り抜いて作った「切り絵」を身に着け、素晴らしいドレスを完成させた。その「切り絵ドレス」姿で公園に立ったところ、公園を散歩していた人々から次々と「なんてステキなの!」と声をかけられたという。(編集KM)
©人民網日本語版
●6月1日は「国際子供の日」、各地で多彩なイベント
(6月1日是「国際児童節」、各地活動多彩) 人民網日本語版 2023/06/01
6月1日の「国際子供の日」を控え、中国各地では、ここ数日、祝日ムードを盛り上げるため、子供たちのために豊富で多彩なイベントが行われている。新華網が伝えた。(編集KM)
©新華社 (5月31日撮影)
*江蘇省南京市にある金陵華興実験幼稚園で行われた「泡パーティー」で遊ぶ園児(・蘇陽)。
*江蘇省南京市にある金陵華興実験幼稚園で行われた「泡パーティー」で遊ぶ園児(・蘇陽)
*山東省煙台市福山区清洋街道(エリア)にある中心幼稚園で、袋に入って跳ねて移動する
愉快な「カンガルー競争」に挑戦する園児(・孫文潭)。
*安徽省亳州市の亳州学院附属学校で行われた「国際子供の日」歓迎公演で「竜舞」を披露
する児童たち(・劉勤利)
*山東省煙台市福山区にある西関小学校で行われた「国際子供の日」イベントで文芸
パフォーマンスを披露する児童たち(・孫文潭)
*貴州省黔東南苗(ミャオ)族侗(トン)族自治州岑鞏県思暘鎮第一小学校で、文芸
パフォーマンス「無形文化遺産・陣太鼓」を披露する児童たち(・唐鵬)
*内蒙古(内モンゴル)自治区鄂爾多斯(オルドス)市鄂托克(オトク)前旗第四小学校で
行われたイベントで自転車を修理する児童たち(・王正)
*貴州省畢節市管轄下の黔西市の恵風学校で、京劇を披露する児童たち(・范輝)
*甘粛省阿克塞哈薩克(アクサイ・カザフ)族自治県幼稚園で、文化パフォーマンスを披露する
園児たち(・高宏善)
*安徽省合肥市にある和平小学第四小学校で行われた「伝統遊戯で国際子供の日を迎える」
イベントで「輪回し競争」を楽しむ児童たち(5月31日撮影・解琛)
●「2023都市商業魅力ランキング」が発表 成都が新一線都市でトップに返り咲き
(「2023城市商業魅排行榜」発表 成都新一線城市再度開花)
人民網日本語版 2023/05/31
「2023都市商業魅力ランキング」が5月30日、上海で発表された。評価対象となった中国大陸部の地級市(省と県の中間にある行政単位)以上の337都市のうち、「新一線都市」15都市だけを見ると、順位は上から順に成都、重慶、杭州、武漢、蘇州、西安、南京、長沙、天津、鄭州、東莞、青島、昆明、寧波、合肥となった。これにより成都は再びトップに返り咲いた。成都日報が報じた。
昨年と比べると、これまで急成長していた仏山に代わって昆明が再び新一線都市に名を連ねた。また二線都市の上位には瀋陽や無錫といったかつての新一線都市が名を連ねている。
「2023都市商業魅力ランキング」の指標体系の5大項目は、商業資源集積度や都市のターミナル性、都市住民のアクティブ度、ライフスタイルの多様性、今後の可塑性となっている。ランキングの5大項目とサブ項目は、新一線都市研究所の専門家委員会が採点し、サブ項目からさらに細分化された項目の指標データは、主成分分析法が採用された。
商業資源集積度は大手ブランドの人気度や都市の商業圏の実力、基礎商業のエネルギーレベルなどにスポットを当てている。都市のターミナル性は、都市間交通インフラやアクセス度、物流の円滑度、商業資源エリアセンター度指数から構成されている。都市の住民のアクティブ度指数は、消費や社会交流、ナイトタイムという3つの分野のアクティブ度を評価している。ライフスタイルの多様性は主に、外出フレッシュ度、消費の多様性、レクレーションの豊富度を評価している。今後の可塑性は、産業のイノベーションや人材呼び込み、消費のポテンシャル、都市の成長評価などを通して、都市の発展のポテンシャルを評価している。(編集KN)
©成都日報
●中国開発の無人自動配送車による日本での「配送」
(中国開発的無人自動配送車在日本「配送」) AFPBB News 2023/05/30
【CNS】千葉県で、一台の無人自動配送車が遠隔地の庭先に停車した。配送車のスクリーンには、「お荷物をお届けしました。箱を開けてお受け取りください」と表示されている。中国の北京市に拠点を置くテクノロジー企業の「新石器」がこのような開発した無人自動配送車は、中国以外の日本を含む13か国で運行されており、世界最大規模の無人自動配送車となっている。
日本の高齢者の「買い物難民」問題が深刻化する中、日本市場の自動無人運転需要に期待が集まっている。「新石器」のマーケティング担当の副総裁、劉明敏さんは、日本の無人自動配送車への需要は10万台に達すると予測している。
人工知能時代において、中国の自動運転政策、技術、および応用シーンはすでに世界の先頭に立っている。北京には世界初の高度自動運転モデル区がある。2022年5月16日に発表された「北京市高度自動運転モデル区建設発展報告」によれば、過去1年間、北京市の高度自動運転モデル区は、段階的に3.0フェーズの最初の100平方キロの建設を進め、モデル区内で累計1449万キロの自動運転走行距離が達成され、自動配送サービスも130万回以上実施された。
2020年9月、北京市では、世界初となるコネクテッドクラウド制御型の高度自動運転モデル区の建設が正式に開始された。その際、「新石器」は最初の無人自動配送車のテストコードを入手し、実際の環境での運用を開始した。これは中国で、無人自動配送車の通行権が付与された最初のケースにあたる。中国の豊富な交通シーンによって、より高い強度でのモデルのトレーニングが可能になり、自動運転車がより速く「知恵をつけ」、道路上のさまざまな予期しない状況にいつでも対応できるようになる。北京の亦庄の複数の産業パークで働く人びとは、現在、3食ともこの無人自動配送車が提供サービスを利用できるようになった。
現在までに、「新石器」の自動運転車事業は日本、ドイツ、スイス、シンガポールなど、世界13カ国で展開されており、北京市、上海市、広州市などの都市にも導入されている。累計で1000台以上の自動運転車が実際の道路上で運行しており、その安全な走行距離は620万キロメートルを超え、30万人以上のユーザーに200万件以上のサービスが提供されている。日本では2025年までに、数百台から1千台の「新石器」の自動運転車の導入が予定されており、日本国内のパートナーとの協力関係の発展と育成をさらなる進展による大規模な普及の実現が目標とされている。(c)CNS/JCM/AFPBB News
© CNS/趙隽
●2022年に中国銀聯が世界のデビットカード市場でビザを抜き初の1位に
(2022年中国銀聯在世界借記卡市場上超過VISA首次第1位)
人民網日本語版 2023/05/29
米市場調査会社のニールセンがまとめた最新の報告によると、2022年に中国の銀聯のデビットカードによる取引シェアが初めてVISA(ビザ)カードを抜いた。銀聯のシェアは40.03%、一方のビザは38.78%となっている。同時に、11年から21年にかけて、ビザのデビットカード取引市場シェアが80%近くから39.53%に下がった一方、中国の銀聯決済システムの取引市場シェアはほぼゼロから38.68%まで増加した。22年の米決済システムにおけるビザ銀行カードの取引額は141億900万ドル(1ドルは約140. 7円)だったのに対し、中国銀聯決済システムにおける銀行カードの取引額は162億2700万ドルだった。(編集KS)
●江蘇省の中欧班列、運行規模が拡大
(江蘇省中欧班列拡大運行規模) Jetro ビジネス短信 2023/05/29
中国の江蘇省蘇州市、南京市、連雲港市、無錫市、徐州市を発着する中欧班列(注1)は、それぞれ安定的な運行本数を維持し、新しい路線も開設されている。
2023年1~4月に、蘇州市を発着した中欧班列の運行本数は前年同期比16.4%増の163本で、16.4%増の1万3,420TEU(20フィートコンテナ換算)を取り扱った。貨物重量は41.3%増の12万9,000トン、輸出入額は9.5%増の7億5,300万ドルとなった。また、蘇州市に向かう復路の列車は47本運行され、60.3%増となった。
南京市を出発し中央アジア諸国へ至る中欧班列は、2014年の運行開始から累計545本が運行された。2021年から2023年4月末までの、南京市と中央アジア諸国間の輸出入額は累計3億5,400万ドルに達した。2022年10月には、中央アジア諸国から南京市へ至る復路の路線が新たに開設され、累計17本運行された。また、南京市からベラルーシ・ミンスクに至る列車が新たに運行を開始し、一番列車は南京市の企業が生産したドラム式洗濯機や、ギアボックスを搭載して出発した。
連雲港市には、中国とカザフスタンが共同で立ち上げた「中哈物流基地(注2)」が位置しており、カザフスタンにとって重要な海への出口となりつつある。税関などの情報によると、カザフスタンが中国を経由して輸出入する主な貿易品(注3)の8割超が連雲港市を通じて取引されている。
1~4月において、無錫市を発着する中欧班列は1,010TEUのコンテナ貨物を輸出し、輸出入額は2億9,000万元(約58億円、約1元=約20円)を超えた。3月には、無錫市に向かう初の復路便がカザフスタンを出発し、輸入作物を搭載した100本のコンテナが輸送された。
2023年第1四半期(1~3月)に徐州市を発着する中欧班列は累計111本(前年同期比10.4%増)となった。2022年に比べて、運行規模や往復割合は上昇傾向にあり、サプライチェーンの強化にもつながっている。
(注1)中国と欧州やロシアなどの「一帯一路」沿線国を結ぶ国際貨物列車。
(注2)連雲港市政府とカザフスタン鉄道が共同で建設した物流ターミナルで、「一帯一路」構想に関する初の実体的なプロジェクトとなっている(2016年6月10日記事参照)。
(注3)カザフスタンは連雲港を通じて、主に日用消費財などを輸入し、鉱物資源や食糧などを輸出している。(尹世花)
●【CRI時評】外資系企業は本当に中国から「デカップリング」しているのか
(【CRI時評】外企業真的従中国「分離」了嗎?) Record China 2023/05/27
最近、在中国の外国商工会議所の多くがリポートを発表している。在中国米国商工会議所のリポートは、中国に進出している米国企業の66%が今後2年間は対中投資を維持ないし増やす予定だとし、在中国欧州連合(EU)商工会議所が発表したリポートは、取材を受けた企業の6割近くが今後5年間は中国での研究開発支出を「適度に増やす」あるいは「顕著に増やす」予定だとしている。在中国オーストラリア商工会議所の調査研究ではオーストラリア企業の60%以上が中国を世界トップ3の投資先と見なしている。
中国の今年の1月から4月の実行ベース外資導入額は5000億元(約9億9532万円)に近づき、前年同時期より2.2%増加した。中でも、フランス、英国、韓国などの対中投資実績は急速に伸びている。ドイツのヘレウス グループのヤン・リナートCEO兼取締役会会長は「中国市場はわれわれにとってとても重要だ」と語っている。ヘレウス グループは現在、中国で電気自動車材料、貴金属リサイクルなど、10項目近い投資プロジェクトを全面的に展開している。
国連が発表した最新のリポートでは、今年の中国の経済成長率予測が4.8%から5.3%に引き上げられている。国際通貨基金(IMF)は今年の中国の全世界経済に対する貢献率は34.9%に達するだろう」と予測している。
中国は全世界でも最も規模が大きく、最もカテゴリーがそろい、最もサービスが整った産業体系を有しており、外資企業が比較的ローコストで高品質の原材料や関連部品などを調達し、収益性を高めるに寄与する。同時に、中国の巨大なインフラ建設も企業のコスト引き下げに大きく役立っている。過去5年間、外商企業の対中直接投資の収益率は世界でもトップクラスに属する9.1%に達している。
それと同時に、中国は引き続き対外開放政策を拡大し続けており、外資に安定した見通しをもたらしている。中国国際貿易促進委員会の最新の調査研究結果では、取材を受けた外資企業の97%が、中国政府が昨年第4四半期以降に打ち出した外資政策に「満足」以上の評価を下している。
現在、世界経済は一国主義、保護貿易主義などの課題に直面している。オーストリアのあるシンクタンクは、仮に中国から「デカップリング」した場合、ドイツの年間GDPは2%低下し、これは600億ユーロの損失に匹敵すると試算している。ナイキのジョン・ドナホーCEOは中国からの「デカップリング」は全世界の貿易に悲惨な影響をもたらすと率直に語った。よく茂った森があれば、そこには天をつく大木が自然に生えてくるものだ。(CRI論説員)
●日本の歌手MARiAさん、中国オーディション番組で大ブレーク
(日本歌手MARiA在中国音楽系節目上走紅) 新華社 2023/05/26
【新華社北京5月26日】中国の音楽系オーディション番組「乗風2023」にこのほど、日本の音楽ユニット「GARNiDELiA(ガルニデリア)」のボーカルリストMARiA(メイリア)さんが出演し、卓越したパフォーマンスで話題を呼んだ。中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」では、「MARiAの人気断トツNo.1」「MARiA初舞台極楽浄土」「MARiAかわいい」など多くのキーワードがトレンド検索ランキングに登場した。
ガルニデリアは2010年結成の2人組ユニットで、14年にメジャーデビューした。現在はソロ活動も行うメイリアさんは、動画サイトで配信した「歌ってみた」「踊ってみた」などの動画が中国でも人気を集めていた。
新華社の単独インタビューに応じたメイリアさんは「出会ってくれ、愛してくれるすべての皆さんとの縁を大切にしたい。もっとたくさんの人に私を知ってもらい、愛をくれた大好きな中国の皆さんに恩返ししたい」と語った。
メイリアさんは中国で「美依礼芽(メイリヤ)」と呼ばれ、2016年の時点ですでに一部のネットユーザーに知られていた。彼女が歌った「極楽浄土」のミュージックビデオが中国の動画配信大手、嗶哩嗶哩(ビリビリ)で爆発的な人気を博すと、軽快な曲調と見る人を引き込むダンスに魅了された多くのネットユーザーが真似をし、国内アーティストの多くもコンサートやテレビ番組でカバーした。大まかな統計によると「極楽浄土」の二次創作動画はビリビリで11億回以上再生されている。
この「小柄で声が大きく、元気いっぱい」の日本人歌手は「乗風2023」でキュートな容姿とパンチの利いたハイトーンボイスで披露し、再び多くの中国の視聴者を沸かせた。ガルニデリアのビリビリ公式アカウントは、番組放送後の5月5日から18日の2週間でフォロワーを54万人以上増やし、14日のビリビリ生放送の視聴者数は1千万人を超えた。
メイリアさんが出演した番組には30歳以上の女性33人が歌声やダンスを競った。番組のため訪中したメイリアさんは他の出場者たちと友情を深め、多くの中国料理も味わった。気に入った料理を聞くとザリガニ料理を挙げ「すごくおいしいので、みんなにも食べてほしい」と大絶賛。日本の友人にも勧めたいと話した。
中国のファンについては「愛の深さと大きさに本当に驚き、感謝している」とし、「大変な毎日も皆さんの温かい言葉で乗り越えられる。言葉で伝えられず悔しいこともあるが、ステージのパフォーマンスでお返しできるようこれからも頑張る」と語った。
中国が大好きなので、中国と日本の文化交流の懸け橋になりたいと話すメイリアさん。今後については「中国の大きな会場でコンサートをしたい」とし、目標に向け努力を重ねていくと語った。(記者/彭純、許芸潁)
©新華社 資料写真=新華社配信
*「乗風2023」で「極楽浄土」を披露するメイリアさん
*「乗風2023」でパフォーマンスを披露するメイリアさん
*「乗風2023」で「花の海」を披露するメイリアさん
*「乗風2023」で「花の海」を披露するメイリアさん
●海外コーヒーブランドが中国進出を加速―中国メディア
(海外珈琲品牌加快進入中国市場―中国媒体) Record China 2023/05/26
ブルーボトルコーヒーやピーツ・コーヒー&ティーといった海外のコーヒーブランドが近年、続々と中国市場に進出すると同時に、中国ですでに根付いている海外ブランドも勢いを増している。スターバックスの創業者・ハワード・シュルツ氏は最近、北京大学で講演した際、「当社の中国の店舗数は今後、 1万店舗を超えるだろう」と語った。
シュルツ氏の自信には根拠がある。スターバックスが発表しているデータ・統計によると、ここ10年、スターバックスの中国大陸部の店舗数は約10倍に増えた。また、1999年の時点で、1店舗だった店舗数が昨年の時点で、6000店舗をすでに超えたからだ。
2022年にスターバックスが発表した2025年に向けた中国戦略ビジョンは、今後3年、9時間に1店舗のペースで出店する計画を打ち出している。2025年までに、中国の店舗数を9000店舗にまで増やしたい考えだ。
中国市場に進出して24年になるスターバックスは、中国の消費者のコーヒーに対する考えの変化を肌で感じ、新天地を切り開いてきた。また、スターバックスだけでなく、中国で成長ポイントを見つけ出した海外のコーヒーブランドも増えている。
今年に入り、コスタコーヒー・南京歩行者天国店には一気に客が戻り、月間売上高はすでに2019年の新型コロナウイルス感染拡大発生前の水準にまで回復している。中国のRTDコーヒーの分野の市場シェアを見ると、コスタが2位となっている。コスタの中国市場を総括する欧陽慶球氏は、今年、同社の中国における売上高は再び過去最高を記録し、2019年の約3倍に達すると予想している。
ベトナムのコーヒーブランド・Trung Nguyen Legendにとって中国事業はすでに主要事業の一つとなっており、2021年には約8億杯のコーヒーを販売した。昨年9月には上海に面積は約500平方メートルを誇る初の海外旗艦店を出店し、オープン当日には800杯以上売れた。
マクドナルド傘下の本格コーヒーブランド・マックカフェは昨年9月、2023年に1000店舗新規開店させる計画であることを発表し、そのほとんどが三線都市となっていた。また、マックカフェは中国の消費者の好みに合わせて、新製品を打ち出し、成長ペースをより加速させたいと考えだ。
海外ブランドが続々と中国市場への投資を強化している背後には、急速に成長する中国のコーヒー市場がある。市場調査会社・艾瑞諮詢(iResearch)が発表した「2022年中国ドリップコーヒー業界研究報告」によると、2021年、同市場は約876億元(1元は約19.7円)規模で、前年比38.9%増だった。同報告は、2024年までに、同市場は1900億元規模にまで拡大すると予想している。