●日本の農産品輸出、初の1兆円超 日本旅行できず食品購入が増えたか
(日本農産品出口、首超1兆日元 不能旅行日本、食品購入増加?)
朝日新聞社 2021/12/28
2021年1~11月の農林水産物・食品の輸出額(少額貨物含む)は、前年同期より26・8%多い計1兆779億円だった。政府が当面の目標とする年間1兆円を1カ月を残して初めて超えた。品質の良さなどが海外で評価され、コロナ禍でも需要が伸びている。
農林水産省が28日に品目別などの集計結果を公表した。好調だったのは、中国などで人気のホタテ貝(578億円、前年同期比103・2%増)、和牛などの牛肉(472億円、87・7%増)。海外で人気が高まっているウイスキー(432億円、77・8%増)、日本酒(358億円、73・5%増)も大きく伸びた。
輸出先の国・地域別では、(1)中国(2024億円)(2)香港(1977億円)(3)米国(1507億円)(4)台湾(1068億円)の順で多かった。
コロナの影響が一段落した中国や米国などで外食産業の需要が戻ってきたほか、家庭が日本の食品をネット通販で買う動きも広がっているという。コロナで日本に旅行に行けなくなった代わりに食品購入が増えた面もあるとみられている。円安も追い風になった。
「輸出1兆円」の目標は06年に第1次安倍政権が掲げた。12年には約4500億円だったが、その後毎年増え続けている。政府は「25年に2兆円、30年に5兆円」の目標を掲げており、予算や税制を使った支援を強化する。(五郎丸健一)
●景徳鎮の陶芸家、ミニチュア磁器が海外でも話題に 江西省
(景徳鎮陶藝家、微形瓷器海外話題 江西省) 新華社 2021/12/26
【新華社南昌12月26日】中国江西省景徳鎮市の陶芸家、王文化(おう・ぶんか)さんはこのところ、海外で話題の人となっている。王さんのミニチュア磁器作りの動画が海外サイトで4500万回再生され、多くのネットユーザーが巧みな技に驚嘆した。
王さんは安徽省阜陽市出身で、景徳鎮に来て10年以上たつ。作品だけでなく、ミニチュア作りの道具も自作した。
王さんは海外サイトでの人気について「中国の伝統文化が世界で一層認められるようになっている。より多くの素晴らしい作品を制作したい」と語った。
(記者/周密、鄔慧穎)
© 新華社
●昔から受け継がれるチベット絨毯 西蔵自治区
(継承傳統的西蔵地毯 西蔵自治区) 新華社 2021/12/25
【新華社ラサ12月25日】中国西蔵(シーザン)自治区シガツェ地区ギャンツェ(江孜)県は、同自治区で有名なチベットじゅうたんの産地として知られ、同県で織られたじゅうたんは、900年以上の歴史を持つ。
ギャンツェのチベットじゅうたんは、明・清代には朝廷にも献上され、重要な輸出品とされてきた。今ではその制作技法が国家級無形文化遺産リストに登録され、伝統に新たな息吹をもたらしている。1973年にギャンツェじゅうたん工場が設立され、2011年に同工場は「第1次国家級無形文化遺産生産性保護モデル基地」の一つに指定された。
同工場のラピン(拉平)工場長は、2017年に西蔵自治区文化庁が無形文化遺産保護利用伝習プロジェクト資金650万元(1元=約18円)を割り当て、じゅうたん工場に近代的な建物2棟を建てたと説明し、「現在、60人の職人がいるギャンツェじゅうたん工場は、設備が整い、注文が絶えず、製品の販路は国内外に広がっている」と述べた。
●太陽島国際雪像芸術博覧会が開幕 黒竜江省ハルビン市
(太陽島国際雪像藝術博覧会開幕 黒龍江省哈爾浜市) 新華社 2021/12/25
【新華社ハルビン12月25日】中国黒竜江省ハルビン市で24日、第34回太陽島国際雪像芸術博覧会が開幕した。「冬季五輪の光 幻想的な雪像芸術博覧会」をテーマとした今回の博覧会では、クロスカントリースキーや雪像鑑賞、雪遊び、春節・元宵節などの豊富な民俗文化イベントを楽しむことができる。
(記者/強勇、王松)
●クリスマスイブにリンゴの贈り物!? 中国で大人気
(聖誕節礼物!? 中国大受歓迎) テレ(TV)朝news 2021/12/24
中国では近年、クリスマスイブの24日に若者の間で、ある果物をプレゼントすることが流行しています。
中国語でクリスマスイブは「平安夜」で、発音が似ている「蘋果」(リンゴ)を恋人や友人に贈る習慣が若者の間で定着しています。
クリスマスイブが近付くと化粧箱に入ったリンゴや「平安」と刻印されたリンゴが店に並び、高いものは1個数千円もします。
なお、今年はチョコレートで作ったリンゴの中にお菓子を詰めた商品が人気だということです。
●日本の鉄道と電車
2021 VISIT JAPAN「レンズに映る日本」写真・動画コンテスト
(日本的鉄道和電車 歓迎中国人投稿微信
2021 VISIT JAPAN「鏡頭中的日本」相片・視頻競賽) 人民網日本語版 2021/12/23
日本の鉄道は非常に便利で、「日本で一番海に近い駅」や「桜と鉄道の絶景」などを紹介するサイトもたくさんある。これら「聖地」は、多くの鉄道ファンの間で大人気だ。2021 VISIT JAPAN「レンズに映る日本」写真・動画コンテストの応募作品を通して、「電車の旅」を楽しんでみよう。
※コンテストについて
「2021 VISIT JAPAN 『レンズに映る日本』写真・動画コンテスト」は日本政府観光局主催の「VISIT JAPAN事業」の重要な一環で、開催開始から数年間で、ネットユーザーから数万枚に上る作品が寄せられています。コンテスト開催期間中は、ネットメディアやオンラインでの写真展などの形式で、優秀作品に多元化された展示の機会やシェアの手段を提供します。
今回のコンテストの作品募集期間は約3ヶ月。そのテーマは「深度日本~私が体験したディープな日本」。グルメや美しい自然、伝統文化、活力あふれる都市の魅力など、日本を旅した際に目にした素晴らしい体験はレンズで記録する価値のある体験と言えるでしょう。今年は日本では東京五輪が無事開催され、そして来年には中国で北京冬季五輪の開催が予定されています。そこで今回は「スポーツアクティビティ賞」も特別に設けられています。奮ってご応募ください。ネット投票と専門家による審査を経て、投稿作品から優秀作品11作品を選出。審査結果は2022年2月頃に発表予定です。スマホによる手軽な撮影にも、専門的なカメラを使った作品にも、一眼レフカメラやスマート家電など豪華賞品をゲットするチャンスがあります。
※投稿方法
1、微信公式アカウントへの投稿
【人民網日文版】微信公式アカウントをフォローし、コメント欄に投稿する。システムからの自動返信メッセージを受け取った後、投稿リンクをクリックして投稿する。
2、電子メールによる投稿
メールアドレス:photo_rmw@163.com
3、アップロードシステムによる投稿(写真作品のみ、スマホアプリでの投稿にも対応)
作品関連情報を書き込むこと。アップロードする際には、画像容量は10MB以下に収めること。画面から【単写真作品投稿】または【組写真作品投稿】を選択。
●蘇州ハイテク開発区で日系プロジェクトの合同始動式
(蘇州高新開発区日資投資項目啓動儀式) 新華社 2021/12/23
【新華社南京12月23日】中国江蘇省蘇州ハイテク産業開発区の楓橋街道でこのほど、2022年日系資本投資プロジェクト合同始動式が行われた。プロジェクトの件数は26件、総投資額は38億元(1元=約18円)を超えた。
今回始動したのは、NGK(蘇州)環保陶瓷や住友電工(蘇州)電子線製品、松下汽車電子系統(蘇州)などのプロジェクト。NGK(蘇州)環保陶瓷の長良直総経理は、新型コロナウイルス感染症の流行が世界にもたらす打撃と影響は今も続いているものの、楓橋街道の安全で安定的な社会環境と開放的で寛容かつ共有性のある投資環境の下、日系企業は勢いに乗って上昇し、勢いを集めて拡大することで、より大きく安定した足取りで質の高い発展をしていくと信じていると述べた。
同日行われた楓桜懇親会では、楓橋街道で20年間事業を展開する優れた日系企業の代表に20周年を記念して楓桜貢献賞が授与された。NGK(蘇州)環保陶瓷や松下汽車電子系統(蘇州)、佳能(蘇州)、飛得濾机(蘇州)、太陽油墨(蘇州)、住友電工(蘇州)電子線製品、蘇州斯坦雷電気、朋友化粧品(蘇州)などの日系企業の代表が壇上で受賞した。
楓橋街道には200社を超える日系企業が集積している。昨年の日系工業企業の年間生産高は同開発区全体の30%以上を占めた。(記者/劉巍巍)
© 新華社 18日、南京=新華社配信 左から右
*蘇州ハイテク産業開発区の楓橋街道で行われた2022年日系資本投資プロジェクト合同始動式
*2022年日系資本投資プロジェクト合同始動式であいさつをするNGK(蘇州)環保陶瓷の
長良直総経理
●2023年世界SF大会 四川省成都市で開催へ
(2023年世界SF大会定在四川省成都市挙行) 新華社 2021/12/23
【新華社成都12月23日】中国四川省の成都市SF協会はこのほど、米ワシントンで開かれた第79回世界SF大会で、2023年の第81回大会を成都市で開催することが決まったと発表した。中国が同大会の開催地となるのは初めて。
世界SF大会はSFをテーマにした文化イベントの中で、世界最大の規模と影響力を持つ。グランプリに当たるヒューゴー賞は「SF界のノーベル賞」とも呼ばれる。
成都市を拠点とする有名SF雑誌「科幻世界」は、40年以上にわたり多くの読者の心にSFの種をまいてきた。市内では17年から隔年で中国(成都)国際SF大会が開催され、中国SF界で最も権威ある「銀河賞」の授賞式が行われている。現代中国SFは成都で根付き、確実に成長してきた。
成都市SF協会の関係責任者によると、同市はSF文化というソフトパワーに加え、ハード面の条件も備えているという。成都市はSFの創作から関連産業へと比重を移しつつあり、SF創作、文化クリエーティブ、映画、ゲーム、アニメなどの産業も成長と発展が続いている。
●中国上海市の対日貿易額、1~11月は8.3%増
(中国上海市対日貿易額、1~11月増8.3%) 新華社 2021/12/22
【新華社上海12月22日】中国上海税関の統計によると、今年1~11月における上海市の対日貿易額は前年同期比8.3%増の3734億2千万元(1元=約18円)だった。輸出額は2.8%増の1179億1千万元、輸入額は11.0%増の2555億1千万元で、貿易赤字は19.2%拡大し、1376億元となった。
1~11月における上海市の貿易額は16.3%増の3兆6700億元で、対日貿易額は全体の約1割だった。対日貿易額の伸びは同市貿易額の平均伸び率を大きく下回っており、双方の貿易には依然として潜在的な可能性がある。
1~11月の品目別対日輸出は機械・電気製品が3.3%増の709億7千万元、労働集約型製品が14.1%減の234億2千万元となった。日本からの輸入品は、ハイテク製品が7.4%増の883億7千万元で、うち集積回路(IC)は0.2%減の349億7千万元だった。
1~11月における上海市の対欧州連合(EU)貿易額は17.5%増の7276億3千万元で、貿易額全体の19.8%を占めた。対東南アジア諸国連合(ASEAN)貿易額は11.4%増の4845億4千万元で全体の13.2%、対米貿易額は3.7%増の4566億8千万元で全体の12.4%だった。(記者/呉宇)
●今年の創作四字熟語、コロナに負けない「七菌八起」
(日本今年創作四字慣用句、不負新冠的「七菌八起」) 読売新聞 2021/12/22
住友生命保険は21日、2021年の世相を反映した「創作四字熟語」を発表した。最優秀作には、新型コロナウイルス感染拡大の波が何度訪れても克服する様子を表現した「七菌八起(ななころなやおき)」(元の四字熟語は「七転八起」)が選ばれた=写真、中原正純撮影=。
32回目の今年は過去最多の2万4086点の応募があった。最優秀作について、審査員の歌人・俵万智さんは「菌を『コロナ』と読ませる工夫が新しい。第6波、第7波が来ても切り抜けようというエールがこもった作品だ」と評価した。
© 読売新聞 (写真:読売新聞)
●初の中国マーメイドスイムコンテストが海南省三亜で開催
(中国首届美人魚国家級表演賽在海南省三亜挙行) 人民網日本語版 2021/12/22
国家体育総局水上運動管理センターなど関連機関が主催する初の中国マーメイドスイムコンテストが21日、海南省三亜市のアトランティス三亜で開催され、中国国内から40人以上の選手が出場した。新華網が伝えた。(編集TG)
@ 12月21日撮影・蒲暁旭 左から右
*マーメイドスイムコンテストで演技を披露する選手
*海南省三亜市のアトランティス三亜で行われた初の中国マーメイドスイムコンテストの様子
*マーメイドスイムコンテストで演技を披露する選手
●中国最高齢の女性が135歳で死去 新疆
(中国最高齢女性135歳逝死 新疆) 人民網日本語版 2021/12/22
新疆維吾爾(ウイグル)自治区喀什(カシュガル)地区疏勒県に住む中国最高齢の女性・阿麗米罕·色依提(アリミハン・サーイーティ)さんが今月16日、亡くなった。享年135歳。1886年6月25日(清光緒12年)に疏勒県庫木西力克(コムシェリク)郷で生まれたアリミハン・サーイーティさんは、三つの世紀を生き、6世代にわたる子孫がいる。新華社が報じた。
中国老年学学会が2013年に発表した第6回中国長寿ランキングトップ10で、当時127歳だったアリミハン・サーイーティさんはトップだった。
アリミハン・サーイーティさんは生前、シンプルな暮らしを送り、日常生活で家族の世話はほとんど必要とせず、たまにひ孫の面倒をみることもあった。また、毎日、規則正しく食事をし、食欲旺盛で、庭でいつも日向ぼっこしていたという。
コムシェリク郷は、有名な長寿の里で、90歳以上の高齢者が多くいる。地元政府は60歳以上の各高齢者を対象に、契約医師、訪問医師を手配しているほか、毎年1回無料で健康診断を行い、それぞれの病気に合わせた薬箱を配布し、さらに、毎月、高齢補助金を支給している。(編集KN)
@人民網日本語版 2020年6月25日、134歳の誕生日を祝うアリミハン・サーイーティ
(写真中央、撮影・高晗)
●21日午後11時59分に「冬至」迎える 中国では餃子や湯圓を食べる風習
(21日下午11時59分迎「冬至」 中国有吃餃子和湯圓的習俗)
人民網日本語版 2021/12/21
21日午後11時59分に、二十四節気の22番目「冬至」を迎える。冬至の日、太陽が南回帰線上の真上に来て、これを極限として北へ回帰し始める。そのため、冬至を過ぎると、太陽の高度が少しずつ上がり始め、北半球各地の日中も少しずつ長くなる。
冬至を過ぎると、中国各地は1年で最も寒い時期に入り、この日から春の到来を指折り81日間数える「数九」という風習もある。 「数九」とは、冬至の日から、最初の九日間を「一九」、次の九日間を「二九」というように、「九九」まで、9日間を9回数えることを指す。そのように指折り81日間を数え終われば、モモの花が咲き始め、寒い冬が終わって暖かい春がやってくるというわけだ。
中国の民間では古代から「冬至は正月に匹敵する」と言われ、その日を祝う風習がある。例えば、中国北方エリアの多くの地域の人々は、寒さを吹き飛ばそうと、冬至の日に餃子を食べる習慣がある。江南エリアでは、「団らん」、「円満」を願う思いが込められた「湯圓」(もち米粉で餡を包み茹でた団子)を食べる習慣がある。南方エリアの一部の地域、特に、広東省と広西壮(チワン)族自治区では、冬至の日には長寿を願い、特製ソースに漬け込んで作る肉料理「焼腊」を食べる習慣がある。(編集KN)
*JCCB:中国の文化・風習
●餃子を包み冬至を迎える 山東省棗荘
(包餃子 迎冬至 山東省棗荘) 人民網日本語版 2021/12/21
冬至が近づき、中国各地では、餃子を作って冬至を迎えるイベントが行われている。新華網が伝えた。(編集KM)
*JCCB:中国の餃子文化
@ 12月20日 撮影・孫中喆 左から右
*山東省棗荘市市中区中興小学校で、餃子の包み方を児童に教える教員(写真左から2番目)
*山東省煙台市福山区実験幼稚園で、餃子の皮を伸ばす園児
*湖南省永州市江永県工業集中区幼稚園で、一緒に餃子を包む教員と園児
●上海で、日本の小売り・アミューズメント施設などの開店相次ぐ
(上海 日本零售・娯楽設施等相継開張) Jetro ビジネス短信 2021/12/21
屋内型複合レジャー施設の運営を手掛けるラウンドワンは12月18日、中国で3店舗目となる「上海宝山日月光店」を上海市宝山区にオープンした。ビルの1階から3階にボウリング、アミューズメント、カラオケ、複数のスポーツが楽しめる「スポッチャ」を配置し、週末の営業時間は朝5時までとなっている。上海市は新型コロナウイルス感染拡大以前からナイトタイムエコノミーを推進しており、こうした消費刺激にも対応するものとなっている。
上海市では、ラウンドワンのほかにも、日本の小売り、ショッピングモールなどの出店が相次いでいる。生活雑貨専門店のロフトは、2020年7月に中国初の店舗を上海市に出店。2021年9月24日には、上海市で3店舗目(中国では4店舗目)となる「上海万象城ロフト」を上海市閔行区にオープンした。一方、書店をはじめとする文化産業事業のカルチュア・コンビニエンス・クラブは、2020年10月に中国初の店舗を浙江省杭州市に蔦屋書店を出店した。さらに、直近では、2021年11月12日に上海市で2店舗目(中国では4店舗目)となる「上海前灘太古里蔦屋書店」を上海市浦東新区にオープンした。そのほか、三井不動産は、2021年10月20日にショッピングモールの「三井ショッピングパークららぽーと上海金橋」を上海市浦東新区で開業、12月10日には海外初の駅ビル商業施設となる「ららステーション上海蓮花路」を上海地下鉄1号線の蓮花路駅にオープンさせた。
日本から中国への対外直接投資をみると、金額ベースではこれまで製造業が過半を占めていたが、2021年上半期には非製造業が6割以上を占めている。中国政府は「共同富裕」の実現を打ち出し、格差の是正と中間層の拡大を目指しており、生活水準の向上や消費の拡大にもつながり得る動きといえる。多様化する消費ニーズをいかに取り込むかが、今後一層重要となるだろう。
(高橋大輔)
*JCCB:日本の非製造業が中国進出相次ぎ
●日中CEOサミット 気候変動対策の協力などで共同声明を採択
(日中CEO峰会 通過気候変動対策合作共同声明) NHK 2021/12/21
日本と中国の企業経営者らが意見を交わす、「日中CEOサミット」が開かれ気候変動対策で協力を進めることなどを盛り込んだ共同声明を採択しました。
7回目となる日中CEOサミットは去年に続きオンライン形式で開かれ、両国を代表する自動車や金融、商社などの経営トップや政府の元高官など40人余りが出席しました。
はじめに、日本側を代表して経団連の十倉会長が、「日中両国は経済大国として、世界の安定と持続可能な発展を支える重要な役割が期待されている。来年、日中国交正常化から50年を迎えるのを契機に環境・エネルギーなど地球規模の課題の解決に取り組みたい」と述べました。
これに対し中国側を代表して中国国際経済交流センターの理事長をつとめる曽培炎元 副首相が「新型コロナの変異ウイルスの感染拡大は続いており、各国は協力して、困難を乗り越える必要がある。日中国交正常化から50年の機会を捉え、両国の発展に力を尽くしたい」などと応じました。
このあとの議論では、安定的な日中関係に向けて経済界として貢献すべきだとの認識で双方が一致し、日本や中国などが参加して来月発効するRCEP=地域的な包括的経済連携を評価することや、気候変動対策で協力を進めることなどを盛り込んだ共同声明を採択しました。
*JCCB:日中民間協力 気候変動対策
●「中国湖北-日本関西 地域のSer&River一貫輸送相互通航協力
プロジェクト」調印式
(中国湖北-日本関西地区Ser&River一貫運輸相互通航合作項目」簽約儀式)
人民網日本語版 2021/12/20
物流の新たなチャンネルが開設され、開放の新たな高みが築かれている。「中国湖北-日本関西 地域のSer&River一貫輸送相互通航協力プロジェクト」調印式及び「中国湖北-日本経済貿易協力商談会」が今月16日、中国の北京、武漢、日本の東京、大阪で、オンラインとオフラインを組み合わせた形で開催された。国際在線が報じた。
湖北省人民政府と日本国際貿易促進協会は「中国湖北-日本関西 地域のSer&River一貫輸送相互通航協力プロジェクト」に調印し、湖北省の企業と日本の企業が物流や貿易の面で協力することで合意した。ジェトロ(日本貿易振興機構)やホンダ、トヨタ、イオン、三井、三菱といった日本の主要な経済団体や企業の代表約300人が武漢でイベントに出席した。
湖北省と日本の経済貿易協力は近年、急速な進展を見せており、同省にとって日本は2番目に大きな貿易パートナー、重要な外資源となっている。2020年、新型コロナウイルスの打撃を受けたにもかかわらず、湖北省と日本の物品輸出入総額は前年比9.5%増の371億(1元は約17.8円)に達した。
「中国湖北-日本関西 地域のSer&River一貫輸送相互通航協力プロジェクト」は、武漢を中心にして、海と川を通して、大阪や名古屋、神戸と繋ぎ、コンテナを直接輸送する国際輸送ルート。国際定期貨物列車「中欧班列」(武漢)と接続して、グローバル転送を実現し、日本—武漢—中央アジア(欧州)のグローバル物流クローズド・ループを形成し、東アジア、中央アジア、欧州を横断するグローバル物流の新チャンネルを築き、地域経済の交流、協力が促進されると期待されている。
在日本中国大使館の孔鉉佑大使は動画による挨拶の中で、「この新航路開通により、欧州とアジアを繋ぐ物流の新たなチャンネルができ、日本から欧州への貨物輸送にかかる時間が45日から約22日に短縮した」と語った。(編集KN)
*JCCB:日中協力 物流
●中国(海南)国際熱帯農産物冬季交易会が閉幕 成約額約14億元
(中国(海南)国際熱帯農産品冬季交易会閉幕 成交額約14億元)
新華社 2021/12/20
【新華社海口12月20日】中国海南省海口市で16日から開かれていた農産物の見本市「2021年中国(海南)国際熱帯農産物冬季交易会」が19日、閉幕した。期間中の成約額は13億6741万元(1元=約18円)に上った。
同交易会は1998年から24回連続で開催されており、同省の良質な農産物を展示・紹介し、取引するための重要なプラットフォームとなっている。
●吉林省通化市で氷雪産業博覧会が開幕
(吉林省通化市氷雪産業博覧会開幕) 新華社 2021/12/19
【新華社長春12月19日】中国吉林省通化市で18日、第6回吉林国際氷雪産業博覧会が開幕した。会場とオンラインを併用し、同省の氷雪資源を紹介する。
市内で運営を始めたばかりの万峰通化スキーリゾートは開会式と関連イベントの会場となり、多くのスキー愛好家でにぎわった。博覧会では来年3月31日までの会期中、300を超えるイベントを予定している。
氷雪産業博覧会は2016年の初開催以降、国内外から累計2千ブランドが出展し、来場者は延べ60万1千人、会場での成約総額は24億7千万元(1元=約18円)に上っている。(記者/金津秀、張博宇)
●中国で親子旅行・修学旅行の需要急増 市場規模1千億元超 1元約18円
(中国親子旅行・修学旅行需要急増 市場規模超1千億元) 新華社 2021/12/18
【新華社北京12月18日】中国では、小中学生の宿題と学習塾に通う負担の軽減を目的とした「二つの軽減(双減)」政策の実施に伴い、親子旅行や修学旅行の市場が急速に成長している。文化・観光部がこのほど発表したデータによると、今年の国慶節(建国記念日)に伴う10月1~7日の大型連休期間中は親子旅行や修学旅行のニーズが高まり、子連れ・ファミリー向けの農園、民宿、美術館、博物館などが人気を集めた。連休中に旅行した観光客のうち、43.3%が家族と出かけており、旅行目的をみると、「観光名所(自然)を訪れること」が37.2%、「親子で学ぶこと」が19.8%で、それぞれ昨年より4.7ポイント、1.7ポイント上昇した。
このほど発表された「中国修学旅行発展報告2021」によると、世界で最多のキャンプ場5万5千カ所を有するロシアや修学旅行の普及率が98.0%に達する日本と比べ、中国の修学旅行はまだ成長の余地が大いに残されている。しかし、16年以降は関連政策により需要が急速に伸びており、修学旅行を手がける企業もここ3年で急増し、今年は3万社を超えた。
第7回人口センサス(国勢調査)のデータによると、中国の0~14歳人口は2億5300万人で、総人口に占める割合は17.95%と10年前より1.35ポイント上昇した。業界関係者は、青少年人口の増加が親子旅行や修学旅行に大きな商機をもたらし、その市場規模が1千億元(1元=約18円)を超え、今後の観光市場の主力となると予測している。
●中国でコーヒーブーム 上海はカフェ世界最多の都市に
(中国珈琲熱潮 上海成為珈琲世界最多城市) CNS/JCM/AFPBB News 2021/12/17
【CNS】「お茶の国」のイメージが強い中国で、近年はコーヒーがブームとなっている。2020年末時点で、中国にあるカフェは10万8000店。上海には6913店のカフェがあり、米国ニューヨークの1591店、英国ロンドンの3533店、東京の3826店を上回り、世界一カフェが多い都市となった。
上海咖越投資管理有限公司の王振東(Wang Zhendong)会長は「上海の旧市街のすべての路地にカフェがある」と話す。
コロナ禍は多くの業界に打撃を与えたが、コーヒーショップは例外だ。企業データバンク「天眼査(Tianyancha)」によると、2021年に入り新規登録されたコーヒー関連企業は1万8000を超え、コロナ禍の逆風でもカフェは増えている。
中国のコーヒーチェーンも急成長している。今年上半期の時点で、設立から4年足らずの瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー、Luckin coffee)は5239店舗に達し、中国市場に20年以上前から進出しているスターバックス(Starbucks)の5135店舗を上回った。Manner Coffee、M Stand、Seesawなどの新興ブランドも急拡大しており、Manner Coffeeは半年間に4回の融資を受け、評価額は28億ドル(約3195億円)に上る。
海外のコーヒーブランドも中国市場に注目している。世界でスターバックスが最も多い都市は上海で、店舗数は900店を超える。2位のソウルの500店舗をはるかに上回り、3位の北京も400店舗を超える。近年は日本のドトール(Doutor)、カナダのティム・ホートンズ(Tim Hortons)、アメリカのピーツ・コーヒー&ティー(Peet's Coffee & Tea)も中国に進出している。
デロイトが今年発表した「中国挽き立てコーヒー産業白書」によると、中国の大都市圏でコーヒーを飲む習慣が定着した人の割合はお茶と同程度の67%に達し、年間のコーヒー消費量は300杯。成熟したコーヒー市場の水準に近づいている。好みもラテやカプチーノなどのミルクコーヒーからブラックにシフトし、コーヒー豆の種類や味わいへの関心が高まっている。
世界のコーヒー消費量の平均増加率は2%にとどまるのに対し、中国では毎年15%以上増加。中国のコーヒー市場は2025年に1兆元(約17兆9232億円)を超えると予想されている。国際的なコーヒー競技会の審査員を務める呉文琪(Wu Wenqi)氏は「中国のコーヒー市場の見通しは明るく、中国独自のコーヒー文化が開花していくだろう」と話している。
【翻訳編集】(c)CNS/JCM/AFPBB News
*JCCB:中国市場に興味ある日本企業へ 何かのヒントが感じられましたか
●深圳グローバル投資促進大会、契約額8200億元超に
(深圳全球投資促進大会、契約額超8200億元) 新華社 2021/12/17
【新華社深圳12月17日】中国広東省深圳市で15日、2021深圳グローバル投資促進プロモーション大会が開かれた。今回は世界五大陸にサブ会場12カ所が設置され、契約数が260件以上、投資総額が8200億元(1元=約18円)以上となった。
大会では、重要投資プロジェクト44件の契約締結が行われた。深圳市は戦略的新興産業と未来産業について、専用の場所を整備し、特別支援政策を制定するなどの方法で優れたプロジェクトの進出を呼びかけている。
深圳グローバル投資促進プロモーション大会は今年で3回目となる。2019年の第1回では産業用地30平方キロを整備。20年は世界8都市にサブ会場が設けられ、総投資額7800億元超の投資プロジェクト242件が締結された。
(記者/孫飛、李思佳)
●青島の農村振興を後押しする「立体栽培技術」
(支援青島農村振興的「立体栽培技術」) 人民網日本語版 2021/12/17
山東省青島市即墨区段泊嵐鎮のイチゴ栽培農家の「立体イチゴ」が厳しい冬の季節に収穫を迎えた。現地の農業当局の推進によって、近年、農家の間で「立体栽培」技術が広がっている。「イチゴ新品種+点滴灌漑節水施設+温室立体基質栽培」のスタイルにより、イチゴ育苗・栽培、管理・販売、観光イチゴ狩りを一体化させた総合的高効率農業モデルパークを形成した。現地の農家の増収になるのをけん引し、農村振興を後押ししている。科技日報が伝えた。(編集YF)
●ローソン、四川省成都市に初進出
(羅森首次進駐四川省成都市) Jetro ビジネス短信 2021/12/16
コンビニエンスストア大手のローソンは12月1日、四川省成都市に8店舗を出店した。成都市にはセブンイレブンとファミリーマートが出店済みだが、ローソンは初めての出店。重慶市でローソンを展開する重慶羅森便利店が、中国物流大手の百世集団傘下でコンビニエンスストア「WOWO」を運営する四川哦哦超市連鎖管理(以下、WOWO)の全株式を引き受け、WOWOの店舗をローソンに転換(7店舗)、また新規でも出店(1店舗)した。2021年5月発表の成都市第7回国勢調査によると、成都市は中国で4番目に人口が2,000万人を超える都市として発展を続けており(2021年9月7日記事参照)、若年層を中心とした旺盛な消費需要への対応を目指す。
ローソンは1996年に上海市へ進出して以来、中国では重慶市、遼寧省、北京市、湖北省、安徽省、湖南省、海南省などに店舗を展開。中国フランチャイズ協会が2020年12月末時点の出店数をもとに公表した「中国コンビニ店舗数上位100社」によると、ローソンは中国国内で3,256店舗を展開し、全体で5位だった。一方のWOWOは、2020年12月末時点で348店舗を有していたが、今後は段階的にローソンの店舗として転換を図る計画だ。ローソンは、2025年度に中国全土で1万店舗に拡大することを目指している。
2021年1~6月において、成都市に初進出した小売店、飲食店などの企業は296社に上る。これは上海市(513社)、北京市(400社)に次ぐ全国3位で、伸び率では前年同期比2.5倍で全国1位となっている。成都市政府もコンビニのほか、小売・サービス業の発展を積極的に支援している。成都市サービス業発展領導小組弁公室は2019年4月、同市での小売店、飲食店などを対象とした「1号店および特色店舗の発展加速化に関する実施意見」を発表。中国国内や海外の関連企業は成都市に進出する際に、選抜や審査を経た上で、市政府から最小5万~100万元(約90万~1,800万円、1元=約18円)の補助金を支給することや、「中国西部国際博覧会」などの展覧会への参加支援、政府による1号店や有名なブランドの宣伝支援、といった優遇措置を受けることができる。(潘華臻)
●「浮世の夢」5D没入型展覧会 上海で開幕
(「浮世之夢」5D沈浸型展覧会在上海開幕) 新華社 2021/12/16
【新華社上海12月16日】中国上海市の上海ヒマラヤ美術館でこのほど、「浮世の夢」と題した5D没入型芸術展が世界で初めて開幕した。デジタル技術と芸術を融合し、日本の江戸から明治時代の人々の姿、風情、自然などを再現している。
浮世絵は江戸時代に民間で流行した木版画で、中国明清時代の木版画に起源を発し、当時の日本の風景や社会の様子を描いている。
展覧会の展示面積は約2300平方メートル、サラウンド音響設備60基が浮世絵から着想を得たオリジナルの楽曲を流し、特殊効果を生む最先端のプロジェクター80台が現実を超越したファンタジーな世界を映し出している。
展示内容は「入夢」「幻夢」「如夢」の三つのセクションに分かれ、全方位かつ立体的に浮世絵のテーマを表現している。「入夢」では、風に乗り波を割って進むクジラが葛飾北斎の富嶽三十六景のうちの一作「神奈川沖浪裏」の世界を漫遊する光景などが見られる。「幻夢」では、鈴木春信、歌川国芳、月岡芳年ら著名浮世絵師の古典的名作など、江戸から明治にかけての美術館級の作品150点近くが集められている。また、中国の古典文学「西遊記」「三国志演義」「水滸伝」、さらに宋元時代の文化から生まれた茶道、華道、書道、香道、相撲、琴棋書画(きんきしょが)などに題材をとった浮世絵の芸術作品がデジタルアートで融合し、絵画展示の新機軸を打ち出している。「如夢」では、茶道や華道、香道の実演を織り交ぜ、時間と空間が重なり合い相互に働きかけるシーンを作り上げている。
展覧会の会期は22年3月27日まで。(記者/有之炘)
●牛肉・日本酒など好調 農林水産物や食品の輸出額 初の1兆円超
(日本牛肉・日本酒等出口順利 農林水産物和食品的出口額首次超1兆円)
NHK 2021/12/16
ことしの農林水産物や食品の輸出額の合計は、政府が長年目標としてきた年間1兆円を初めて超えることになりました。
アメリカや中国で外食需要が回復したことなどが主な要因です。
これは財務省が16日に発表した先月・11月の貿易統計から確認されたものです。
それによりますと、先月の食料品の輸出額は、速報値で899億円でした。
食料品以外の真珠などを加えた農林水産物や食品の輸出額は、ことし1月から10月までで9734億円に上っていて、合わせると1月から先月・11月までの輸出額は1兆633億円となりました。
政府が長年、目標としてきた農林水産物や食品の輸出・年間1兆円を初めて超えることになりました。
農林水産省は輸出が増えた要因として、コロナ禍で家庭で食事する人が世界各地で増える中、アジアやアメリカなどでネット通販による牛肉や日本酒の販売が好調だったこと、一方、アメリカや中国では外食需要が回復し、ホタテ貝などの輸出が伸びたことなどをあげています。
今後の輸出拡大で課題となるのは、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、今も中国や台湾など14の国と地域で食品の輸入規制が続いていることです。
農林水産省は引き続き、規制の撤廃を働きかけるほか、輸出に取り組む産地の支援にも力を入れることにしています。
松野官房長官「海外市場取り込み地域経済活性化を」
松野官房長官は、午前の記者会見で「新型コロナウイルスという厳しい環境の中にあっても、農林水産省を中心に政府一体となって輸出促進に取り組んできた成果だ。食品に関する市場が国内では人口減少や少子高齢化によって縮小する一方、海外では拡大すると見込まれる中、引き続き、成長する海外市場を取り込むことで農林水産業の成長産業化を図り、地域経済を活性化したい」と述べました。
日本商工会議所 三村会頭「地方経済の成長へとつながる」
日本商工会議所の三村会頭は16日の定例会見で、「世界的にステイホームの状況が続く中で牛肉や日本酒など日本のすぐれた食品が選ばれたということだと思う」と述べました。
そのうえで「食品は一度味わったら需要は継続するものなので、一時的なブームではないと思う。輸出が増えることは一次産業の活性化などにつながる話なので、地方創生という意味でも非常に喜んでいる」などと述べ輸出のさらなる拡大によって、地方経済の成長へとつながることに期待を示しました。
●中国在住の日本人陶芸家、中日韓3カ国の若者の交流促進に期待
(中国在住日本人陶藝家期待促進中日韓3国年軽人的交流) 新華社 2021/12/16
【新華社南昌12月16日】中国江西省景徳鎮市で14日、2021中日韓陶磁器文化芸術・観光ウイークが開幕し、3カ国の文化・観光分野の政府関係者や専門家、芸術家らが陶磁器文化をめぐり各種交流活動を行った。
日本の陶芸家、高柳綾緒さんにとって、今回の交流活動は非常に貴重で有意義なものとなった。2013年に同市に移住し陶磁器の制作に打ち込んでいる高柳さん夫妻は、この地の風景や草花を器に描き、次々と新しい作品を生み出してきた。
高柳さんは今回のような交流活動が増え、中日韓3カ国間の、特に若い人たちの交流を強化することで、彼らの無限の可能性を引き出し、東洋文化がいっそう広まることに期待をしている。(記者/郭傑文、黄浩然)
●山東省で戦国時代初期の茶殻 中国茶文化の起源300年早まる
(山東省発見戦国時代初期的茶殻 中国茶文化起源提前300年)
新華社 2021/12/15
【新華社済南12月15日】中国山東省の山東大学はこのほど、同省鄒城(すうじょう)市にある邾国故城遺跡の西岡墓地1号戦国墓で出土した副葬品の磁器製の茶わんから見つかった残留物が、茶を入れた後に残った茶殻だったことを明らかにした。中国の茶文化の起源を300年余りさかのぼらせる発見になる。
磁器製の茶わんは同大歴史文化学院の王青(おう・せい)教授率いる考古チームが2018年8月から12月にかけて実施した発掘調査で出土した。逆さまの状態で見つかった同茶わんを調べたところ、茎や葉とみられる炭化物が付着した土の塊が内部に詰まっていた。
北京科技大学と協力して分析した結果、炭化物は茶葉を煮出した後に残った茶殻だったと判明。この発見は、中国の茶文化が始まった時期を戦国時代初期の紀元前453年~410年までさかのぼらせることになるという。
(記者/閆祥嶺、蕭海川)
© 新華社 邾国故城遺跡の西岡墓地で出土した磁器製の茶わんから見つかった残留物。茶を入れた後に残った茶殻が含まれていたことが判明した。(資料写真、済南=新華社配信)
●中国の2村が「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に UNWTO
(中国2村被選為「最佳旅游村」 UNWTO) 新華社 2021/12/15
【新華社マドリード12月15日】スペインの首都マドリードで11月30日から12月3日にかけて開かれた国連世界観光機関(UNWTO)第24回大会で、革新的な観光事業を実施する市町村を選ぶ「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」が初めて発表された。中国からは浙江省安吉県の余村と安徽省黄山市黟県の西逓(せいてい)村が選ばれ、在スペイン中国大使館の劉雯秋(りゅう・ぶんしゅう)文化参事官が両村に代わって証明書を受領した。
UNWTOのニュースリリースによると、世界75か国から174地域の推薦があり、32か国の44地域が文化と自然資源の保全、革新・変革への取り組みなどの面で選考委員会から評価され、「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に選出された。
三方を山に囲まれた余村は近年、「採石経済」から「エコ経済」への転換を進めてきた。環境対策や環境保全を重視し、鉱山開発と操業により汚染された村を全国で最も住みやすい村の一つに変え、「緑水青山就是金山銀山(豊かな自然は金銀同様の価値がある)」の理念を実践している。
黄山南麓に位置する西逓村は北宋時代に成立した村落で、古風で優美な建物が巧みに配置され、「徽派」建築芸術を代表する存在となっている。2011年に国家5A級(最高ランク)観光地に認定され、同村をはじめとする皖南(かんなん)古村落が2000年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されている。
UNWTOによる「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」は、地域の自然資源や景観、文化多様性の保護などにおける観光業の役割を引き出し、持続可能な発展を促すことを目的としたパイロットプロジェクトで、今年の5月から開始された。
© 新華社 左から
*安徽省黄山市黟県西逓村の風景。(資料写真、黄山=新華社配信)
*安徽省黄山市黟県西逓村に建ち並ぶ古い建物。(資料写真、黄山=新華社配信)
*3日、浙江省安吉県余村の風景。(小型無人機から、安吉=新華社配信/夏鵬飛)
●教育博覧会で前衛的なファッション作品が登場 中国上海市
(教育博覧会上前衛時装作品登場 中国上海市) 新華社 2021/12/14
【新華社上海12月14日】中国上海市徐匯(じょかい)区の西岸穹頂芸術中心(ウエストバンド・アートセンター)でこのほど、華東師範大学デザイン学院によるファッションショーが行われた。同センターで開催された第3回アート・デザインイノベーション未来教育博覧会の特別イベントの一つで、前衛的でアカデミックな作品18組が登場した。
©新華社 4日、上海=新華社配信 左から右
*「海洋生物の構造」をモチーフにした作品を披露するモデル
*ファッションショーの様子
*白いドレスを披露するモデル
●中国山東省青島市でABUロボコン開催
(中国山東省青島市挙行ABU機器人比賽) 新華社 2021/12/14
【新華社青島12月14日】中国山東省青島市即墨区で12日、アジア太平洋放送連合(ABU)ロボットコンテスト2021が開かれた。今大会は、つぼに矢を投げ入れる中国の伝統遊戯がテーマ。中国や日本、インド、タイ、マレーシアなど11の国と地域から21チームが参加し、オンラインで競い合った。
●今年の漢字は「金」…各界で金字塔
(日本今年的漢字是「金」…在各界的金字塔) 読売新聞 2021/12/13
2021年の世相を表す「今年の漢字」に「金」が選ばれ、世界遺産・清水寺(京都市東山区)で13日、森清範(せいはん)貫主(かんす)が揮毫(きごう)した。金が選ばれるのは五輪が開催された00、12、16年に続き4度目。
公益財団法人「日本漢字能力検定協会」(京都市)が1995年から毎年公募。応募総数22万3773票のうち、「金」が最も多い1万422票を集めた。20年はコロナ禍を受けて「密」が最多だった。
東京五輪・パラリンピックで日本が多くの金メダルを獲得したほか、米大リーグの大谷翔平選手が投打の二刀流で活躍し、将棋の藤井聡太竜王が最年少四冠を達成するなど、各界で金字塔が打ち立てられたことが理由に挙がった。
2位は1位と過去最少の118票差で「輪」、3位は「楽」だった。
森貫主は「金に負けないよう来年も輝かしい1年になることを願う」と語った。
© 読売新聞 今年の漢字「金」を揮毫(きごう)する森清範貫主(13日午後、京都市東山区の清水寺で)=代表撮影
●【豆知識】今年の漢字を書く「揮毫者」はなんて読む?漢字はどうやって決めているの?
(【小知識】書写今年的漢字「揮毫者」是誰?漢字是如何決定的?)
ハフポスト(HuffPost)日本版 2021/12/13
1年の世相を漢字1文字で表す「今年の漢字」が、12月13日午後2時過ぎに、京都市の清水寺で発表されます。
毎年の漢字はどうやって決まり、誰が書いているのか、発表時期に込められた思いなどをまとめました。
今年の漢字、どうやって決まる?
今年の漢字は、一般公募で決められています。
毎年11月から約1か月間程度の期間、インターネットやはがきなどで投票を募ります。
今年の漢字を書く「揮毫者」とは?
漢字を筆でしたためる人は、「揮毫者」と呼ばれます。
精選版 日本国語大辞典によると、揮毫とは「毛筆で文字や絵をかくこと。特に、知名人が頼まれて書をかくこと」という意味で、「きごう」と読みます。
今年の漢字は1995年から始まり、2021年で26周年。
清水寺の住職にあたる貫主の森清範さんが、毎年、揮毫者を務めています。
なんで毎年12月12日付近に発表されるの?
日本漢字能力検定協会によると、「漢字の日」にちなみ、毎年12月12日付近に発表しているといいます。
毎年「いい字」を少なくとも「一字」は覚えてほしいという願いを込めて、12(いいじ)月12(いちじ)日の語呂合わせで定めました。
今年の漢字は何に?みんなの予想は
インターネット上では、東京2020オリンピックで日本選手団が、史上最高の27個もの金メダルを獲得したことにかけて「金」、オリンピック選手の飛翔や大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手の躍進にちなみ「翔」、新型コロナウイルス禍で自粛が続いたことから「粛」など、予想が飛び交っています。
●誠品書店が今年の販売状況を発表、宮崎駿の作品が新刊販売トップに
(誠品書店発表今年銷售状況、宮崎駿作品新刊銷售首位)
人民網日本語版 2021/12/13
誠品書店は江蘇省蘇州市で11日、蘇州市、台湾地区台北市、香港地区、東京の各店舗について年間販売状況報告書を発表した。中国新聞網が伝えた。
ジャンル別の売上を見ると、芸術設計類の書籍が蘇州市で成長を5年維持し、29%の割合で現地で最も売れているジャンルとなった。文学創作類の割合は台北市と香港地区で18%近く、蘇州市でも17%にのぼった。3地の子供向け書籍の割合は16%前後で安定。
新型コロナ感染症の影響は書籍の好みにも反映された。台北市と香港地区では心理・自己啓発類の販売が一定の割合を占めた。蘇州では歴史文化類の販売が好調だった。ポストコロナ時代の「富の自由」が人々の注目の焦点になり、ビジネス関連本が注目を浴び続け、世界経済関連の新刊の販売が前年同期比238%増となった。また、興味深いことに、子供向けのビジネス教育類の新刊の販売も200%増となった。
各ジャンルの名作も読者から人気を博した。宮崎駿の大陸初出版となる簡体字中国語版の「となりのトトロ」と「千と千尋の神隠し」が、誠品書店(蘇州)の「2021年度新刊ランキングトップ10」の1・2位を独占した。映画公開20周年を迎える「ハリー・ポッター」シリーズの売れ行きも依然として好調だ。映画版の上映に伴い、「デューン」(6部作)もSF新刊の販売126%増加をけん引した。
(編集YF)
●農村振興を支援、少数民族の手工芸技術大会開催 貴州省三都スイ族自治県
(支援農村振興、少数民族手工藝技術大会召開 貴州省三都水族自治県)
新華社 2021/12/13
【新華社貴陽12月13日】中国貴州省黔南(けんなん)プイ族ミャオ族自治州三都スイ族自治県の婦女連合会はこのほど、「伝統手工芸で村を豊かに」をテーマに無形文化遺産の手工芸技術を競う大会を開催した。大会には県内各村から女性約100人が参加、スイ族の刺しゅう工芸「馬尾繍」やろうけつ染め絵画の技を競った。
同県は少数民族の伝統手工芸品製作技術向上を農村振興支援の重要な取り組みとしている。農村女性による伝統手工芸品関連企業や専業合作社(協同組合)の設立を支援することで、「指先の技術」を「指先の経済」に転換、農村振興を支援している。これまでに3万6千人余りの女性の在宅就業や起業、増収を実現させた。(記者/楊焱彬)
©新華社
●江蘇省無錫市で友好都市交流会 国際交流の輪広がる
(江蘇省無錫市的友城交流会 拡大国際交流圏) 新華社 2021/12/12
【新華社南京12月12日】中国江蘇省無錫市で8日、第10回無錫市国際友好都市交流会と2021無錫国際友好都市産業マッチング会議が開かれ、約30カ国・地域から100人近い来賓が参加した。
兵庫県明石市の泉房穂市長がビデオメッセージであいさつし、同市は1981年に無錫市と友好都市提携を結び、無錫市にとって最初の国際友好都市になったことを紹介。「今年は友好都市提携40周年に当たる。友好関係が一層深まるよう、全力で取り組んでいきたい」と語った。
新型コロナウイルスの感染拡大期間中、友好都市関係にある愛知県豊川市からマスクの支援を受けた無錫市新呉区政府が、マスク不足に陥った豊川市に10倍以上の枚数を送った「マスクの10倍返し」は国際交流の美談となった。国境を越えて高度な専門人材を育成することの意義も大きい。資源の共有こそが友好都市交流の強みだと言える。
会場ではこのほか、中国とオランダによる「中蘭(無錫)ビッグデータ産業プラットフォーム」も発足した。オランダの有力な研究機関や企業と連携して研究成果の実用化を促進することで、無錫のスマート農業や産業用モノのインターネット(IIoT)、ビッグデータ産業の発展につなげたいとしている。
(記者/陳聖煒、楊丁淼)
●中国製品の変な日本語、どう思う? 上海の学生が調べて気づいたこと
(中国産品説明的怪怪日語、如何想? 上海学生調査後感到的)
朝日新聞社 2021/12/10
第16、17回の「中国人の日本語作文コンクール」(主催・日本僑報社、メディアパートナー・朝日新聞社)の表彰式が10日、オンラインで開かれた。各回の最優秀賞(日本大使賞)に選ばれた大連外国語大学の万園華さんと復旦大学の潘暁琦さんらが表彰された。
2005年以降、中国の学校で日本語を学ぶ学生を対象に毎年募集しており、「ポストコロナの日中交流」をテーマにした今年は3198作品の応募があった。表彰式は新型コロナウイルスの影響で2年ぶりに開かれ、昨年の第16回のコンクールの受賞者も合わせて表彰された。
第16回でコロナ下の日本の対中支援について思いをつづった万さんは、「私たち一人ひとりの力が中国と日本との友好交流を推し進めるために重要になる」とスピーチした。
今年の第17回で、上海の看板や商品で見かけるおかしな日本語を調べて日本人に聞き取りをした経験をつづった潘さんは「会って話を聞いてみないと分からないことがある。日中交流もそうであってほしい」と語った。
各回の受賞作を集めた作品集は日本僑報社から発売されている。詳しくは同社のサイト(http://duan.jp/jp/)まで。
■潘さんの作文「対面でしか得られないものを求め続けたい」
近年、中国メーカーから発売された製品のパッケージに日本語がよく使われている。日本語を使う目的や表現の誤りなどが気になり、ゼミで研究テーマにした。
スーパーやコンビニで集めた商品のパッケージを調べたら、日本語が間違っているものはなんと70パーセント近くあった。ネットでも、中国で見つけた変な日本語を投稿し続けている日本人がいるし、「意味不明」という困惑や嘲(あざけ)りの記事も相次ぐ。
それに基づき、「誤りが多い。日本人駐在員や観光客に悪い印象を与えかねない」とまとめて、リポートを提出した。すると、先生から「それは実際に会って聞いてみないと」との指摘を受けた。
なるほどその通りだ。そこでネットでインタビューに協力いただける上海在住の日本人の方を募集し、実際に会って話を聞くことにした。
二月上旬の上海では感染はほぼ終息し、新規感染者ゼロの日が何日も続いたおかげで、インタビューは何とか対面で行うことができた。
一人目へのインタビューの日がやってきた。待ち合わせ場所のスターバックスに着き、真ん中の席に座って待った。しばらくして、日本人らしい中年男性が入ってきた。小さい声であいさつしてみたら、「こんにちは!」とよく響く声で返してくれて一安心。
さっそく質問を始めた。
「パッケージに日本語が書いてある中国メーカーの商品を見たことがありますか」「はい、よく見ます」「日本語の間違いを見かけたことがありますか」「何度も」「その割合は?」「ええと。五回に四回ぐらいはおかしいですね」「それを見た時の感想を聞かせていただけますか」「楽しんでます」
意外な答えだったが、すかさず聞いてみた。
「へえ、不満やいらだちは覚えませんでしたか」「いやあ、やっぱり語学って難しいから。私も中国語あまり喋(しゃべ)れないし。中国の人がどういう間違いをしちゃうかって分かってくると面白いし、勉強になるから。完全に百点満点の日本語になったら、少し寂しいなあ」
実際に会って聞いてみないと聞けなかった話だ。次のインタビューではどんな答えが聞けるか、期待が高まった。
全部で六人に話を聞くことができた。「私は買わない。正しい日本語にしてほしい」と素直に打ち明けてくれた人もいれば、「日本でも昔は街中に変な英語ばっかり。これからよくなるよ」と理解を示してくれた人もいる。どれも予想すらしなかった貴重な本音だった。
アンケートで自分が想像した回答から選んでもらうのではなく、会って直接話を聞いて本当によかった。そしてオンラインではなく、実際に対面することで、みなさんの暖かい眼差(まなざ)しも心に残った。
コロナ禍以来、講義も会議も何でもオンラインで行われるようになった。パソコン一台で世界のどこにでもつながるのだ。だが、私はどうも満足できなかった。相手の雰囲気が感じられない。こちらの顔も覚えてもらえない。真意が伝わったのかも心配だ。話が盛り上がっても、終わった後みんなで一杯という楽しみもない。
上海では今、会いたい人に簡単に会えないような時期は過ぎた。週末にまた日本人の友だちと会って互いのことばを学び合うことができるようになった。私は毎週それをとても楽しみにしている。
その日の気分に合った服を着て、ワクワクしながら会いに行く。街角のカフェでコーヒーの香りに包まれながら、様々なことを語り合う。汚染水の処理、ワクチンは打ったかなどについて、マスコミの情報やテレビの報道のように一方的にもたらされるのではなく、生身の人間ならではの気持ちや本音をぶつけ合うことができる。
会って話を聞いてみないと分からないことがある。対面でしか得られないものがある。目の前の相手を五感すべてで感じ取り、その場の空気を共有して初めて生まれる理解がある。私はそれを求め続けたい。日中交流もずっとこうあってほしい。
だから、祈る。一日も早いコロナ禍の終息を。海を越えて桜の下で語り合う日が待ち遠しい。
●中国国際軌道交通・設備製造業博覧会開催 湖南省株洲市
(中国国際軌道交通・設備製造業博覧会在湖南省株洲市挙行)
新華社 2021/12/10
【新華社株洲12月10日】中国湖南省株洲市で8日、軌道交通・設備製造の新製品や新技術を一堂に展示する「2021中国国際軌道交通・設備製造業博覧会」が開幕した。今回は国内外の企業800社余りが会場とオンラインで出展。会場の展示面積は6万平方メートルに上る。会期は11日まで。
同博覧会は中国国際貿易促進委員会と湖南省人民政府の共催で、2年に1回開かれる。
●敦煌の守り人 文化財を修復し価値を伝える
(敦煌守護人傳達修復文化財産的価値) 人民網日本語版 2021/12/10
甘粛省敦煌は、その悠久の歴史と奥深い文化、砂漠の断崖に築かれた要塞のような風景でその名を知られている。数世紀にわたって、シルクロード上の要衝であり、中国と西洋の経済・文化交流の地であった敦煌は、中国国内だけでなく、国外でも知られる独自の文化を育んできた。近年、伝統文化の伝承や保護への重視が高まるにつれて、この敦煌という古い都市に惹かれて、無数の文化遺産保護従事者がやって来るようになった。彼らは自身の努力と献身によって、千年の歴史を持つ敦煌文化に永遠の活力を吹き込んでいる。人民網が伝えた。
敦煌研究院で文化財の保護と修復に携わる劉涛さんは、莫高窟の壁画と彫刻の修復に取り組んでもう35年以上になる。
劉さんは時折、自分のことを医者に例える。文化財の劣化をもたらす元凶を毎日「診断」し、「治療」方法を探し出しているからだ。
劉さんにとって、修復作業は数千年前の文化財との対話のようなものだ。「壁画を修復していると、壁画の美しさとその中に込められた文化を次第に理解できてくる。文化財修復を通じて、その価値を次の世代へと伝えていきたい」と劉さんは話す。
劉さんら修復士は毎日石窟で7時間近く作業する。オフィスと比べ、石窟の仕事環境は相対的に苛刻で、温度は外よりかなり低い。夏であっても、石窟内では綿入れの上着を着ているという。
それでも、劉さんは自分がこの仕事に携わっていることを幸運だと感じている。劉さんは、「こうした千年の歴史を持つ文化財を修復する機会は誰にでもあるわけではない。苦労はあるけれど、チャレンジに満ちている。だから達成感も大きい。修復が終わった壁画を鑑賞していると、努力が報われたと感じる」と話している。(編集AK)
●世界ブランドトップ500 グーグルが首位で中国の44ブランドがランク入り
(世界名牌500 谷歌首位 中国44個入囲) 人民網日本語版 2021/12/9
業界で定評あるブランド研究機関が7日に米国・ニューヨークで、最新の「世界ブランドトップ500」ランキングを発表した。首位はグーグル、2位はアマゾン、3位はマイクロソフトだった。中国からは44ブランドが入り、前回に続いて世界4位だった。中国新聞社が伝えた。
18回目の発表となる2021年版の同ランキングは、米国のワールドブランドラボが発表した。
今回は31ヶ国のブランドがランク入りを果たした。国別のブランド数を見ると、米国が198を占め、前回に続いて世界1位だった。以下、フランスの48、日本の46、中国の44、英国の37が続き、ブランド大国の「第2集団」を形成した。一部の発展中の中国ブランドの動きが特に目を引き、これには国家電網、海爾(ハイアール)、華潤、中国人寿、五糧液、青島ビール、中化、中国南方電網、恒力、徐工、北大荒などが含まれる。
ランク入りしたブランドは47業界をカバーした。うち自動車・自動車部品業界が37で前回に続く1位。2位は食品・飲料品業界で34がランク入りし、3位はメディア業界の28で順位は前回と同じ、4位はエネルギー業界の27だった。(編集KS)
●第2回中日観光代表者フォーラムが紹興市で開催 東京にサブ会場
(第2届中日観光代表者論壇在紹興市召開 東京分会場) 人民網日本語版 2021/12/9
第2回中日観光代表者フォーラムが7日、オンラインとオフラインを組み合わせる形で、浙江省紹興市で開催された。中国文化・観光部(省)の張旭副部長や浙江省政治協商会議の呉晶副主席が開幕式で挨拶をしたほか、日本の斎藤鉄夫国土交通大臣、垂秀夫駐中国日本国大使がビデオメッセージによる挨拶を行った。また在中国日本大使館の笈田雅樹参事官が、中日観光代表者フォーラムの日本側の最高顧問を務める日本衆議院議員で、自民党の元幹事長である二階俊博氏の祝辞を読み上げた。中国の文化・観光庁(局)関係者やこれまでに東アジア文化都市に選出された都市の代表、文化・観光企業、業界の協会、在中国日本大使館、国際観光振興機構(JNTO)在中国事務所、関連の都道府県の在中国事務所、在中国観光・航空企業の代表など約100人が出席した。さらにサブ会場が日本の東京中国文化センターに設置された。人民網が報じた。
中日観光代表者フォーラムは、中日ハイレベル人的・文化的交流協議メカニズム第1回会議で築かれたコンセンサスを実行する重要な行事。今回は「アフターコロナ時代における旅行・観光業界のテクノロジー活用による観光回復・促進」をテーマに、中日双方の観光業界、地方代表がアフターコロナ時代の観光業の回復と発展について交流した。
張副部長は挨拶の中で、「突如襲来した新型コロナウイルス感染症の影響で、両国の人員往来は停滞し、海外旅行は歴史的低迷に陥った。しかし、テクノロジーの応用が両国の観光の発展に新たなチャンスをもたらしている」とし、アフターコロナ時代の中日観光業の回復と発展を展望して、▽情勢に応じてうまく導き、統一計画やトップレベルデザインを強化する▽流れにうまく乗り、観光業の質の向上、高度化を促進する▽勢いに乗って前に進み、文化観光のイノベーション、融合を深化させる▽勢いを作って行動し、重要な時期の活動効果を発揮する――の4つの提案を行った。そして、「2022年の中日国交正常化50周年を契機に、中日両国の観光業界が手を携えて歩み、観光をキャリヤーにして、両国の人的・文化的交流を一歩踏み込んで深化させ、中日関係の安定した長期的発展のために強固な民意の基礎を築くことができるよう共に努力することを願っている」と語った。
斎藤国土交通大臣は、「所属する公明党は、日中両国が国交を正常化して以来、常に両国関係を重視してきた。私自身も、日中間の観光・交流事業発展のために全力を尽くしていく。今回のフォーラムでは、相互往来を促進するために、両国の観光界の代表が集まった。フォーラムは日中両国の地方間の相互訪問を特に重視しており、非常に意義深い。来年は日中国交正常化50周年で、人と人の交流は、両国の相互理解を増進させる基礎だ。双方の政府と民間が手を携えて協力し、日中国交正常化50周年を機に、両国の交流のさらなる発展が実現することを願っている」と語った。
フォーラムでは、「紹興宣言」が採択され、次回の開催地である和歌山県の仁坂吉伸知事が開幕式でビデオメッセージによる歓迎の挨拶を述べた。(編集KN)
●農作物で美しい絵画を作り上げるチベット族の女性たち 青海省尖扎
(用農作物制作美麗図画的蔵族婦女 青海省尖扎) 人民網日本語版 2021/12/9
青海省黄南蔵(チベット)族自治州尖扎県では、チベット族女性たちが、「五谷画」を制作し、その巧みな技で富を得ている。彼女たちの手によって、ハダカムギや小麦、各種菜種などの農作物が選別され、組み合わせて並べられることで、美しい「尖扎五谷画」が描き出される。中国新聞網が伝えた。(編集KM)
@人民網日本語版
●ジェトロ、広州で海南自由貿易港を活用した免税ビジネスセミナー開催
(JETRO在広州召開活用海南自由貿易港的免税研討会)
Jetro ビジネス短信 2021/12/9
ジェトロは11月25日、中国の海南省商務庁、同省人民政府在広州事務所、海南国際経済発展局と共催で、「海南自由貿易港~新たな免税ビジネスの可能性~」セミナーを広州市内で開催した。セミナーでは、海南省での日本企業の免税ビジネス促進などを目的に、海南自由貿易港の優遇政策や免税ビジネスに関する具体的な取り組み事例が紹介された。
同省政府からは、商務庁の李勰副庁長や、海南国際経済発展局の宮起君副局長が優遇政策と消費分野のビジネスチャンスについて説明した。
また、同省で事業を展開する穎通グループ(本社:香港)とnada promotion(本社:東京都)が各社の取り組みを紹介した。
穎通グループの講演では、同社が免税店や百貨店、ネットサイト、Eコマースなどのチャンネルを通じて化粧品、日用品などを販売するほか、海南自由貿易港の優遇政策を活用し、同省で地域本部と物流センターの設立を予定していることなどを紹介した。
nada promotion社の講演では、同社が中国企業との共同事業で、2022年内に同省三亜市内で免税ショップをオープン予定との紹介があった。加えて、同省や中国の他地域で同社が展開する、WeChatミニプログラムを利用して商品を販売する越境EC(BtoC)、中国の銀行ECサイトを利用して商品を販売する一般EC(BtoC)、中国国内の飲食店やホテルへの卸売(BtoB)などのビジネスモデルも説明した。同社によると、三亜市にパートナーの中国企業と共同で保税倉庫を設け、同省をハブとして中国本土に商品を輸送することで、商品にかかる輸入関税や増値税が減免されるほか、パートナーの中国企業が三亜市で貿易会社を登記することで、企業所得税や個人所得税の減免などのメリットも受けられるという。
ジェトロは、2022年4月12~16日に海口市で開催される予定の第2回中国国際消費品博覧会に出展を予定しているジャパンパビリオンのコンセプトや準備状況を紹介した。ジャパンパビリオンへの出展募集開始は12月中旬~下旬を予定している。(梁梓園)
●水は高きを走り、船は天翔ける!貴州省
(水走高空、船行天辺!貴州省) 人民網日本語版 2021/12/8
貴州省烏江水運はこのほど全線での航行を再開。リン鉱石6800トンを満載した貨物船14隻が貴陽港開陽港区を出発し、重慶市涪陵で長江の貨物船に積み替えられ、安徽省の蕪湖港に到着した。貨物船が烏江の構皮灘水力発電所を通過する際は、地上高く作られた水路を通航するため、「水は高きを走り、船は天翔ける」という珍しい光景を目にすることができる。
今年から運用が始まった構皮灘水力発電所の通航プロジェクトは、業界の専門家の間では「船舶昇降機博物館」の異名で呼ばれ、6項目の「世界初」や「世界一」を誇っている。(1)世界で初となる3段階のシップリフト(船舶昇降機)を採用している。(2)最大199メートルという世界最高の水位高低差となっている。(3) 世界最大の水位変動幅で、上流水位の変動幅は40メートルに及ぶ。(4)第2シップリフトの昇降高さは127メートルで、世界的にも最大の規模とパワーを備えている。(5)第1、第3シップリフトは500トン級の船舶昇降機となっている。(6)世界最大規模の通航水路を誇り、3基の船舶昇降機を繋ぐ通航水路の水深は3メートルで、その橋脚の高さは最高で100メートル以上となっている。また、中国国内では初となる、トンネルで山を通り抜ける方式を採用している。(編集TG)
@人民網日本語版
●「大地-中国写真家 田捷硯・馮学敏写真展」、東京で開幕
(「大地-中国撮影家 田捷硯・馮学敏写真展」在東京開幕) 新華社 2021/12/7
【新華社東京12月8日】「大地」写真展実行委員会と中国文化センターが共催する中国の写真家、田捷硯(でん・しょうけん)氏と馮学敏(ふう・がくびん)氏の写真展が6日、東京の中国文化センターで開幕した。
オープニングセレモニーには、在日中国大使館の楊宇(よう・う)公使、日本の福田康夫元首相、日本写真家協会の松本徳彦前副会長ら100人以上が出席した。
同展は在日中国大使館、四川省文学芸術界連合会、日本写真家協会などの後援を得て開催され、中国の孔鉉佑(こう・げんゆう)駐日大使が祝辞を寄せた。
中国写真家協会の理事、四川省文学芸術界連合会副主席、四川省写真家協会副主席を務める田氏は、とりわけ航空写真を得意とし、中国写真界における「中国西部の空撮の第一人者」と呼ばれている。2007年には中国の写真界で最高の栄誉とされる「金像賞」を受賞した。
中国文化の故郷シリーズの写真が有名な馮氏は、「映像の詩人」として知られ、日本の写真分野で最高位とされる「太陽賞」の受賞歴を持つ。日本に滞在して30年以上になり、これまでに42回の個展を開き、中国と日本の文化を紹介する写真集20冊を出版している。
同展は二人の作品から厳選した50点を展示。中国と日本の風土や人情を紹介し、両国の人々の相互理解を深め、民間の文化交流の促進を図ることを目的としている。7日から一般公開が始まり、17日まで開催される。(記者/楊林)
●中国の年間宅配便取扱件数、初めて1千億件突破 8年連続世界一
(中国年処理宅配便数量首次突破1千億件 8年連続世界第一) 新華社 2021/12/7
【新華社北京12月8日】中国国家郵政局の宅配便ビッグデータプラットフォームのリアルタイムモニタリングデータによると、2021年の中国の年間宅配便取扱件数が初めて1千億件を突破した。中国の年間宅配便取扱件数は8年連続で世界一となっており、1日当たりのサービス利用者数は延べ7億人近くに達している。
●中日両国の「敦煌協力」、コロナ後に再開へ
(中日両国「敦煌合作」、朝着新冠後再開) 新華社 2021/12/7
【新華社蘭州12月7日】中国の敦煌研究院と日本の東京芸術大学は6日午後、オンラインで交流イベントを開いた。双方は、敦煌文化財保護研究分野で30数年にわたる中日両国の協力を振り返り、共同宣言を発表した。
イベントに参加した双方の専門家や学者は、芸術や文化財保護などのテーマを巡り討論を行った。共同宣言によると、双方は新型コロナウイルスの終息後に交流協力を再開するとしており、学術活動や展覧会を共同で実施するほか、人材育成でも連携を続ける。
敦煌研究院の蘇伯民(そ・はくみん)院長によると、双方は1980年代以降、敦煌学や美術模写研究、石窟考古学、文化財保護などで多くの協力を行ってきた。東京芸大で1~3年間の研修を受けた同研究院の研究者は30数年余りで50人を超え、帰国後は学術面の中堅メンバーとなっている。東京芸大からも100人近い大学生が敦煌を訪れて研修を受けた。
蘇氏は「東京芸大との協力は、敦煌研究院の多くの国際協力の中で持続時間が最も長く、育成人材が最も多く、最も成功した手本の一つになっている。双方の協力は中日両国の文化交流に積極的に貢献した」と述べた。
東京芸大の沢和樹学長は、双方の研究者や教員、学生が新型コロナ終息後に交流協力を再開し、人類の文化財を共同で保護し、発揚していくことに期待を示した。
シルクロードの要衝、敦煌は多元的な文明が合流する地にある。敦煌文化財の展覧会は1950年代から海外で開催されており、中国と外国の文化交流の最前線を担ってきた。敦煌芸術展覧会はこれまでに約20カ国・地域で開かれている。
(記者/張玉潔)
●山東省で世界最古の茶葉遺物が発見
(山東省発見世界最古茶葉遺物) 人民網日本語版 2021/12/7
山東大学考古チームはこのほど「山東鄒城邾国故城西崗墓地1号戦国墓茶葉遺物分析」報告書を発表した。その中で、山東省済寧市鄒城市邾国故城西崗墓地1号戦国墓に副葬された原始的な磁器製の碗から見つかった茶葉サンプルが淹れた後の茶殻であり、現在まで知られている世界最古の茶葉遺物であると正式発表した。人民日報海外版が伝えた。
山東大学歴史文化学院の王青教授が率いる邾国故城遺跡考古学チームは2018年8月から12月にかけて、西崗墓地1号墓の発掘調査を行った。発掘隊の隊員は墓室の器物箱内に置かれていた副葬品を整理する際、番号「M1:7」の口が下になっている原始的な磁器製の碗を慎重に取り出した。碗本体とその内部に入っていた土を分離させたところ、その頂部に茎や葉っぱ状のような植物の残留物が出ていた。考古調査隊はすぐに、重要な炭化残留物の可能性があると意識した。
「光明日報」の報道によると、研究チームは赤外線分光法(FTIR)、ガスクロマトグラフィー質量分析法(GC/MS)、トリハロメタン・熱分解ガスクロマトグラフィー質量分析法(THM-Py-GC/MS)などの技術を利用し、淹れる前の茶葉、淹れた後の茶殻、西崗M1サンプルの検査・分析を行い、その性質を確認した。総合的な分析により、邾国故城西崗墓地1号戦国墓に副葬された原始的な磁器製の碗から出土した茶葉サンプルが、古代人が淹れた後に残った茶殻であることを確認できた。
これまで年代の最も古かった茶葉実物は、前漢景帝陽陵から出土したものだった。邾国故城の今回の発見は、茶文化の起源に関する実物の証拠を、戦国時代早期の早い段階、つまり紀元前453年から410年まで遡らせた。これは前漢景帝陽陵から見つかったものよりも300年以上早い。(編集YF)
●ウルトラマンなど日本アニメ・漫画のヒーロー「魂」巡回展スタート 上海
(奥特曼日本動漫・漫画的英雄們「魂」巡回展開始 上海) 人民網日本語版 2021/12/6
上海市閔行区にあるショッピング施設「竜湖宝山天街」で12月4日、ウルトラマンを筆頭に、仮面ライダーや新世紀エヴァンゲリオンなど日本のアニメ・漫画の人気キャラクターが大集合するヒーロー「魂」巡回展が上海を皮切りにスタートした。「ウルトラマン」特撮班の日本人メインキャストも、スクリーンを通じてリモートの祝賀メッセージを届け、会場に駆け付けたコスプレイヤーたちは、巨大スクリーンを通じて、ちょっとした「ミニ舞台劇」を披露してみせた。同イベントでは、中国で初となる、ウルトラマントリガーや仮面ライダーリバイ&バイスの等身大モデルの立像(S.H.Figuarts)が設置された。S.H.Figuartsとは、株式会社バンダイが2008年に設立した一連のアクションフィギュアブランドだ。また、会場には、「ウルトラマンティガ」特設ステージや「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」に登場する「ウルトラ100大怪獣」の戦闘シーンの特設ステージが設けられた。商業施設正面玄関前の広場に設けられた高さ5メートルの巨大ウルトラマンの対戦オブジェには、多くの観光客が記念撮影や自撮り目当てに詰めかけていた。
●長沙にある「最も美しい水上遊歩道」のメタセコイアが黄金色に
(長沙「最美水上歩游道」的水杉成金黄色) 人民網日本語版 2021/12/4
湖南省長沙市にある湖南烈士公園の湖の上に作られた遊歩道ではメタセコイアが黄金色に染まり、一年で最も美しい時期を迎えている。中国新聞社が報じた。
「最も美しい水上遊歩道」は、冬のやさしい夕日に照らされて美しい景色を織りなし、多くの観光客が訪れる。
(編集KN)
@ 写真は絵に描いたような絶景となった水上遊歩道。撮影:楊華峰
●色付くメタセコイア並木、茶褐色のトンネル「素晴らしい」 滋賀・高島
(色染水杉街道樹 棕色隧道成美景 滋賀県・高島) 京都新聞 2021/12/5
滋賀県高島市マキノ町のメタセコイア並木が紅葉し、見頃を迎えている。道路の両脇に植えられた巨木からせり出した枝が作り出す茶褐色のトンネルが、大勢の観光客を楽しませている。
同町の農業公園「マキノピックランド」近くの県道沿いに、延長2・4キロにわたって500本が並ぶ。びわ湖高島観光協会によると、今年は台風などの影響もなく、葉の量は多いという。
11月下旬から一気に色付き始めたといい、訪れた人たちは付近を散策したり、写真に収めるなど思い思いに楽しんでいた。大阪府枚方市の男性(85)は「紅葉が道路を覆う光景は他になく、素晴らしい」と話した。見頃は10日ごろまでという。
@ 鮮やかな茶褐色に色付き、せり出した枝のトンネルができたメタセコイア並木(2日午後0時40分、高島市マキノ町)
●ライブコマーススタートと同時に完売!在中国外国大使が中国の消費能力に驚嘆
(直播開始同時銷售一空!駐中国外国大使驚嘆中国的消費能力)
人民網日本語版 2021/12/5
在中国外国大使のライブコマースが最近、大盛況となり大きな話題となっている。在中国ルワンダ大使が販売した500キロ以上のコーヒー豆や在中国スリランカ大使がPRしたセイロン紅茶は、「5、4、3、2、1」というカウントダウンが終わった瞬間に売り切れるほどの人気ぶりとなった。中国市場の巨大な消費能力に外国の人々は驚きを隠さない。
昨年以降、ライブコマースを活用して自国の特産品を販売する在中国外国大使が増加している。
そのような大使らは、最初はドキドキしながら好奇心から始めるものの、すぐに「ライブコマース」に夢中になって、熱意にみなぎるようになり、自国の商品の「広報担当者」として、自国と中国の消費者の距離を縮め、自国の商品に巨大な商機をもたらしている。
ルワンダでは、30人に1人がコーヒー栽培で生計を立てており、農業がルワンダの国内総生産(GDP)の3分の1を占めている。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響でルワンダのコーヒー豆などの農産品の販売が低迷している。
そんな中、自国の農民をサポートするべく、James Kimonyo在中国ルワンダ大使はライブコマースにチャレンジ。スタートしてトークが本題に入る前にコーヒー豆500キロ以上が売り切れた。
今、JamesKimonyoは既に「アルバイト」でライブコマースをするようになっており、一瞬で商品が売り切れる「快感」を楽しんでいる。
3秒で完売してライブコマース終了
パリサ・コホナ在中国スリランカ大使は中国国際輸入博覧会開催期間中、自国のセイロン紅茶やゴールデンココヤシといったたくさんの商品をPRする準備を整え、ライブコマースを始めると、まだ何も始めていない間に3秒で完売。椅子も温まっていない間にライブコマースは終了となった。
大使らがライブコマースでPRすると「秒殺」で完売する盛況ぶりに、世界は中国市場の消費の高度化の巨大なポテンシャルを肌で感じるようになっている。海外のたくさんの高品質の商品やサービスが中国の消費の高度化のニーズを満たすほか、中国消費市場の成長のポテンシャルを掘り起こしている。
ライブコマースやECは現在、革新的なビジネススタイルとして、中国では爆発的成長を遂げており、その販売規模がオンライン販売に占める割合は急上昇している。
5Gやスマート物流、ビッグデータなどの登場により、新プラットホーム、新業態、新スタイルが誕生し、中国の消費主導の成長に強固な下支えを提供すると同時に、世界経済の回復に強力な原動力を注入している。
今年、中国が世界貿易機関(WTO)に加盟して20周年を迎えた。中国は今、「世界の工場」と「世界の市場」という二つ役割を担うようになっており、輸入商品・サービスの規模は毎年約2兆5000億ドル(1ドルは約112.70円)に達し、10年連続で世界経済成長への寄与率トップの座を保っている。
在中国外国大使のライブコマースという小さな窓口を通して、世界は中国市場のポテンシャルと活力を目にし、中国人のオープンな人となりを垣間見、生き生きとしていて立体的な、魅力ある中国を知るようになっている。(編集KN)
●22年アジア大会開催の浙江省、東京スカイツリーで企画展
(22年挙行亜洲大会的浙江省、在東京天空樹挙辨策画展) 新華社 2021/12/3
【新華社東京12月3日】東京都墨田区の東京スカイツリーで11月30日、中国の浙江省文化・観光庁が主催する特別企画展「詩と画の浙江へ、アジア競技大会に喝采を」の開幕式典が行われた。
式典では、同庁の褚子育(ちょ・しいく)庁長と在日本中国大使館の石永菁(せき・えいせい)公使参事官がビデオメッセージであいさつしたほか、日本の松下新平参議院議員、日本アジア共同体文化協力機構の小松道彦理事、日本華人文聯の晋鴎(しん・おう)主席が会場で祝辞を述べた。日中協会の瀬野清水理事長や日中友好協会の永田哲二常務理事らが来賓として出席した。
企画展では2022年に同省でアジア競技大会が開催されることにちなみ、省内の文化・観光資源を展示。伝統スポーツにまつわる展示物や無形文化遺産なども紹介している。(記者/馮源)
●海南省が外資系企業の人気投資先になった理由とは?
(海南省成為外企業人気投資地的理由是?) 人民網日本語版 2021/12/2
JCCB:中国へ投資や進出を考えている日本の関係社(者)へ
最新のデータによると、2021年1-10月に海南省で新たに設立された外資系企業は前年同期比153.69%増の1649社に上り、実行ベース外資導入額は同414.1%増の29億4600万ドル(1ドルは約113.4円)に上り、増加率は全国トップだった。海南が外資系企業の人気投資先になったのはなぜだろうか。「経済日報」が伝えた。
同省海口市国興大道に位置するグローバル貿易の窓は、海南省の「百国千企業」計画の初の実施地点であり、昨年に「海南自由貿易港建設総合プラン」が発表されてから、入居する企業が急速に増加した。現在は韓国、シンガポール、日本など35の国と地域の企業が入居し、貿易、観光、消費、文化などの分野で投資が行われている。
海南に外資が持続的に流入していることは、海南のビジネス環境が改善を続けていることやサービス水準が向上を続けていることと切り離せない。
11月1日、「海南自由貿易港ビジネス環境最適化条例」が正式に施行された。国際化したビジネス環境の構築に関して、同条例は、「海南は世界と中国のビジネス環境評価指標システムを目指して、海南自由貿易港ビジネス環境評価指標システムを制定・実施する」と打ち出した。
これに先だって、海南は国際的な開放協力の推進をさらに加速し、ビジネス環境の最適化を続けるために、国際投資の「単一窓口」を設立し、投資前、投資中、投資後の全チェーンにわたるサービスを統合し、「1ネットワーク全手続き」や審査認可権限の委譲などの「放管服改革」(行政のスリム化と権限委譲、緩和と管理の結合、サービスの最適化)を推進し、投資家にワンストップ式で全プロセスをカバーする「セット方式」の政務サービスと「バトラー式」の生活サービスを提供している。また企業誘致と資本導入のための「プロジェクトバンク」と「資源バンク」も設立し、投資主体が海南を理解し、投資チャンスの情報を得るためのワンストップ式窓口サービスを提供している。
また海南は外資系企業が調印したプロジェクト建設の実施を推進するため、省の指導者が関わる重点プロジェクトメカニズム、重点企業サービス作業メカニズムを打ち立て、重点外資系企業の登録グリーンルートを開設し、グローバル企業誘致サービスのホットラインを開通した。
これに先だって発表された「第14次五カ年計画の外資利用発展計画」は、「これから高水準の対外開放をさらに推進し、プラットフォームの開放機能を強化し、海南自由貿易港の建設を支援する」と指摘した。海南省党委員会全面深化改革委員会弁公室の李宇飛副室長は、「新たな発展構造において、海南自由貿易港は新時代の中国の対外開放の鮮明な旗印と重要な開放の扉として、より高い水準の開放型経済体制の構築を加速させ、国内と海外に向けた開放の新たな可能性を切り開く。海南自由貿易港は今、国内と国際的な2つの循環『双循環』の重要な交差ポイントになるために努力を重ねている」と述べた。(編集KS)
●2021中日友好未来医学シンポジウムがオンライン開催
(2021中日友好未来医学研討会線上召開) 人民網日本語版 2021/12/2
JCCB:中日交流 医学分野
中国人民対外友好協会は1日、日本中国文化交流協会、日本未来医学研究会、清華大学出版社と協力し、2021中日友好未来医学シンポジウムをオンライン開催した。中国人民対外友好協会副会長の姜江氏、中国工程院院士で北京清華長庚病院院長の董家鴻氏、日本未来医学研究会会長の清水達也氏、日本中国文化交流協会専務理事の中野暁氏、日本経済新聞社編集委員兼上級論説委員の大林尚氏及び中日両国の医学界専門家、経営者の代表者ら120人がオンラインで出席した。双方は「スマート化を推進、未来を共に創造」をテーマに、科学技術による医療の変革やヘルスケアなどの話題をめぐり友好交流を深めた。人民網が伝えた。
姜副会長は、「新型コロナウイルス感染症が昨年より世界で猛威を振るっており、現在まで500万人以上の尊い命を奪っている。我々はこれを受け、命と健康の重要性をより深く認識し、人類が苦楽を共にする運命共同体であることを認識した。団結・協力、共同発展、健康の共有は、人類全体の普遍的な願い、美しい憧れだ。現在は情報技術が目覚ましく発展しており、社会各分野の情報化、デジタル化、ネットワーク化、スマート化が進化し続けている。全面的に人類の生産と生活に溶け込みつつあり、時代の発展の流れをけん引するとともに、人類の命と健康の安全の保障に新たなチャンスをもたらし、新たな原動力を注いでいる」と述べた。
清水会長もあいさつの中で、「日本未来医学研究会は新型医療と先端医学の関連分野の学術研究、規則体系の構築、技術開発、社会への普及に積極的に取り組んできた。医工融合、産学融合を推進し、未来の医学の発展を促進してきた。引き続き中国側と関連分野の友好交流及び実務協力を強化し、共に両国の医療・ヘルスケア事業の発展を推進することに期待している」と述べた。
董院長と大林上級論説委員はそれぞれ「地域スマートヘルスケア・医療体制」「デジタルで変革する医療」と題した基調演説を行った。中日の経営者の代表者はそれぞれ発言・交流し、5Gや人工知能などの新技術の応用、オンライン診療、医療機器の研究開発などの話題をめぐり深い交流と議論を行った。
双方は、中日両国は医療・ヘルスケアや科学技術イノベーションなどで大きな潜在力を秘めており、見通しが明るいとの見方で一致した。そして今回のシンポジウムと来年の中日国交正常化50周年を契機とし、交流をさらに強化し友好を深め、協力とウィンウィンと共同発展を実現し、共に両国の人々に幸せをもたらしたいとした。(編集YF)
●中国人若年層、酒類購入時に最も重視するポイントは「商品の見た目」
(中国年軽人、酒類購入時最重視的是「商品的外観」) Jetro ビジネス短信 2021/12/2
JCCB:中国へ日本酒を売り込む日本の関係社(者)へ
ジェトロは、2010年から日本産酒類の輸入販売を行う大連滴水貿易の常松総経理に、新型コロナウイルス感染終息後の市場の変化や同社の調達戦略などについて話を聞いた(11月26日)。同社は、日本酒とリキュールを中心に取り扱っており、主要販売ルートは、中国・東北3省(遼寧省、吉林省、黒龍江省)と内陸部の2級都市以下の日本料理店、スーパーマーケット、電子商取引(EC)サイトなどだ。
(問)新型コロナウイルス感染拡大による事業への影響は。
(答)日本産酒類の売り上げは2019年までは順調に伸び、2010年の10万元(約180万円、1元=約18円)から、2019年は240万元までに拡大した。2020年と2021年の売り上げは2019年と同水準を維持している。
販売ルート別の売り上げについては、日本料理店は減少、スーパーは横ばい、ECは拡大傾向にあり、足元においてはECの売り上げが全体の約5割を占めている。日本料理店など日本人を主要ターゲットとする店舗では、日本人出張者や観光客の減少に伴い、販売が減少している。ECは今後も伸びる可能性が高いルートだ。主要ターゲットは若年層で、若年層向けの商品選定が重要となっている。
(問)日本酒に対する中国人若年層の嗜好(しこう)の特徴は。
(答)個人差はあると思うが、パッケージなど商品の見た目が購入時の最も重要なポイントといえる。その他の点では、話題性、味、価格が重視される。中国で日本酒を取り扱うスーパーの売り場に行くと、大同小異で地味なパッケージの商品が多く、すぐに目を引くものが少ない。そのため、シンプルすぎず、日本風の要素や、中国人でも分かりやすい漢字を使用するなどの工夫をするとよいだろう。また、和紙のラベルを使用すると、日本のイメージを表現できる。話題性とは、消費者を引き付けられる、商品やブランドにまつわる内容を指し、販売時に面白いストーリー性を導入すると宣伝しやすい。
また、新型コロナウイルス感染拡大以降、日本への渡航が困難となり、小紅書(RED)やTikTokなどのSNSを通じて日本商品の知識を得る若年層が増加している。それまで特に売れていなかった商品がSNSにより急に爆発的に売れたケースもあり、SNSを活用した宣伝が重要だ。
(問)「新型コロナ禍」における日本企業との取引の課題は。
(答)直接かつ即時に商品に触れることができないことが最大の課題だ。オンライン商談を通じて取引価格などの諸条件が合う商品に関しては、日本からサンプルを送ってもらうが、写真と実際に見た印象が異なることや、味が期待値を下回ることがある。また、サンプルの輸送に時間がかかり、新型コロナウイルス感染拡大前に比べて商談が長引くことも課題だ。
(問)貴社の今後の調達戦略は。
(答)日本酒とリキュールを中心に、若年層向けの商品の選定や市場開拓を強化していきたい。若年層の特徴は新鮮さを求める点であり、供給側も絶えず新しい商品を探さなければならない。日本では中小企業でも数百年の歴史を誇る企業が多く、今後も中小企業との取引を重視していきたい。
一方、これまで数多くの中小企業と商談をしてきたが、中国人消費者の嗜好に合わせて柔軟に商品開発ができる企業は少なかった。また、中国で幅広く認知されていない商品については、当社とともに、中国でのプロモーション活動を頻繁に行う必要がある。中国市場の開拓に積極的な日本企業との連携を希望している。(呉冬梅)
●世界で最も生活費が高い都市にテルアビブ 大阪10位
(世界上生活費最高城市為特拉維夫 大阪第10位) AFPBB News 2021/12/1
【12月1日 AFP=時事】英誌エコノミスト(Economist)の調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が1日に発表した「世界の生活費が高い都市ランキング」2021年度版で、イスラエルのテルアビブが1位になった。世界中でインフレが進み、生活費が高騰している。
ランキングは、世界173都市の商品やサービスの価格を米ドルに換算した上で指数化した。
前回5位だったテルアビブが初めて1位になった要因には、通貨シェケルが対米ドルで上昇したことや、輸送費や食料価格の上昇などが挙げられる。
ランキングは以下の通り。
1位:テルアビブ(イスラエル)
2位:パリ(フランス) 2位:シンガポール 4位:チューリヒ(スイス) 5位:香港(中国) 6位:ニューヨーク(米国) 7位:ジュネーブ(スイス) 8位:コペンハーゲン(デンマーク) 9位:ロサンゼルス(米国) 10位:大阪(日本)
【翻訳編集】AFPBB News
●新語・流行語も大谷翔平 大賞に「リアル二刀流/ショータイム」
(日本新語・流行語 棒球選手大谷翔平 獲大奨「Real 二刀流/ShowTime」) 毎日新聞 2021/12/1
今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンが1日発表され、年間大賞には米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手の投打「二刀流」での活躍をたたえる「リアル二刀流/ショータイム」が輝いた。
東京オリンピック・パラリンピック関連が多く選ばれた。スケートボードなどの解説で使われた表現「ゴン攻め/ビッタビタ」、ボッチャ個人の金メダリスト、杉村英孝選手の得意技「スギムライジング」、国際オリンピック委員会のバッハ会長を皮肉った「ぼったくり男爵」が入賞した。大会組織委員会の森喜朗会長(当時)の女性蔑視発言を契機に話題となった「ジェンダー平等」も選ばれた。
若者世代に関する言葉も複数選ばれた。動画投稿サイトにアップされたヒット曲「うっせぇわ」、自分で親を選べないことを表す「親ガチャ」、現在の10代~20代前半を示す「Z世代」がランクインした。
新型コロナウイルス関連では、人の流れを示す「人流」、無言で飲食する「黙食」がトップテンに入った。【井口慎太郎】
●砂漠に美しさ添える冬のラクダの影
(砂漠添美 冬影駱駝) 人民網日本語版 2021/12/1
冬が訪れ、内蒙古(内モンゴル)自治区鄂爾多斯(オルドス)市の庫布其(クブチ)砂漠には、雄壮で美しく、それでいて静謐とした風景が広がっている。そんな砂漠をラクダの隊列が美しい影を作りながら移動していた。新華網が伝えた。
(編集KM)
©新華社 11月29日、庫布其(クブチ)砂漠を進むラクダの隊列(ドローンによる撮影・王正)
●中国の5G端末ユーザー数が世界の8割超に
(中国的5G端末用戸数為全球的8成以上) 人民網日本語版 2021/11/30
5G信号でフルカバーされ、下り速度が最高1000Mbpsにのぼる。超高画質スマート観戦とフリーアングル動画技術により、ユーザーは5G携帯電話で試合観戦時のアングルを360度切り替えられるほか、VR(仮想現実)ヘッドセットによりその場にいるような感覚で中継を視聴できる。北京冬季五輪張家口競技エリアに足を踏み入れると、中国聯通が設置する300ヶ所の通信基地局と1万セット近くの室内分布システムが、間もなく訪れる冬季五輪にテクノロジーの力を添えている。人民日報が伝えた。
工業・情報化部(省)情報通信発展司の謝存司長は、「5Gの商用化以降、各地・各当局は設置先の計画、資源開放、電力使用の優遇などの面で力強くサポートしており、中国の5G発展は世界の先頭を走る大きな成果を上げた」と説明した。
5Gネットワークの建設とユーザー数が新たな段階に上がった。現在まで中国で設置済みの5G基地局数は115万ヶ所以上で、世界の70%以上を占めている。これは世界最大規模で技術が最先端の5Gスタンドアロンモード(SA)ネットワークだ。すべての地級市(省と県の中間にある行政単位)の市街地、97%以上の県の行政中心地の市街地、40%の郷・鎮の市街地が5Gネットワークでカバーされている。5G端末ユーザー数は4億5000万人で、世界の80%以上を占めている。
5G中核技術でリードを保っている。中国企業の5G標準に必要な特許件数、中国の国産ブランド5Gシステム設備の出荷台数、チップ設計能力などの面で世界をリードする優位性を持っている。中国の国内市場における第1-3四半期の5G携帯電話出荷台数は前年同期比70.4%増の1億8300万台で、同期の携帯電話出荷台数の73.8%を占めた。
5G応用に積極的な成果があった。全国の5G応用革新ケースは現在すでに1万件を超え、22の国民経済の重要業界を網羅している。うち工業製造、鉱業、港湾などの垂直業界の応用シーンにおける大規模な導入が加速し、「5G+インダストリアルインターネット」の建設中プロジェクトが1800件を超えている。5G空中教室、5Gバーチャル実験室、5Gスマートキャンパスなどの応用がある程度の規模になっている。600軒以上の三甲病院(中国で最高クラスの病院)が5G+救急、リモート診断、健康管理などの応用を展開している。AR(拡張現実)ガイド、4K/8Kライブ配信などの5G応用が、情報消費分野で急成長している。
工業・情報化部はこのほど通達した「第14次五カ年計画情報通信業界発展計画」の中で、「2025年までに1万人当たり5G基地局数を26ヶ所にし、都市部及び郷・鎮のフルカバー、行政村のほぼカバー、重点応用シーンの深いカバーの実現を目指す。うち行政村の5Gカバー率は80%にのぼる見通しで、高速でユビキタスの、集約接続した、スマートでグリーンな、安全で信頼できる新型デジタルインフラ体制をほぼ構築する」と打ち出した。(編集YF)
●中国市場の米企業を引き付ける魅力はどこ?
(中国市場吸引米企業的魅力何処?) 人民網日本語版 2021/11/29
米ブルームバーグ社はこのほど、「ビジネスは米国と中国の間の重要な『連結装置』だ。中国には4億人にも上る中間層の消費者がいて、鉄を吸い寄せる磁石のように強大な引き付ける力を備え、多くの米国企業はこのアジア国家の市場に吸い寄せられている」と報じた。人民日報海外版が伝えた。
ロイター通信が先に発表した年度調査によると、米企業の中国ビジネス環境に対する楽観ムードはすでに3年ぶりの最高水準を回復した。調査に回答した企業の77.9%が「これから5年間の中国事業の見通しに楽観的、またはやや楽観的な見方をしている」と答え、82.2%が「2021年度の売上高は昨年より増加する見込み」とした。
米中貿易全国委員会(USCBC)のクレイグ・アラン会長はこのほど、「中米の経済貿易関係は非常に重要であり、100万人を超える米国人が対中輸出に依存する企業に雇用されている。両国民はみな経済貿易と投資の往来を望んでおり、予測可能で繁栄した経済環境がもたらすメリットを享受したい考えで、より大きな安定性が両国企業と両国民により多くの機会をもたらすことを願っている」と述べた。
中国は2021年に世界貿易機関(WTO)に加盟して以来、常に公平・公正、平等・互恵の原則を堅持し、世界各国と良好な経済貿易協力を維持してきた。ここ数年は、自国経済の急速な発展に伴って、中国は国際貿易の中でますます重要な役割を果たし、ますます大きな力を発揮している。多くの国が中国と緊密な経済貿易の連携を保ち、中国を重要な貿易パートナーと見なし、中国市場に対して十分な信頼感を抱いている。米企業を含む数多くの外資系企業にとって、中国は公平、透明で予測可能な市場環境を備えており、極めて強く引きつける魅力を持つ人気の投資先だ。
中国市場の魅力は主に次の4点に由来する。
1つ目は極めて大きな消費のポテンシャルだ。中国国内には巨大な消費市場、質の高い消費ニーズがあり、多くの外資系企業が誘致され中国で発展を目指している。現在、中国は国内の大きな循環を主体としつつ、国内と国際的な2つの循環「双循環」が相互に促進し合う新たな発展構造の構築を加速させており、極めて大規模な市場の魅力がこれからさらに顕在化するだろう。
2つ目は整った産業チェーンだ。突然発生した新型コロナウイルス感染症に直面して、中国はタイミングをはかり情勢を判断し、挑戦に正面から向き合い、危機をチャンスに変え、経済構造を積極的に調整し、産業システムの構築を強化し、産業チェーンとサプライチェーンの改善を続け、自国のリスクを予防する能力と危機に対応する力を効果的に引き上げた。
3つ目は便利でスムーズな輸送ネットワークだ。ここ数年、中国は便利で迅速、高効率、スマート化された貨物輸送サービスシステムを徐々に構築し、世界トップ水準にある現代型物流技術が幅広く応用され、複合一貫輸送、非船舶運航業者、車両を持たない輸送業者といった貨物輸送の組織形態が急速に発展し、物流効率が大幅に向上し、貿易環境の改善、物流コストの引き下げに突出した貢献をした。
4つ目は安全な貿易環境だ。中国は感染症対策で重要な成果を収め、在中国企業に安心感を与えた。中国はセーフティバリアを構築して、在中国の外資系企業の資金や製品などが中国市場で最大限に、最も効率よく輸送されるようにした。
中国は巨大で、整った、便利で迅速、かつ安全な市場であり、多くの米国企業が誘致されて中国で発展を目指すようになり、中米経済貿易協力の1つの縮図となっている。2020年には感染症の影響でグローバル貿易が低迷したが、中米貿易は苦境の中で流れに逆らって上昇し、米ドル建てで計算すると8.3%増加した。このようにして経済貿易協力が双方に実質的なメリットをもたらした。(編集KS)
●黄鶴楼で美しい仙女たちによる「飛天ショー」 湖北省武漢
(黄鶴楼上美麗仙女「飛天秀」 湖北省武漢) 人民網日本語版 2021/11/29
ゆったりとした古典的なメロディーにのって艶やかに舞う「飛天の舞い」、琵琶を手に力強く伸びやかに舞う「反弾琵琶の舞い」、シルクの衣装で躍動的に舞う「飛天炎シルクの舞い」という趣が異なる3種類の舞いからなる「敦煌舞」が11月27日、「江南三大名楼」の一つとして名高い湖北省武漢市の黄鶴楼で披露された。11月26日から28日にかけて同省では第1回中国(武漢)文化観光博覧会が開催されている。甘粛省からは人気の文化観光をPRするため、チームが派遣されており、「飛天ショー」もその一環となっている。「敦煌舞」は、中国古典舞踊流派の一つで、代表作には舞踊劇「絲路花雨」や「大夢敦煌」、舞踊「飛天」や「千手観音」などがある。中国新聞網が伝えた。(編集KM)
© 11月27日、黄鶴楼をバックに舞う「美しい仙女」たち
(資料提供・甘粛省文化・観光庁)
●体験型で北京五輪PR=「希望と自信届ける」―駐日中国大使
(体験型北京奥運会PR=「傳達希望和自信届」―駐日中国大使)
時事通信社 2021/11/29
来年2~3月に行われる北京冬季五輪・パラリンピックを紹介し理解を広げようと在日中国大使館が主催する体験型の展示会が29日、東京都内で始まった。開幕式に出席した孔鉉佑駐日大使は「世界中に感動と勇気を与えた東京五輪のバトンを引き継ぎ、希望と自信を届ける決意だ」と大会成功に期待を寄せた。
大会会場で環境負荷の低いグリーンエネルギーが使用されることなどをアピールする展示に加え、仮想現実(VR)で会場の雰囲気を体験できるコーナーや、拡張現実(AR)を使った聖火トーチの撮影スポットなどが設けられた。展示会は12月5日まで。
© 時事通信 提供 撮影スポットでポーズを取る孔鉉佑駐日中国大使=29日午後、東京都港区
●国際見本市「華交会」、関連イベントをオンラインで開催 上海市
(国際展会「華交会」、線上挙行相関活動 上海市) 新華社 2021/11/29
【新華社上海11月29日】中国上海市商務委員会が主催する消費財の国際見本市、中国華東輸出入商品交易会(華交会)の関連イベント「海を渡る優品 オンラインで世界と出合う」が26日、上海市の国家会展中心(国家エキシビション・コンベンションセンター)で開催された。イベントはオンラインとオフラインを組み合わせた形式で行われ、中国の貿易企業がビデオ通話で海外バイヤーとやりとりした。
消費財や繊維、製造業などに携わる中国企業47社がコーヒーメーカー、玩具、衣料品など「メイド・イン・チャイナ」の商品を出品し、アメリカや日本、ドイツ、フランスなど20の国と地域からのバイヤーが参加した。インターネット端末の画面越しではあるものの、交易会は熱気に包まれ、多くの企業がバイヤーと良好な関係を築けたと語った。
華交会は1991年に始まった中国最大規模の地域的な輸出入交易会で、「貿易の風向計」と呼ばれている。新型コロナウイルスの影響で、ここ2年はオンライン開催に移行して参加企業にビジネスチャンスを提供している。
(記者/王婧媛、呉宇)
●野村HD「中国と日本の資本市場つなぐ民間の懸け橋役担う」
(野村HD「担当連接中日資本市場的民間橋梁」) 新華社 2021/11/25
【新華社上海11月25日】野村ホールディングス(HD)が過半出資する中国合弁証券会社、野村東方国際証券の開業2周年に先立ち、上海市でこのほど、第1回中日資本市場研究フォーラムが開かれた。
野村東方国際証券は、外資が過半出資する合弁証券会社の第1陣として設立が認められ、2019年12月に上海で開業。証券ブローカレッジ、証券投資コンサルティング、証券自己売買、証券資産管理のライセンスを取得し、主に資産管理業務を手掛けている。
中国と日本の合弁会社として、両国間の資本市場をつなぐ民間の懸け橋役を果たすという使命も担う。同社の孫冬青(そん・とうせい)総経理は「われわれは最も良いタイミングで、最も潜在力のある市場に参入した。このプラットフォームを通じて海外の資金を中国市場に徐々に引き込みたい」と語った。
野村ホールディングス中国委員会主席で野村資本市場研究所取締役社長の飯山俊康氏は「野村東方国際証券は中国資本市場の対外開放の直接的な産物。市場に力の及ぶ限りの貢献と還元をする必要がある」との考えを示した上で、フォーラム開催の目的について、中日両国の証券業界に実務分野での交流の場を提供するとともに、双方の資本市場間の経験の共有、特に野村グループの欧米や日本市場での成熟した経験を共有し、中国の資本市場に助言するためだと説明した。
ポストコロナ時代の世界の資産運用の新たなトレンドについて、野村アセットマネジメント香港董事長兼総経理の久保成策氏は①規模の拡大②オルタナティブ投資への資金流入③グローバルな分散投資-の3点を挙げた。同氏は、18年に中国の人民元建てA株がMSCI指数に採用されて以降、外国人の保有比率が拡大を続けていることから、世界の投資家による中国A株や債券への投資は今後も増えていくとの見方を示している。(記者/桑彤)
●ジェトロ、武漢市で初の日本酒商談会を開催
(日本JETRO在武漢市挙行首次日本酒洽談会) Jetro ビジネス短信 2021/11/25
ジェトロは11月17日、中国湖北省武漢市で日本酒などのPRや販路開拓を目的とした「武漢日本酒類プロモーション・商談会」を開催した。同市での日本酒をテーマとした商談会開催はジェトロとして初めて。商談会には、上海市など中国に拠点を置く日系企業や地方自治体事務所11社・団体が参加し、商品のPRセミナー、試飲会、商談が行われた。武漢市内の125の食品バイヤーや小売店、飲食店などが来場し、延べ157件の商談が行われた。また、中国国際貿易促進委員会(CCPIT)湖北省委員会の章梅美主任による基調講演や利き酒師による日本酒の基礎知識紹介セミナーが行われた。
章主任は基調講演で「2022年は中日国交正常化50周年の節目の年。さまざまな経済貿易促進活動を展開することで、湖北省と日本の友好協力を新たなレベルに引き上げていく。今回の商談会が両国の酒文化の交流のみならず、貿易協力の発展にもつながることに期待する」と述べた。
商談会に参加した日系企業からは「武漢市場では梅酒やリキュールなどの甘い酒や、飲みやすくさっぱりした味わいの日本酒に人気があることが分かった」「商談会には酒類の専門バイヤーが多く来場しており、質の高い商談ができた」といったコメントが聞かれた。
武漢市の2021年1~9月の社会消費品小売総額は、前年同期比14.7%増の4,577億9,300万元(約8兆2,403億円、1元=約18円)となり、同市統計局も「消費市場は持続的に回復している」と前向きな見方を示している。新型コロナウイルス感染拡大に伴う都市封鎖の影響から2020年に消費が大きく落ち込んだ同市では、消費クーポンを発行するなどの消費喚起策を相次いで発表している(2021年10月14日記事参照)。今後、政府の喚起策が下支えするかたちで、武漢の消費市場は回復から拡大局面に入ることが期待される。(片小田廣大)
●紅葉に魅了され写真撮影を楽しむ観光客 浙江省杭州
(游客入謎紅葉 尽享拍撮之楽 浙江省杭州) 人民網日本語版 2021/11/22
浙江省杭州市九渓村の中心部は九渓十八澗と呼ばれており、杭州西湖景勝地六和塔公園の付近に位置する。ここの景観は、渓流や茶畑、川からなり、さらには美しく色づいた紅葉が広がっている。晩秋の訪れとともに、互いに引き立て合う山と水に加え、紅葉がその美しさをさらに際立つものにし、見る者を思わず魅了するような秋の景色を作り出している。毎年、この時期になると、多くの観光客がこのネット人気スポットを訪れ、写真撮影を楽しんでいる。中国新聞網が報じた。
(編集KM)
●水面に映る対称の美しさ 紅葉などをライトアップ 京都・嵐山祐斎亭
(水面映対称 霓虹美紅葉 京都・嵐山祐斎亭) 毎日新聞 2021/11/22
京都・嵐山の染色工房「嵐山祐斎亭」(京都市右京区)で、秋のライトアップが行われている。水を張った観賞用テーブル「水鏡」に紅葉や桜などが映り込み、幻想的な光景が広がっている。
明治時代に建てられた築150年の木造建築で、約20年前に染色作家の奥田祐斎さん(71)が譲り受けた。元は料理旅館として使われ、作家の川端康成が小説「山の音」を執筆したことでも知られる。
水鏡は縦約1・5メートル、横約3メートル、水深約5センチ。近くの桂川の水面に映る風景からヒントを得て、今年10月に庭園内に設置した。
ライトアップは12月19日まで。詳しくは嵐山祐斎亭のホームページへ。
【山崎一輝】
©燃え立つように色づいた紅葉(撮影・張茵)
© 毎日新聞 提供 ライトアップされ、水鏡に映り込む嵐山祐斎亭の庭園=京都市右京区で、山崎一輝撮影
●中国の芸人、13段のテーブルに登る離れ業を披露
(中国藝人、亮相登髙13層台子) 新華社 2021/11/22
【新華社福州11月22日】中国福建省福安市賽岐鎮大象村でこのほど、伝統的な民俗行事「吊13楼」が多くの観衆を引き付けた。芸人が正方形のテーブル13卓を順に吊り上げ重ねた後、命綱なしで一段ずつ登っていく。同行事は福建省北東部、浙江省南部で雨乞いや祈願、厄除けなどの際に行われている。(記者/郭圻)
© 新華社
●製作から10年以上、「おくりびと」が中国で異例のヒット…コロナ禍で死生観に支持?
(製作了10年以上的「入殮師」在中国破例大受歓迎…因新冠支持其死生観?)
読売新聞 2021/11/22
亡くなった人の遺体を清め、棺に入れる納棺師を描き、米アカデミー賞外国語映画賞に輝いた映画「おくりびと」(滝田洋二郎監督)が中国で公開され、ヒットを記録している。日本公開は2008年。権利元の松竹の担当者は「新作ではないのにヒットするのは珍しい」と驚いている。
同作は、中国国内でテレビ放送や配信を通じて見られていたが、劇場公開は初めて。4K修復版として10月29日に全土で公開され、初週興行収入ランキング3位となった。中国での日本映画は、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」などのアニメ作品のほか、カンヌ国際映画祭最高賞に輝いた「万引き家族」がヒットしてきたが、製作後10年以上経過した作品のヒットは異例だという。
SNSを通じて評判が広まっており、松竹の担当者は「コロナ禍で、人の生死にかかわる作品の世界観が、文化を超えて中国の観客の心を打ったのでは」と話す。滝田監督は「時や国を越えてこの作品が多くの方に受け入れていただいたのであるならば、映画冥利(みょうり)監督冥利に尽きます」とコメントした。
●2021世界製造業大会が開幕 安徽省合肥市
(2021世界製造業大会開幕 安徽省合肥市) 新華社 2021/11/21
【新華社合肥11月21日】中国安徽省合肥市の合肥浜湖国際会展中心(国際エキシビション・コンベンションセンター)で19日、2021世界製造業大会が4日間の日程で開幕した。今回は展示面積が4万3千平方メートルで、総合展示エリアと専門展示エリアに分かれており、400社余りの企業が製造業の新モデルや新業態、新技術、新製品を展示する。
●2021中国5G+産業インターネット大会、武漢で開催
(2021中国5G+産業英特網大会在武漢挙行) 新華社 2021/11/20
【新華社武漢11月20日】中国湖北省武漢市の中国光谷科技会展中心で19日、「2021中国5G+産業インターネット大会」が始まった。同時開催の「5G+産業インターネット成果展」では、ネットワークやシーン、プラットフォーム、応用など多方面の技術成果が集中的に展示されている。会期は21日まで。
●広州モーターショーが開幕
(広州車展開幕) 新華社 2021/11/20
【新華社広州11月20日】中国広東省広州市で19日、広州国際汽車展覧会(広州モーターショー)が開幕した。国内外の多くの自動車メーカーや自動車部品メーカーが出展している。会期は28日まで。
●夜空に浮かぶ部分月食 上海天文館がライブ配信
(月食浮夜空 上海天文館直播) 新華社 2021/11/20
【新華社上海11月20日】月の一部が地球の影に入り、欠けたように見える「部分月食」が19日、複数の地域で観測された。中国上海市の上海天文館(上海科技館分館)では、同館の「望舒」天文台に設置されている天体望遠鏡で捉えた映像をカメラで撮影し、インターネットでライブ配信した。(記者/陳愛平)
© 新華社 19日、上海天文館の天体望遠鏡が捉えた、欠けたように見える月。(上海=新華社配信)
●充電1回で1000キロ走行、中国メーカーSUVなど初公開…広州モーターショー開幕
(充電1次走行1000km、中国廠家SUV首次公開…広州車展開幕)
読売新聞 2021/11/19
【広州=吉岡みゆき】国際自動車展示会「広州モーターショー」が19日、中国・広州で開幕した。電気自動車(EV)などの「新エネルギー車」の出展が約240台と前年の1・7倍に増え、1回の充電で走れる距離が1000キロ・メートル超のタイプも登場した。
中国のEVメーカー・広汽埃安(AION)は19日の発表会で、新型SUV「LXプラス」を初公開した。自社開発のリチウムイオン電池を搭載し、フル充電で1008キロ・メートル走行可能という。発売予定は2022年1月で、担当者は「高速道路を走って旅行に行く人にも安心して乗ってもらえる」とアピールした。
蔚来汽車(NIO)が出展した新型セダン「ET7」は、22年末に発売予定の新型電池を搭載すれば、1000キロ・メートル以上走行可能という。日系ではホンダが新型EVシリーズの「e:N(イーエヌ)SUV」の試作車を初公開した。
走行可能距離の長さは「電池切れ」の不安軽減につながるが、充電時間や価格、重量増などの課題も多い。LXプラスはフル充電に約12時間かかるといい、重量は2・7トン以上ある。ET7とともに、価格は非公表としている。
●「世界新三大夜景」に長崎市認定 モナコ、上海も 香港は5位
(日本長崎市・摩納哥・上海被認定為「世界新三大夜景」 香港第5)
人民網日本語版 2021/11/18
夜景を生かした観光について考える国際会議「世界夜景サミット」が19日、長崎市であり、長崎市とモナコ、上海が「世界新三大夜景」に認定された。初開催だった前回(2012年)のサミットでは長崎市とモナコ、香港が認定されたが、2回目となる今回、香港と上海が入れ替わった。
サミットは一般社団法人「夜景観光コンベンション・ビューロー」(東京)が主催し、国内や海外10カ国・地域の観光関係者ら約150人が出席。同ビューローが認定する 「夜景観光士」約6100人による投票の結果、1位がモナコ、2位が長崎市、3位が上海で、香港は5位だった。
国内では函館、香港、ナポリの3都市を俗に「世界三大夜景」と呼ぶことが多いが、根拠やいつごろから呼ばれるようになったかは不明という。
また、今回新たに夜景がきれいな名所やイベントなどを認定する「世界夜景遺産」が創設され、台湾ランタンフェスティバル▽ゲッレールトの丘(ハンガリー・ブダペスト)▽アユタヤのライトアップ遺跡群(タイ)――など海外の10カ所が認定された。【中山敦貴】
© 毎日新聞 提供 「世界新三大夜景」に認定された長崎市の夜景=長崎市の鍋冠山公園で2021年11月19日午後7時12分、中山敦貴撮影
●深圳グローバル投資促進プロモーション大会日本分大会、東京で開催
(深圳全球投資促進宣傳大会日本分会在東京挙行) 新華社 2021/11/18
【新華社東京11月18日】2021深圳グローバル投資促進プロモーション大会日本分大会が16日、東京の品川プリンスホテルで開催された。分大会は深圳市商務局と深圳市駐日経済貿易代表事務所が主催し、日本国際貿易促進協会が協賛。在日中国大使館経済商務処などが後援し、会場とオンラインを組み合わせた形式で開かれ、日本企業300社以上の代表者が参加した。
在日中国大使館の宋耀明(そう・ようめい)経済商務公使はオンラインによるあいさつで、2020年に経済特区設立40周年を迎え、中央は「深圳における中国の特色ある社会主義先行モデル区建設の総合改革試行実施方案(2020~25年)」を発表し、深圳市がより高い出発点に立ち、日本との協力モデルを革新するための政策支援を提供したと説明。今年9月6日に国務院が「前海深港現代サービス業協力区の改革開放の全面的深化方案」を発表し、前海協力区の範囲を大幅に拡大するとともに、深圳が日本との戦略的協力を積極的に強化するためのさらなる地域的保障を提供したと述べた。
深圳市商務局の簡政(かん・せい)副局長は、日本が先進的製造業やバイオ医薬品、新素材、新エネルギーなどの分野で独自の強みを持っており、深圳には産業発展に関するシステムが整っているため、人材や資本、イノベーション、市場などの面で、日本企業と優位性の相互補完や情報共有、協力ウィンウィンが必ず実現できると述べた。
日本国際貿易促進協会の笠井爚雄理事長は、深圳が中国の改革開放の先駆者として、経済特区の政策的優位性と世界の金融センターである香港に隣接する地の利から、日本を含む外資企業の主要な投資先になっていると指摘。深圳と日本の経済協力がより高いレベルへ発展することに期待を寄せた。
深圳市駐日経済貿易代表事務所の田常浩(でん・じょうこう)首席代表は深圳のビジネス環境について説明し、華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)の王剣峰(ジェフ・ワン)会長は「開放、協力、ウィンウィン」をテーマに講演した。
深圳グローバル投資促進プロモーション大会は同市商務局、同市政府新聞弁公室、同市人民政府外事弁公室が共催。深圳のハイレベルな対外開放性とトップレベルのビジネス環境を海外に集中的にアピールする重要なプラットフォームとなっている。
●天狗食月啦!一场近乎全食的月偏食19日登场
(天狗が月食いよ!ほぼ皆既月食19日登場) 光明网 2021/11/16
11月19日,一场月偏食将震撼登场。说它震撼,是因为它的食分(月球被食的程度)很大,几乎接近全食。就我国来说,本次月偏食于北京时间15时18分迎来初亏,17时03分食甚,18时47分复圆,历时3小时29分钟。
天文专家表示,除西部少部分地区外,我国大部分地区处于“带食月升”范围内,即月亮升出地平线时,月食已经开始了,能看到月食过程的后半部分。其中,东部地区,尤其是东北部地区,由于月亮升起较早,这里的人们可以看到月食的食甚阶段,届时,一轮“准红月亮”会高挂天空。
本次月食带覆盖了我国几乎所有人口密集的区域,同时又发生在日落时分,观测条件绝佳。如果天气晴好,希望大家都能走到户外,欣赏这难得的“天狗食月”奇景。
(记者周润健,海报制作:冯娟)
●11月19日午後6時2分ごろ「ほぼ皆既月食」 全国各地で観測好条件
(日本11月19日下午6時2分左右「接近全食的月偏食」 全国各地観測条件較好) 毎日新聞 2021/11/17
満月のほとんどが地球の影に隠れる部分月食が19日夕方、全国各地で見られる。月が地球の影に完全に隠れる「皆既月食」には至らないものの、月の約98%が欠けるため「ほぼ皆既月食」の状態になる。天気予報では関東以西の太平洋側を中心に晴れる見通しで、広い範囲で東の低い空に普段とは異なる月の姿を楽しめそうだ。
国立天文台によると、月は北日本を除いて一部が欠けた状態で空へ昇ってきて、全国で19日午後6時2分ごろ、月の直径の97・8%が欠けて「食」の最大となる。欠ける程度が大きいことを「深い」と表現し、今回は「たいへん深い部分月食」となる。午後7時47分に満月に戻るまで月食は続く。
皆既月食は今年5月26日に起こったが、日本の広い範囲で天候に恵まれず、北日本や沖縄などでしか見られなかった。気象庁によると、19日は北日本や沖縄、奄美で雲がかかるところが多くなるが、関東から九州にかけては日本海側を除き晴天が予想される。
皆既月食では月が赤黒い「赤銅色(しゃくどういろ)」に変わるが、国立天文台によると、部分月食では大気の状態によって見え方が大きく変わる。今回は赤銅色になるか、黒っぽくなるか、あるいはオレンジ色になるか、見え方は事前にはっきり分からないという。
国立天文台の山岡均・天文情報センター長は「空の低い場所で月食が起こるので、まず東に開けた場所で見ることが重要」とアドバイスしている。【池田知広】
*JCCB:19日皆既月食の日中報道
●5本の指で演じる伝統的な人形劇「布袋劇」 福建漳州市
(5指表演傳統劇「木偶布袋劇」 福建漳州市) 人民網日本語版 2021/11/17
福建省漳州市に伝わる人形劇「布袋劇」は、人形によるパフォーマンスと劇、人形の彫刻などを組み合わせた一種の総合的な伝統民俗芸術と言える。「布袋劇」の動きは細部にまでこだわりがあり、その生き生きとした動きは全て5本の指を使って表現される。そして人間の演者が演じるような節回しやセリフ、しぐさや立ち回りのほか、喜怒哀楽の感情を演じてみせるだけでなく、人間ではできない動作も演じることを可能にしており、極めて優れた技術と芸術、そして精巧な造形美と独特の雰囲気を備えた人形劇となっている。中国新聞網が伝えた。(編集TG)
*JCCB:中国文化 伝統芸術人形劇
© 人民網日本語版 福建漳州市に伝わる人形劇「布袋劇」(撮影・王東明)
●日中国交正常化50周年のロゴマーク…富士山と万里の長城かたどる
(日中邦交正常化50周年Logo…富士山和万里長城形像化) 読売新聞 2021/11/17
【北京=小川直樹】中国に進出する日本企業でつくる中国日本商会は17日、2022年の日中国交正常化50周年への祝意を示す記念ロゴマークを発表した。
日中両国の象徴である富士山と万里の長城をかたどったデザインで、公募で集まった162点の中から北京市のデザイナー肖忠橋さん(51)の作品を選んだ。肖さんは「中日両国が手を携えて未来に向かって共に前進する姿を表現した」と話した。
ロゴは日本企業がウェブサイトや名刺などで使うことを想定し、50周年のムード作りに役立てたいという。
*JCCB:日中国交正常化50周年ログ発表
© 読売新聞 日中国交正常化50周年の記念ロゴマークをデザインした肖忠橋さん
(17日、北京で)=小川直樹撮影
●在日本中国大使館が東京で「共に未来へ!北京2022冬季オリパラハウス」展示会
(在日中国大使館在東京挙行「共向未来!北京2022冬奥会」展会)
人民網日本語版 2021/11/16
約3ヶ月後の来年2月に北京2022年冬季オリンピック・パラリンピックが開幕する。在日本中国大使館では、北京冬季五輪への関心に応え、ウィンタースポーツの魅力をより多くの人々に感じてもらえるよう、今月29日から12月5日まで、東京中国文化センターで「共に未来へ!北京2022冬季オリパラハウス」展示会を開催する。
展示会では、2000日以上かけて行われた北京冬季五輪の準備の様子や主な見所、冬季五輪における中日協力などの「旬」な情報を、写真や映像を通じて見ることができる。また、VR(バーチャル・リアリティ)により近未来感あふれる大会会場を見学し、バーチャルカーリングやアイスホッケーなど人気種目をプロの指導のもとで体験することもできる。(編集KN)
*JCCB:北京冬季オリンピック前 在日中国大使館が東京で展示会
●「富岳」が4期連続4冠=スパコン計算速度ランキング
(日本「富岳」計算機4期連続4冠=超級計算機計算速度排行榜)
時事通信社 2021/11/16
理化学研究所は16日、理研や富士通などが運用するスーパーコンピューター「富岳」(神戸市)が、スパコンの計算速度を競う「TOP500」など四つの世界ランキングで、昨年6月から4期連続となる1位を獲得したと発表した。
1秒当たりの計算速度は、約44.2京(京は1兆の1万倍)回。TOP500のほか、産業利用や人工知能(AI)、ビッグデータ解析など用途別の計算速度ランキング3種でも、4期連続で世界一となった。
*JCCB:日本のスパコン「富岳」4期連続4冠
●伝統技法「刻瓷」が生み出す芸術作品 中国山東省
(傳統工藝「刻瓷」的藝術作品 中国山東省) 新華社 2021/11/16
【新華社棗荘11月16日】中国山東省棗荘(そうそう)市出身の胡安同(こ・あんどう)さん(55)は、家族の影響を受け、幼い頃から刻瓷(こくじ)を学び、複数の職人に師事しながら、腕を磨いてきた。
刻瓷は硬質材料の特製刃物を使って、磁器の表面にさまざまな図案を彫る伝統技法。胡さんは彫刻刀で少しずつ磁器に彫刻を施し、これまでに「清明上河図」「台児荘古城」などの刻瓷作品を千点以上制作してきた。
棗荘市の観光スポット、魯南水城で、観光客に伝統技法「刻瓷」について説明する胡安同さん(左端)。(10月21日撮影、棗荘=新華社配信/孫中喆)
*JCCB:中国伝統工芸と職人
© 新華社 10月24日撮影、棗荘=新華社配信/孫中喆
*左:アトリエで刻瓷作品「瑞雪兆豊年」を制作する胡安同さん
*右:アトリエで作品作りに励む胡安同さん
●上海日本商工クラブ企業代表団、海南省を視察
(上海日本商工倶楽部企業代表団視察海南省) 新華社 2021/11/15
【新華社海口11月15日】上海日本商工クラブ理事長で、三菱商事(中国)董事長兼総経理の中塚潤一郎氏率いる同クラブ企業代表団29人が、12日から中国海南省を訪れ、自由貿易港政策のメリットや投資機会について視察した。
中塚氏は、同省政府関係者と海南国際経済発展局との意見交換の中で、海南自由貿易港の成長機会に日本企業は強い関心を持っており、同クラブがプラットフォームとしての役割を積極的に果たし、日本企業に海南自由貿易港の建設状況や政策、機会を紹介することで、同省における日本企業の協力を促進していく考えを示した。
今回同省を訪れた代表団は20以上の企業や組織から成り、自動車、船舶、旅行、物流、通信、法務などの分野に携わる企業の幹部が参加した。
海南国際経済発展局は、海南自由貿易港の政策と立地の優位性、中国国際消費品博覧会の開催状況を詳細に説明し、代表団との協力を強化することで、日本企業の海南省へのさらなる投資と、第2回博覧会への積極的な参加に期待を示した。(記者/厳鈺景)
*JCCB:中国へ投資する新拠点 海南省 中国に進出しようとする日本企業へ
●中国のサービス貿易、持続的な急成長の三つの要因 商務部
(中国服務貿易、持続快速成長的三個要因 商務部) 新華社 2021/11/15
【新華社北京11月15日】中国商務部の束珏婷(そく・かくてい)報道官は先日の定例記者会見で、中国のサービス貿易が今年以降、急速な成長を維持している要因について次の3点を挙げた。
①一連の開放措置がサービス貿易の発展に新たな原動力をもたらした。商務部はサービス貿易イノベーション発展試行地区の全面的深化を着実に推進し、特色あるサービス輸出基地の質の高い発展を支える政策措置を次々と打ち出した。海南自由貿易港の越境サービス貿易ネガティブリストを制定し、自由貿易試験区の改革と革新を絶えず推進した。国際サービス貿易会や国際輸入博覧会などの国際的総合展示会も成功させた。これらの措置は優位性を持つサービスの輸出を強力に推進し、良質なサービスの輸入も拡大した。
②サービス業の安定的な回復がサービス貿易の発展を強力に支えた。第1~3四半期(1~9月)のサービス業の増加値(付加価値額)は前年同期比9.5%増、対国内総生産(GDP)比54.8%となり、サービス貿易の規模拡大と質的向上を力強く推し進めた。
③サービスのデジタル化がサービス貿易の発展の余地を広げた。デジタル経済と密接な関りを持つ知識集約型サービス貿易が第1~3四半期に急速に拡大。貿易額は13.3%増の1兆6900億元(1元=約18円)となり、サービス貿易総額に占める割合は44.7%と前年同期から0.7ポイント上昇した。
*JCCB:中国サービス貿易 持続的急成長の要因 サービス貿易で中国に進出しようとする
日本企業へ
© 新華社 7日、上海市で開かれた第4回中国国際輸入博覧会のサービス貿易展示エリアで
撮影した三井住友海上のブース。(上海=新華社記者/王翔)
●日本語の原郷は「中国東北部の農耕民」 国際研究チームが発表
(国際研究小組発表日語的原郷是「中国東北部的農耕民」)毎日新聞 2021/11/13
日本語の元となる言語を最初に話したのは、約9000年前に中国東北地方の西遼河(せいりょうが)流域に住んでいたキビ・アワ栽培の農耕民だったと、ドイツなどの国際研究チームが発表した。10日(日本時間11日)の英科学誌ネイチャーに掲載された。
日本語(琉球語を含む)、韓国語、モンゴル語、ツングース語、トルコ語などユーラシア大陸に広範に広がるトランスユーラシア語の起源と拡散はアジア先史学で大きな論争になっている。今回の発表は、その起源を解明するとともに、この言語の拡散を農耕が担っていたとする画期的新説として注目される。
研究チームはドイツのマックス・プランク人類史科学研究所を中心に、日本、中国、韓国、ロシア、米国などの言語学者、考古学者、人類学(遺伝学)者で構成。98言語の農業に関連した語彙(ごい)や古人骨のDNA解析、考古学のデータベースという各学問分野の膨大な資料を組み合わせることにより、従来なかった精度と信頼度でトランスユーラシア言語の共通の祖先の居住地や分散ルート、時期を分析した。
その結果、この共通の祖先は約9000年前(日本列島は縄文時代早期)、中国東北部、瀋陽の北方を流れる西遼河流域に住んでいたキビ・アワ農耕民と判明。その後、数千年かけて北方や東方のアムール地方や沿海州、南方の中国・遼東半島や朝鮮半島など周辺に移住し、農耕の普及とともに言語も拡散した。朝鮮半島では農作物にイネとムギも加わった。日本列島へは約3000年前、「日琉(にちりゅう)語族」として、水田稲作農耕を伴って朝鮮半島から九州北部に到達したと結論づけた。
研究チームの一人、同研究所のマーク・ハドソン博士(考古学)によると、日本列島では、新たに入ってきた言語が先住者である縄文人の言語に置き換わり、古い言語はアイヌ語となって孤立して残ったという。
一方、沖縄は本土とは異なるユニークな経緯をたどったようだ。沖縄県・宮古島の長墓遺跡から出土した人骨の分析などの結果、11世紀ごろに始まるグスク時代に九州から多くの本土日本人が農耕と琉球語を持って移住し、それ以前の言語と置き換わったと推定できるという。
このほか、縄文人と共通のDNAを持つ人骨が朝鮮半島で見つかるといった成果もあり、今回の研究は多方面から日本列島文化の成立史に影響を与えそうだ。
共著者の一人で、農耕の伝播(でんぱ)に詳しい高宮広土・鹿児島大教授(先史人類学)は「中国の東北地域からユーラシアの各地域に農耕が広がり、元々の日本語を話している人たちも農耕を伴って九州に入ってきたと、今回示された。国際的で学際的なメンバーがそろっている研究で、言語、考古、遺伝学ともに同じ方向を向く結果になった。かなりしっかりしたデータが得られていると思う」と話す。
研究チームのリーダーでマックス・プランク人類史科学研究所のマーティン・ロッベエツ教授(言語学)は「自分の言語や文化のルーツが現在の国境を越えていることを受け入れるには、ある種のアイデンティティーの方向転換が必要になるかもしれない。それは必ずしも簡単なステップではない」としながら、「人類史の科学は、すべての言語、文化、および人々の歴史に長期間の相互作用と混合があったことを示している」と、幅広い視野から研究の現代的意義を語っている。【伊藤和史】
*JCCB:中日文化交流 日本語のルーツは中国東北部にある
●「ダブル11」当日の宅配便6.96億件で新記録
(「双11」当天的快逓6.96億件創新記録) 人民網日本語版 2021/11/13
中国国家郵政局がモニタリングしたデータによると、11月1-11日に、全国の郵便局と宅配便企業が処理した「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)とプレセールで購入された商品の宅配便は、前年同期比20%以上増の47億7600万件に達した。そのうち11日当日の処理件数は6億9600万件で、安定した増加傾向を示し、今年も過去最高を更新した。
今期の配達業務の繁忙期は11月初旬から2022年の春節(旧正月、2022年は2月1日)まで、計92日間続く。
今年のECキャンペーンのモデル・リズムには変化が生じ、ピークが従来の「シングルピーク」(11月11日当日のみ)から「ダブルピーク」(プレセールが始まった11月1日と11月11日の両日)に変わり、セール期間全体の宅配便業務量がある程度分散され、11日当日の業務量の増加ペースはそれほど突出したものにはならなかった。とはいえ1-11日の業務量は同20%以上増加した。中国新聞網が伝えた。(編集KS)
*JCCB:中国恒例のダブル11 ネット通販セールイベント 今年宅急便件数新記録
●中国「独身の日」取引額、2社で16兆円に迫る…今年は3週間開催
(中国「単身日」交易額、2家公司迫近16兆日元…今年挙行3周星期)
毎日新聞 2021/11/12
【北京=小川直樹】中国インターネット通販最大手のアリババ集団は12日、中国で「独身の日」と呼ばれる11日まで開かれた値引きセールの取引総額が、5403億元(約9兆6000億円)だったと発表した。業界2位の京東集団(JDドットコム)は3491億元(約6兆2000億円)で、大手2社のセール期間中の取引総額は16兆円に迫った。
以前のセールは11月11日だけのイベントだったが、今年は10月20日から予約販売を始め、約3週間にわたって開かれた。日付に1が四つ並ぶことから中国で「双11」(ダブルイレブン)と呼ばれる。
IT企業への統制が強まる中、アリババは恒例の取引総額の速報を見送るなどPRを抑制した。格差縮小などを目指す習近平(シージンピン)政権のスローガン「共同富裕」を前面に打ち出すなど、政治への配慮が目立ったものの、商戦自体は好調だった。
*JCCB:中国恒例のダブル11 ネット通販セールイベント 取引額新記録
●空飛ぶ円盤のような雲出現 北京市
(空中出現如飛盤状的雲層 北京市) 新華社 2021/11/12
【新華社北京11月12日】中国北京市の上空に12日朝、巨大な空飛ぶ円盤のような雲が出現した。北京気象局によると、これはレンズ雲という高積雲の一種で、上昇気流と下降気流が相互に影響して形成される。
*JCCB:自然のめぐみ 珍百景
© 新華社 12日 左から右
*北京市の上空に現れた空飛ぶ円盤のような雲。(北京=新華社記者/薛臣)
*北京市の上空に現れた空飛ぶ円盤のような雲。(北京=新華社配信/杜賀裕)
*北京市の上空に現れた空飛ぶ円盤のような雲。(北京=新華社記者/薛臣)
●日本最古の花展「池坊全国華道展」和と美テーマに
(日本最古老的花展「池坊全国華道展」以「和」与「美」為主題)
産経新聞 2021/11/11
江戸時代前期から続く日本最古の花展「旧七夕会 池坊全国華道展」が10日、池坊会館(京都市中京区)で始まった。テーマは「和と美」。15日までの期間中、池坊専永家元や専好次期家元の作品を含む約850点が出展されている。
今年は、いけばな発祥の地・六角堂(同区)を建立した聖徳太子が亡くなって1400年にあたるとされ、ゆかりの彫像や文献を集めた特別展を同時開催。普段は六角堂に安置されている室町時代作の「聖徳太子二歳像」や、大正~昭和時代に太子の姿を描いた掛け軸など約60点を間近で見ることができる。
掛け軸に描かれた太子の姿は時代によってイメージが異なり、大正~昭和のものは旧1万円札に使われていた太子像に似た図柄となっている。
入場料1千円(高校生以下は無料)。問合せは池坊華道会(075・231・4922)。(秋山紀浩)
*JCCB:日本の文化 花道 最古の華道展
© 産経新聞 京都市中京区
左:全国の華道家の作品が並べられた会場
右:聖徳太子の掛け軸。秋を代表するスイセンが生けられ、太子といけばなの縁が表現
されている
●中国のイノベーション投資、20年は引き続き増加
(中国的創新投資、20年継続増加) 新華社 2021/11/11
【新華社北京11月11日】中国国家統計局社会・科学技術・文化産業統計司はこのほど、2020年の中国イノベーション指数を発表した。同司の李胤(り・いん)首席統計師は、同指数について説明。イノベーション投資指数は前年比5.4%上昇の209.7で、上昇幅は前年を2.4ポイント上回り、六つの評価指標はいずれも異なる程度で上昇したと明らかにした。
研究開発(R&D)投資は比較的速い伸びを維持した。中国の20年のR&D投資は、10.2%増の2兆4393億1千万元(1元=約18円)、5年連続で2桁成長を実現し、投資総額は世界第2位を維持した。R&D費の対国内総生産(GDP)比は0.16ポイント上昇の2.40%で、上昇幅は10年以来の最高を記録した。世界の主要経済国におけるR&D費の対GDP比の順位は16年の第16位から第12位に上昇し、経済協力開発機構(OECD)諸国の平均レベルに近づいている。R&D人員のフルタイム当量(FTE)は9%増の523万5千人、世界第1位を維持した。
企業のイノベーション主体としての地位がさらに固まった。中国企業のR&D費は10.4%増の1兆8673億8千万元、うち一定規模(年商2千万元)以上の工業企業は9.3%増の1兆5271億3千万元だった。R&D費全体の増加に対する企業R&D費の寄与率は77.9%で前年より9.4ポイント上昇した。一定規模以上の工業企業のうち、技術イノベーション活動を手掛けた企業は20万8千社、割合は2.5ポイント上昇の52.1%で初めて50%を突破した。
*JCCB:中国イノベーション投資増加続き
© 新華社 江蘇省蘇州市の相城経済技術開発区にある蘇州新安電器のスマート化生産ライン。
(6月9日撮影、蘇州=新華社配信)
●築100年超の町家にちょうちん 岐阜で展示会「あかりのいえ」
(灯篭高掛百年町家 日本岐阜県展会「灯之家」) 毎日新聞 2021/11/11
盆ちょうちんとして知られる「岐阜提灯(ちょうちん)」を築100年超の町家に飾り、ちょうちんの良さを知ってもらう展示会「あかりのいえ」が11日から岐阜市の「川原町」にある松井邸(玉井町6)で始まった。
1817年創業の紙卸問屋として使われた町家を会場に、岐阜提灯協同組合所属の9社が出展。伝統的な盆ちょうちんだけでなく、現代風のインテリアちょうちんなどが町家の雰囲気を生かし展示されている。町家を会場にした展示会は初めてで、同組合の尾関守弘理事長は「町家の風情とちょうちんの癒やしの明かりを楽しんでほしい」と話す。
会場ではちょうちんの展示に加え、伝統工芸士によるちょうちん作りの実演披露もあり、江戸時代から続く「職人技」を間近で見ることができる。職人は日替わりで、11日は摺(すり)込(こみ)師(し)の稲見繁武さん(86)が和紙に色を付け、張(はり)師(し)の松本秀代さん(60)がちょうちんの形に組み上げられた張り型に和紙を貼り付けていた。
17日まで。午後3時半~同7時。入場無料。当日入場も可能だが、ウェブ予約優先(https://www.gifu-chochin.or.jp/info2021/)。問い合わせはNPO法人ORGAN(オルガン)058・269・3858。【道永竜命】
*JCCB:日本灯篭文化 伝統工芸
© 毎日新聞 提供 築100年超の町家に飾られた岐阜提灯=岐阜市玉井町で
2021年11月11日午後1時18分、道永竜命撮影
●中国食品市場の開拓には、より工夫した取り組みが必要
(開拓中国食品市場、需要下更大工夫) Jetro ビジネス短信 2021/11/10
所得水準の向上や「新型コロナ禍」における海外渡航制限などにより、中国では輸入食品のニーズが高まっており、日本産食品の対中輸出も増加している(注1)。ジェトロが10月29日にオンデマンド配信を開始したウェビナー「中国における菓子市場の現状と日本産食品の可能性」では、大連翰哲国際貿易の張智総経理が詳しい紹介をした。
大連翰哲国際貿易は、2011年以来、菓子類を中心とした日本産食品の輸入と中国全土での販売を手掛けている。張総経理は、大きく変貌する中国市場を最前線で見据えるバイヤーの視点から、主要販路、販促手段、他の国の競合商品の販売動向、新型コロナウイルスの影響、消費者の嗜好(しこう)の変化、調達ニーズ、対中輸出時の留意事項などについて詳しく解説した。
張総経理は講演の中で、中国では世代ごとに消費者の嗜好や輸入品に対する見方が異なるため、ターゲット層を意識した商品開発や宣伝方法が求められると説明した。さらに、中国の新しいトレンドである「国潮ブーム」(注2)や中国産食品の品質向上によって、競争はますます激化していると指摘。品質やパッケージの美しさもさることながら、知的財産(IP)やキャラクターといった文化的要素の導入や、自社独自のスタイルやストーリーの創出など、商品に付加価値を付け加えることも重要と強調した。
なお、同ウェビナーは2022年3月10日までジェトロウェブサイトで申し込み・閲覧が可能。
(注1)日本側の統計によると、2020年の日本の中国向け農林水産品・食品の輸出額は前年比7.1%増の1,645億円と香港に次いで2位。うち、菓子類(米菓を除く)は27.3%増の51億円で1位になっている。
(注2)「国潮ブーム」とは、経済成長とともに自国ブランドが見直される動きを指す。(王哲)
*JCCB:中国市場開拓日本食品会社の工夫必要 中国市場開拓日本食品関係会社へ、
食品会社以外の業界にもヒント
●第24回日中カラオケコンクール決勝大会、東京で開催
(第24届日中卡拉OK決勝大会、在東京挙行) 新華社 2021/11/10
【新華社東京11月10日】日本人が中国語の歌を歌い、中国人が日本語の歌を歌う「第24回日中カラオケコンクール決勝大会」が7日、東京で開催された。
新型コロナウイルスの感染対策により、昨年に引き続き会場とオンラインを組み合わせた形で開かれ、観客は出場者のパフォーマンスをライブ配信で楽しんだ。
同コンクールの胡文娟(こ・ぶんけん)事務局長によると、今年、日本では新型コロナの感染再拡大がみられたが、予選には中日両国の約100人が参加。最年少は8歳、最年長は75歳だった。2日間の予選を勝ち抜いた34組(38人)が決勝大会に出場した。参加者は東京や首都圏だけでなく、大阪府や三重県、広島県、岐阜県、長野県、新潟県などからも集まった。
熱戦の末、日本人部門では間島穂奈美さん、安永富裕美さん、堀由理さんの女性3人グループが、名曲「至少還有你」で最優秀賞を獲得。中国人部門では張震(ちょう・しん)さんが、おなじみの演歌「きよしのズンドコ節」で会場を湧かせ、最優秀賞を受賞した。
遼寧省鉄嶺市出身の張さんは2002年に留学のため来日。普段から歌うことが好きだが、正式な大会で優勝したのは初めてで「最高の気分」と喜びを表し、「中日両国の人々の友好交流を促進するため、今後もこのようなイベントを続けてほしい」と語った。
主催した日中通信社の張一帆(ちょう・いちほ)会長は、感染流行下での開催は多くの困難を伴ったが、新型コロナも中日友好の歌声を止めることはできなかったと説明。コンクールの開催を続けることで、人々の心に安らぎを届けたいと述べ、中国と日本の友人たちが歌で友情を伝え、友好の橋を懸けてほしいと期待を寄せた。
日中カラオケコンクールは1998年に始まり、年1回開催されている。今年も在日本中国大使館文化部と日中友好協会、日本の外務省が後援した。
(記者/楊林、鄧敏)
*JCCB:日中文化交流 カラオケ大会
●蘇州大学の細胞移植技術、国家科学技術進歩賞2等賞を受賞 中国江蘇省
(蘇州大学細胞移植技術、獲国家科学技術進歩奨2等奨 中国江蘇省)
新華社 2021/11/10
【新華社南京11月10日】中国江蘇省にある蘇州大学はこのほど、同大学心血管病研究所所長で同大学付属第一医院心臓大血管外科主任の沈振亜(しん・しんあ)教授率いる研究チームによるプロジェクト「虚血性心疾患細胞治療の重要技術革新と臨床転化」が2020年度国家科学技術進歩賞2等賞を受賞したと明らかにした。
冠状動脈性心疾患や心筋梗塞などの虚血性心疾患に対し、臨床現場で一般的に使われる薬物治療やステント挿入、外科的バイパス術などの方法は、心筋への血液供給を改善するだけで、虚血による心筋細胞の欠損や二次性心室再構築が引き起こす終末期の心不全を解決できない。
細胞治療法はこうした難題の解決に希望をもたらしたが、心臓器官の特殊性により、治療効果差の大きさや細胞の保持・生存率の低さ、移植後の転帰や生体内機能の測定の難しさなどの課題が存在し、細胞治療の臨床応用を制限していた。
沈氏のチームは20年にわたり虚血性心疾患の細胞治療に関する重要技術を深く研究し、治療の新たな理論体系を構築。革新技術の確立を理論面からサポートした。さらに、細胞移植の重要技術を作り上げることで治療の課題を解消したほか、国内初の臨床転化を行い、革新技術の応用を通じて臨床治療効果を大幅に向上させた。
蘇州大学付属第一医院心臓大血管外科は1950年代半ばに設立され、中国で比較的早くから心臓手術を行っており、多くの技術で国内の技術的空白を埋めてきた。中でも幹細胞の研究成果は国家級、省・部級の表彰を複数回受けており、同科の代表的技術で世界のトップレベルにある。(記者/陳席元)
*JCCB:中国の医療技術 医療関係者へ
●全国巡回展「Hi浮世絵・芸術名品展」、上海でスタート
(全国巡回展「Hi浮世絵・藝術名品展」、在上海開始) 新華社 2021/11/9
【新華社上海11月9日】中国上海市中心部の複合施設、上海世茂広場で5日から、日本の浮世絵作品と光のアートを組み合わせた全国巡回展「Hi浮世絵・芸術名品展」が開かれている。同展は120点余りの浮世絵作品を一堂に展示している。
*JCCB:中日文化交流 日本の文化芸術浮世絵 中国巡回展
© 新華社 8日、浮世絵展で作品を鑑賞する来場者。(上海=新華社記者/陳飛)
●夜空で金星と月が接近 中国江西省九江市
(夜空中金星和月亮接近 中国江西省九江市) 新華社 2021/11/9
【新華社九江11月9日】中国各地で8日、金星と月が接近する現象が観測された。夜空で美しく並ぶ姿は、ひときわ人目を引いた。
*JCCB:自然界 夜空の珍風景
© 新華社 8日夕方、江西省九江市都昌県で撮影した金星と月。(九江=新華社配信/傅建斌)
●中国ブランド、ジュネーブ時計グランプリで初受賞
(中国名牌、日内瓦鐘表大賞首次獲奨) 新華社 2021/11/9
【新華社ジュネーブ11月9日】時計業界の「アカデミー賞」と呼ばれるジュネーブ時計グランプリ(GPHG)の組織委員会はこのほど、第21回受賞リストを発表した。中国ブランド「璽佳(シガデザイン)」が開発したモデル「藍色星球(ブループラネット)」がチャレンジ賞を受賞した。中国の腕時計ブランドが同賞を受賞するのは初めて。
*JCCB:中国の腕時計世界舞台に
© 新華社 左から右
*受賞モデル「藍色星球」の正面。(資料写真、ジュネーブ=新華社配信)
*GPHG表彰式の様子。(ジュネーブ=新華社記者/陳俊侠)
*受賞モデル「藍色星球」の裏面のムーブメント。(資料写真、ジュネーブ=新華社配信)
●2020年の産業用ロボットの新規設置台数は世界最多、伸び率も過去最高に
(中国2020年工業用機器人新設台数世界最多、増長率也為過去最高)
Jetro ビジネス短信 2021/11/9
国際ロボット連盟(IFR)は10月28日、「世界ロボティクスレポート2021」(以下、レポート)を外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます発表した。レポートによると、2020年に世界中の工場で稼働した産業用ロボットは前年比10%増の300万台、新規設置台数は0.5%増の38万4,000台となった。このうち、中国内の工場で稼働した台数は21%増の94万3,223台、新規設置台数は20%増の16万8,400台と双方で大幅に増加した。国・地域別の新規設置台数をみると、中国が圧倒的トップで2位の日本(3万8,700台)を大きく引き離し、また、伸び率も過去最高となった。
2020年に中国で販売された産業用ロボットのうち、中国メーカーのロボットは4万5,000台で全体の27%、外国メーカーのロボット(外国メーカーが中国で生産するものを含む)は12万3,000台の73%をそれぞれ占めた。この割合は過去5年間において大きな変動はなく、中国の産業用ロボット市場では、引き続き外国メーカーが中心的な役割を果たしているといえる。
工業信息化部の辛国斌副部長は9月11日、北京で開催された世界ロボット大会において、同部がロボット産業の発展に関する第14次5カ年(2021~2025年)規画(以下、規画)を策定中とした(「中国証券報」9月13日)。規画では、ロボット産業のイノベーション能力を引き上げ、発展の基礎を確固たるものにし、ハイエンド製品の供給を増やし、応用分野と深度を拡大することを目指していくとした。
また、2015年5月に国務院が発表した、製造強国を目指す「中国製造2025」においても、ロボット産業は10の重点分野の1つになっており、中国産ロボットの生産拡大、関連部品の国産化を打ち出している。(龐婷婷)
*JCCB:中国産業用ロボット新規設置台数世界最多 日本ロボット関係者(社)へ
●ジェトロ、世界有数の水産見本市に出展
(日本JETRO参展世界可数的水産博覧会) Jetro ビジネス短信 2021/11/9
ジェトロは、10月27~29日に中国・青島市で開催された「中国国際漁業博覧会2021」に、日本企業7社を取りまとめ出展した。2020年は新型コロナウイルスの状況を踏まえ中止となったため、2年ぶり9回目の出展となった。出展企業の大半は、日本からの渡航が困難なことから、現地法人や代理店を通じて参加した。
同博覧会は、世界3大水産見本市の1つ。19カ国・地域から970社・団体が出展した(注)。出展者および来場者ともに事前のPCR検査が必須になるなど、厳格な防疫管理体制が敷かれた。
来場者数は例年より減少した一方、出展した日本企業からは「来場者の質が上がった」「購買意欲の低い来場者が少なくなり、良い商談ができている」といった声が多く上がった。元々、入場料を要するイベントだったことに加え、今回はPCR検査の必須化など、来場のためのハードルが上がったことにより、明確な目的を持って商談に臨む来場者が多くなったことがうかがえた。
今回出展した品目の中では、マグロやサバのほか、カニカマなど加工食品も好評で、既存顧客との商談、新規食材提案の場として、各国企業との間で活発な商談が行われた。
会場内では、鮮魚や加工食品のほか、ナマコやザリガニといった中国市場で人気の高い食材を出品する現地企業が目を引いた。また、魚の練り物などを、中国の代表的な料理である火鍋の具材として提案する現地企業も少なくなかった。
日本の代表的な料理として受け入れられている寿司(すし)や刺し身はもちろん、現地の味覚に合わせつつ、新たな食のかたち形を提案していくことが求められる。 (注)2019年の開催時は、53カ国・地域から1,579社が出展。
(西島和希)
*JCCB:中国水産博覧会 日本関係社も出展 中国市場狙い
●LoL「2021 World Championship」で中国のEDGが優勝 eスポーツ協会が
祝賀メッセージ
(LoL「2021 World Championship」中国EDG獲勝 eSport協会賀辞)
人民網日本語版 2021/11/9
人気MOBAゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」の世界大会「2021 World Championship」のファイナルが6日、アイスランドの首都レイキャビクで開催され、中国リーグ代表のEDward Gaming(EDG)が韓国リーグ代表 「DAMWON Gaming KIA(DK)」を3-2で制して、チャンピオンの座に輝いた。1年に一度の世界大会LoLでの優勝は、たちまち検索ランキングでトップに立ったほか、微信(WeChat)のモーメンツもジャックした。人民網が各社の報道をまとめて報じた。
EDGの優勝が決まると、中国国内外のSNSの話題をさらった。中央テレビニュースも直ちに微博(ウェイボー)の公式アカウントに、優勝を祝福するメッセージを綴った。EDG関連の内容も次々と検索のトレンド入りし、今月8日午前7時の時点で、「EDG優勝」というコンテンツのクリック回数が29億2000万回を超えた。新浪微博の統計によると、優勝当日、「EDG優勝」関連の投稿80件以上が検索のトレンドに入った。なかには、決勝が始まる前に、「EDGが優勝したらストリーキングする」や「EDGが優勝したら風呂の水を飲む」など、悪ふざけぎみのフラグを立てる若者もいたほどだ。
優勝したEDGのメンバーである李炫君さんと趙礼傑さん、田野さんの3人は、上海市エレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)協会に登録しているeスポーツプレイヤーだ。
ファイナル終了後、上海eスポーツ協会は、「中国のeスポーツ界のために栄誉を、上海のeスポーツ界のために栄光を勝ち取ってくれた。今後の試合でもさらに努力し、襟を正して、さらなる記録に挑み、さらなる高みを目指して、上海のeスポーツ界のためにさらなる栄光を勝ち取ってほしい」と激励メッセージを綴った。
2014年、EDGスポーツクラブは正式に上海で立ち上げられた。立ち上げ当初は、団地の一室でキーボードを必死に叩く音をこだまさせていたものの、その後、中国初のeスポーツ専門産業パークに進出し、eスポーツ業界の発展において常に最先端を走ってきた。
2021年1月、上海国際新文化クリエイティブeスポーツセンターの建設が上海虹橋主城前湾地区で始まった。EDG俱楽部は将来、同センターに根を下ろし、そこを新たな活動拠点とする計画で、同センターは2023年にも完成する予定だ。
EDGの背後にあるゲーム産業
今年の世界のeスポーツの観客は4億7400万人到達か
eスポーツ業界は現在、膨大な数のプレイヤーを抱え、その数は増加の一途をたどっている。「2021年中国eスポーツ業界発展報告」によると、今年、世界のeスポーツの観客は4億7400万人に達し、2024年にはその数が5億7700万人に達すると予想されている。
目立たないネットカフェで誕生したeスポーツは十数年の間に飛躍して国際舞台に立つようになった。中国国家体育総局は2003年、eスポーツを99番目のスポーツ競技に認定した。その後、2014年にLoLが誕生し、ゲームのライブ配信が発展し、eスポーツが爆発的成長期を迎えた。そして、2017年には、スポーツ企業や動画サイト、ゲームパブリッシャーなどがeスポーツ俱楽部のスポンサーになるようになり、eスポーツ産業発展の資金的基礎が築かれている。(編集KN)
*JCCB:中国のeスポーツ関連
●雪化粧した故宮 北京市
(雪粧故宮 北京市) 新華社 2021/11/7
【新華社北京11月7日】中国北京市は6日から、寒波の影響で雪が降り続いている。市内の故宮博物院も雪化粧し、普段と異なる趣を見せている。
*JCCB:北京故宮雪景色
© 新華社
●石川のズワイガニ、1匹500万円で落札 最高級ブランド「輝」認定
(日本石川県的灰眼雪蟹、1只500万日元中標 認定為最高級品牌「輝」)
毎日新聞 2021/11/7
ズワイガニ漁が6日解禁され、金沢市の「かなざわ総合市場」では同日夜、初競りが行われた。石川県漁協は、今年から県産の雄ズワイガニ「加能ガニ」の中でも、特にサイズや身入りなどの厳しい条件を満たしたものに付ける最高級ブランド「輝(かがやき)」を創設。この日は水揚げされた約3万匹の加能ガニのうち1匹だけが認定され、史上最高値と並ぶ500万円の値段が付いた。
輝は、重さ1・5キロ以上、甲羅幅14